村上原基、滋賀県安曇川の山中20年⇒麓の町の田中に一人暮らし人生

山中で20年一人暮し後71歳から麓の田舎町で暮している、断捨離し自然な生き様と山暮らし体験に基づく人生論及び写真を紹介

187.ISO認証取得でコンサルタントを雇おうとされる御客様のお悩み・疑問・困惑

2009-05-06 19:28:57 | ISO
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:(台東区立育英小学校⇒台東中学校⇒都立白鴎高校⇒東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後3~11月は滋賀県高島市の滋賀支所に常駐しています
滋賀支所 12~3月は京都市伏見の本部事務所に常駐しています


ISO14001の認証取得で経営コンサルタントを雇おうとされる場合、御客様の悩みは、なにもかもわからないことだらけ、その上に経営コンサルタントの良し悪しも顔を見たり少し話しをする程度ではよくわからないことです。
そして疑問や心配しておられることは、どの会社さんも同じようなことでして、大方、次のような質問を受けることが多いのです。

先輩会社からさんざ「大変ですよー」なんて脅かされるようですが、昔、その先輩達が受けた指導と現在の当社の内容は格段に進歩して差があるのですがねー。
(ところが他社では相変わらず昔流の面倒で分かり難い指導をやっている費用も高い会社も多いですから要注意です)

私が御客様で受ける一般的に多い質問とそれに対する当社の回答する内容をお教えします。
同じ質問を、あい見積もりしようとする経営コンサルタントにしてみて、当社の回答との違いを評価すれ、それぞれの経営コンサルタントの良し悪しがわかるというものです。

■当社のISO14001認証取得支援のやり方は業界でももっとも合理的でお客様本位のものです。
当社は創業以来お客様のお悩みの解決に積極的に対応してきた唯一のコンサルタントだと自負しております
◎お客様の不安は、ご相談の内容は、

① 支援費用が高い・審査費用が高いがあまり安いのも心配です
② 沢山の文書を作成しなければならないらしい
③ とにかくISO14001は難しいらしい
④ ISOの文書や記録を自分たちで作れそうもない
⑤ ただでも忙しいのに、ISOのために、かなりの時間をとられるらしい
⑥ 審査合格後自分たちできちんと取り組めるか心配です
⑦ あれこれ改善するためにISO合格のために沢山の予算が必要らしいが
⑧ 審査をうまく受けられるか?不適合が多かったり審査で不合格になったりしないか不安です
⑨ とにかく文書作成や記録を作ることマネジメントなど苦手で慣れないことだが大丈夫でしょうか?
⑩ あれこれコンサルタントから宿題が出されても自分たちで文書や記録が作成できるか不安です
⑪ 会社の従業員への教育や活動へ参画がうまく、させられるでしょうか?
⑫ 紙・ごみ・電気くらいしかないが、環境改善のネタがなくなってしまわないか?

御客さんは先輩の会社の人に状況を聴くようですが、その結果「すごく大変らしい」という固定観念にさいなまれる方が多いようです。

◎お客様の不安に対する当社のお答えは、

① 支援費用は積極的に下げてきました、審査も良質安価な会社を紹介します、合い見積もりして下さい(業界トップの良質な上に、総費用も他社の30~50%は安く済むはずです)
② 文書は少なくし、余分なものは作成しません
③ 難しいことを難しく指導してしまうとこうなりがちですが、当社は、わかり易くをモットーにしています
④ 文書と記録はほとんど当方で作成し丁寧に説明します、用いる手法も独自の簡便なものです
⑤ 分析・文書・記録を当方がやりますし、宿題は少ないので割く時間は少なくてすみます
⑥ 簡便なものであり、審査後も記録を作成していけば容易に毎年の審査を受けられるようにしています
⑦ 審査合格のために、環境改善などの格別な費用をかけるような指導をしません。
⑧ 審査までに内部監査を実施しほぼ審査と同じ状況を事前にやりますし審査対応も教えます
⑨ 全訪問指導において繰り返し説明し、疑問にお答えし、お客様は理解することに専念できます
⑩ 宿題は限定的でありほとんどありません、毎回の訪問指導後にやることは少ないです
⑪ 事務局主体で引っ張る活動にします、一般従業員に難しいことを要求しません、教育も当方で実施します
⑫ 紙・ごみ・電気の改善もあれこれ沢山あります。身近な小さなテーマに取り組んで戴くようにします

当社の支援に対するお客様のご感想

●A社さん感想
簡便で文書や記録は作成してくれる、我々の負担も限りなく少ない、其の上支援は短期間で支援費用が安い、更に良質で安価な審査機関を紹介してくれるとのことで正直ホッとしています
●B社さん感想
事前に先輩会社から非常に大変だと聞き及んでいたが、業務負担も少なくて済み、理解もでき、外部審査も快適・スムースに受審でき、それほど苦労を感じなかった
●C社さん感想
訪問回数が少なく、訪問も午後1時~4時で、難しい宿題も少なく業務への支障もなく、ほとんど負担を感じなかった
●当社のISO支援方法の改善データー

変わることを他人に要求する当の本人が全く変わらない、だから物事は良くならない
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東京都浅草出身/京都市伏見住人の京都雑感と会話ブログ
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171.ISO14001・ISO9001はどうなっているか

2008-09-25 10:44:35 | ISO
関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表村上和隆:東京出身-大阪赴任-京都事務所-滋賀田舎暮し (東工大⇒大阪松下電器⇒京都エンゼル工業⇒ローム⇒テクノ経営⇒関西ISOシニアコンサルタントネットワーク代表)
※お知らせ:今後4~11月は事務所が滋賀の山中になるため毎日掲載できなくなります、やや日があきますが了解下さい


ISO14001やISO9001の認証取得した企業は何万社に及んでいますが、マネジメントシステムは企業の根幹にもかかわらず、きちんとものにし、役立てている会社は案外少ないようです。なんでもそうですが、道具を最高に生かす会社と道具を使い切れない会社が存在するようです。貴方の会社はどうですか?

