来る1月19日(土)、静岡県男女共同参画センターあざれあ(静岡市葵区)で開催する『NPO協働推進フォーラムinしずおか~協働から考える地域福祉社会』は、社会の担い手―今回はとくに地域福祉をテーマに、行政・企業・NPOが協働で取り組む事例を紹介しながら、社会を支えるしくみやネットワークのあり方を考えるシンポジウムです。
第1部は11時から14時まで、あざれあ2階展示ホールで約50団体のNPOがブースを出し、活動紹介をします。静岡にどんなNPO団体があるのか、代表者はどんな人かを知る絶好の機会だと思います。ライブ演奏や飲食コーナーも予定。“オトナの文化祭”って感じになるでしょうか。
第2部は14時から16時30分まで、6階大ホールでのシンポジウムです。行政や企業との協働で実績を上げた4人のNPO代表者に、企業側、行政側の代表を加え、トークセッションを行います(私はMCとして、最初と最後にちょこっとご挨拶させていただきます)。
この4人のNPO代表者というのが魅力的な方々で、昨日も紹介した「活き生きネットワーク」杉本彰子さん、ハンディキャップを持つ子どもや様々なマイノリティの人々のアート活動を支援する「クリエイティブ・サポートレッツ」久保田翠さん(静岡市民の方には、旧西武百貨店工事中、シャッターに描かれた画でおなじみ)、袋井市のまちづくりセンターふらっとの運営で市民と行政職員の見事な協働を推進中の「たすけあい遠州」稲葉ゆり子さん、地域の中に子どもの遊び場を創出し、トムソーヤスクール企画コンテスト全国最優秀に輝いた「ゆめ・まち・ネット」渡部達也さん。この4名は、静岡県の地域福祉を語るには欠かせない実践者です。NPOや福祉に縁のない方も、<こういう生き方で、社会の中で自分を活かす方法を見つけたんだ>と実感できるようなお話が聞けると思います。
第3部は17時から20時まで、私が個人的にも非常に楽しみにしているドキュメンタリー映画『新・あつい壁』の上映会&トーク会です。55年前に起きた殺人冤罪事件で、死刑に処された男性がハンセン病患者だったことから、事件を題材に中山節夫監督が69年に『あつい壁』を、07年に、若いルポライターが真相を探るという構成で『新・あつい壁』を製作。今回の上映会が静岡での初公開となります。
私は今、自分自身が、ライフワークで取材し続ける静岡の酒をドキュメンタリー映画にしようと準備をしています。プロジェクトを立ち上げて以来、数多くのドキュメンタリー映画を観て、生身の対象者に対峙し、自分の尺度で表現することの怖さ・難しさが少しずつ解ってきていたところです。『あつい壁』のように、社会の暗部に切り込み、多くの問題を掘り起こし、世に訴える作品を背負った作家の<生き方>は、今の自分に大きな勇気と刺激を与えてくれるでしょう。
当日は中山監督も来場し、上映後に作品解説をしてくれます。ぜひ多くの方に来ていただきたいと思います。
なお、19日の催しはすべて入場無料。事前申し込みも不要です。第1部からでも、2部からでも、3部からでも結構です。直接、あざれあへお越しください。
また、『新・あつい壁』は3月15日(土)13時から、アイセル21(静岡市葵区)にて上映会(前売1000円・当日1300円)があります。上映会については静岡上映実行委員会の千原美樹さんまでお問い合わせください。