http://www.meico.org/ISO22000.html
(関西ISOシニアコンサルタントネットワークISO22000認証取得支援:担当本部長清水正敏)
最近またまた不二家の食品不祥事が発生しました。なんで一流企業であんなことが起こるのでしょうか?信じられません。あれは事故や不注意ではないのです、管理マネジメントシステムの問題なんです。こういう企業は一挙に売り上げが大幅に減り、そのダメイジは図り知れないものがあります。かつての雪印乳業や不二家みたいな企業は多いのです。
そういう中でいよいよISO22000「食品安全マネジメントシステム認証取得」が本格化しつつありますが、日本企業ではこんな一流企業でさえも、信じられないほどマネジメントシステムがずさんで、レベルが低いのには今更ながら驚きです。
かつての雪印や今回の事件は、万引き犯罪と大差なく、結果的に大して儲けにはならないのに、警察に捕まるのに、「少々のことやわからんやろ」と安易にこういう罪を犯してしまうようですが、不二家ほどの一流会社の経営者が万引きと同じレベルだったということが十分あり得ることを知ったのは、ある意味、意義深いことかもしれません。一部上場会社にして、影でとんでもないことをしている経営者が存在しているのです。世の中、簡単に人を信じられませんなー。
また、不二家の事件で言えることは、ISOのマネジメントシステムで大事なことは内部監査や日常の運用管理ですが、監査の専門家が育っていない又は外部の専門家に内部監査を依頼するなど監査を強化しない会社が日本では多いのです、支援をしていて最近内部監査についての指導は力を入れています。目下の日本企業の状況から推察しますと、マネジメントシステムで最も大事なことは厳格な監視・監査及び的確な是正なんです。意外に、ここが弱点なんです。http://www.meico.org/ISOsinsafuman.html
ISO22000規格が発行して約1年半、食品関連業界ではじわじわとその意義が理解され、取り組みに向けての意欲も強くなってきているように感じます。
食品安全の基準には、食品衛生法に基づくいわゆるPP「一般衛生管理プログラム」もしくはSSOP「衛生適正作業手順」といったものと、HACCP「危害分析重要管理点」があったわけですが、PP「一般衛生管理プログラム」には重要管理点というものがなく、HACCP「危害分析重要管理点」では食品衛生の基本であるPPがあいまいでした。
またいずれにもマネジメントシステムという思想がありませんでした。食品安全の管理にはPPとHACCPの双方が必要です。これをマネジメントシステムとして統合した基準が国際規格としてのISO22000だったわけで、ISO22000に適合するということは、今まで築いてきた各企業のPPやHACCP原則による食品安全への取り組みを検証し、経営の道具として完璧な形で仕上げるという意味が濃厚にあります。この意義が次第に理解され始めたということです。
したがって今後は、経営マインドのある企業トップは必ず、ISO22000への取り組みを積極的に経営に取り入れていくはずです。不二家の不祥事は、マネジメントシステムとしての食品安全システムがなかったこと、経営層の方針や理念のゆがみ、監視や監査がいい加減だったゆえに起きた事件です。この事件も一つの契機となって、ISO22000への取り組みが進むでしょう。早く取り組んだ企業が市場での優位を獲得することは明らかなことですから。
ISO22000は食品安全の経営システムの規格です。そこには食品安全の確保のための要求事項だけでなく、企業を危くしないための要求事項もあります。第三者認証の取得は時期尚早であったとしても、食品安全のマネジメントシステムを構築することは、食品関連企業であれば時期尚早ということはないはずです。とりあえずは第一者認証=内部監査による適合宣言でもいいと思います。食品安全のこれまでの体制を調査し分析して検証し、ISO22000の規格に沿ってマネジメントシステムとして仕上げることは、食品関連企業の社会と従事者に対する責務だと思うところです。同じISOでも9001では食品安全に対しては要求事項が欠如していますから不十分です。不二家の例を見ても、PP及びHACCP原則を明確に統合したISO22000によって、食品会社は食品安全システムを早急に完璧に仕上げて欲しいと思います。企業がどんなに小さくても食品安全システムの調査と構築に、時期尚早はないのです
(関西ISOシニアコンサルタントネットワークISO22000認証取得支援:担当本部長清水正敏)
最近またまた不二家の食品不祥事が発生しました。なんで一流企業であんなことが起こるのでしょうか?信じられません。あれは事故や不注意ではないのです、管理マネジメントシステムの問題なんです。こういう企業は一挙に売り上げが大幅に減り、そのダメイジは図り知れないものがあります。かつての雪印乳業や不二家みたいな企業は多いのです。
そういう中でいよいよISO22000「食品安全マネジメントシステム認証取得」が本格化しつつありますが、日本企業ではこんな一流企業でさえも、信じられないほどマネジメントシステムがずさんで、レベルが低いのには今更ながら驚きです。
かつての雪印や今回の事件は、万引き犯罪と大差なく、結果的に大して儲けにはならないのに、警察に捕まるのに、「少々のことやわからんやろ」と安易にこういう罪を犯してしまうようですが、不二家ほどの一流会社の経営者が万引きと同じレベルだったということが十分あり得ることを知ったのは、ある意味、意義深いことかもしれません。一部上場会社にして、影でとんでもないことをしている経営者が存在しているのです。世の中、簡単に人を信じられませんなー。
また、不二家の事件で言えることは、ISOのマネジメントシステムで大事なことは内部監査や日常の運用管理ですが、監査の専門家が育っていない又は外部の専門家に内部監査を依頼するなど監査を強化しない会社が日本では多いのです、支援をしていて最近内部監査についての指導は力を入れています。目下の日本企業の状況から推察しますと、マネジメントシステムで最も大事なことは厳格な監視・監査及び的確な是正なんです。意外に、ここが弱点なんです。http://www.meico.org/ISOsinsafuman.html
ISO22000規格が発行して約1年半、食品関連業界ではじわじわとその意義が理解され、取り組みに向けての意欲も強くなってきているように感じます。
食品安全の基準には、食品衛生法に基づくいわゆるPP「一般衛生管理プログラム」もしくはSSOP「衛生適正作業手順」といったものと、HACCP「危害分析重要管理点」があったわけですが、PP「一般衛生管理プログラム」には重要管理点というものがなく、HACCP「危害分析重要管理点」では食品衛生の基本であるPPがあいまいでした。
またいずれにもマネジメントシステムという思想がありませんでした。食品安全の管理にはPPとHACCPの双方が必要です。これをマネジメントシステムとして統合した基準が国際規格としてのISO22000だったわけで、ISO22000に適合するということは、今まで築いてきた各企業のPPやHACCP原則による食品安全への取り組みを検証し、経営の道具として完璧な形で仕上げるという意味が濃厚にあります。この意義が次第に理解され始めたということです。
したがって今後は、経営マインドのある企業トップは必ず、ISO22000への取り組みを積極的に経営に取り入れていくはずです。不二家の不祥事は、マネジメントシステムとしての食品安全システムがなかったこと、経営層の方針や理念のゆがみ、監視や監査がいい加減だったゆえに起きた事件です。この事件も一つの契機となって、ISO22000への取り組みが進むでしょう。早く取り組んだ企業が市場での優位を獲得することは明らかなことですから。
ISO22000は食品安全の経営システムの規格です。そこには食品安全の確保のための要求事項だけでなく、企業を危くしないための要求事項もあります。第三者認証の取得は時期尚早であったとしても、食品安全のマネジメントシステムを構築することは、食品関連企業であれば時期尚早ということはないはずです。とりあえずは第一者認証=内部監査による適合宣言でもいいと思います。食品安全のこれまでの体制を調査し分析して検証し、ISO22000の規格に沿ってマネジメントシステムとして仕上げることは、食品関連企業の社会と従事者に対する責務だと思うところです。同じISOでも9001では食品安全に対しては要求事項が欠如していますから不十分です。不二家の例を見ても、PP及びHACCP原則を明確に統合したISO22000によって、食品会社は食品安全システムを早急に完璧に仕上げて欲しいと思います。企業がどんなに小さくても食品安全システムの調査と構築に、時期尚早はないのです