① 絵に描いた餅ISO
② 三日坊主ISO
③ 通販健康器具的ISO
④ 物真似ISO
⑤ 恰好つけISO
⑥ もてあましISO
⑦ 世間体ISO
⑧ やぶれかぶれISO
⑨ 審査用ISO
⑩ おまかせISO
⑪ トップがダウンISO
⑫ いやいやISO
⑬ 嫌われ者ISO
⑭ 仏作って魂入れずISO
⑮ 本末転倒ISO
⑯ 趣味的ISO
⑰ お荷物ISO
⑱ ほこりまみれISO
⑲ 愛想なしISO
⑳ 消化不良ISO

ISOがうまく会社に定着しているかどうかは、逆に言って、其の会社の体質や能力を写す鏡のように思えるのです。

道具をうまく使いこなすのは経営者の力量であり、そうでない会社は・・・・・・?

■追記(オマケ)
 
以上の20項目はISO以外のものに変えても同じことが言えますからお試し下さい
例えば
ISOの変わりに
 ・人生
 ・仕事
 ・結婚
 ・管理
 ・家庭
 ・教育
 ・政治
 ・ダイエット
・・・・・・・・・・


関西ISOシニアコンサルタントネットワーク
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88.ISO取得して数年~10数年経つたが、さて自分の会社はどうするか?

2007-07-06 22:12:19 | ISO
ISOの認証を取得して数年経つと、会社自身やISOの運用状況にいろいろな状況変化が出てきます。ご自分の会社はいかがですか?

①非常にうまくいっているし効果も大きい
②会社のレベルアップなど、大きな波及効果が出ている
③まあまあ順調に行っている
④順調そうだが、さほど著しい成果が見えない
⑤順調だが事務局主体である
⑥維持しているだけで精一杯
⑦当初の担当者が止めたため、かなりいい加減になっている
⑧まあどうにかこうにか認証を維持している
⑨審査で、毎年相当不適合をくらっている
⑩全くうまくいってなく崩壊寸前である
⑪返上し止めたいが迷っている
⑫意味も能力もないので、返上を決定した

そうです。とりあえず認証取得し何年か運用し外部審査を受け続けてくると、ISOが会社にとってどうであるか効果や課題が具体的にわかって来られたはずです。
そういう段階で今後どうするべきかを考えるのは、有意義なことです。
一度コンサルタントに入ってもらい実情を総括し、何が問題で何をどう是正すべきか、どうすべきか
 ・システムのリフォームをすべきか?
 ・組織や何らかのてこ入れすべきか?
 ・返上の方向を検討するか?
 ・返上するか?
 ・返上しても大丈夫か?
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

認証件数は2007年前半でISO14001は約27千件、ISO9001は約43千件が取得している。一見順調に伸びているようだが、実態は頭打ち、70以上ある審査機関も、ご多分に漏れず倒産や統合の波が打ち寄せている。ISO9001については、新たに取得する企業より返上する企業が上回っている。ISO14001も地方自治体を中心に返上が目立っている。但し一般企業では、時代の流れで、ISO14001の返上は難しい。
当然予想されたことではあるが、頭打ちからそろそろ減少する傾向が見えてきたというのである。ISOを取得した会社が倒産する・業績不振・人の余裕がない・維持する能力がない等によって恥ずかしながら返上する会社が続出しているのである。名誉ある返上であればむしろ望ましいことであるが、トヨタのように名誉ある返上は少ない。(ISO9001:1987年制定20年経過、ISO14001:1996年制定14年経過)
私がかなり以前から警告していたように、審査の質や費用にも疑問を抱く会社も増えてきた。
いろいろな返上のケースがあるようだが、どちらにしろここ10年くらい次々にISO認証取得してきたが実際に運用してみて、うまく行かない会社・効果がない会社・経済的に維持できない会社が顕在化してきたのです。
買ってみたが使わず部屋の隅に放置された健康器具の廃棄を決断する人のようにISO9001も返上の見切りをつける会社が出てきたということです。別に驚くことではなく当然の成り行きではあります。例えば地方自治体で財政が逼迫したことでISO14001を返上するとことが増加しています。まあ出鱈目な役人には不向きなのがISOですから、財政破綻をよい口実にして返上しているのでしょう。真面目にやればお粗末な役所のマネジメントの質向上になるはずなんですが、それだけの能力や誠意が全くない連中なんです。だから財政も破綻するのです。役所というものは、無責任が看板で、顧客重視・効率・無駄削減・厳格さなどは至って苦手なんです。

経営上もISOも順調な企業さんの場合でも、この際、ISOを認証取得する目的を改めて再度よく考え直し、今後どうするか明らかにするべきではないでしょうか?私はそういう時期に来ていると思います。とてつもなく面倒で複雑なシステムを仕事の合間にエッチラコッチラ大変な思いをして運用しているなんて笑い話というか悲しい話が現実にあるそうです。劇的リフォームを是非してあげたいですね。「エーッこんな簡単なものでいいんですか?」びっくりする会社さんが多数あるでしょうね。また多額の審査費用を払っている会社さんも多いのです。「エーッこんな安くていいんですか?」びっくりする会社さんが多数あるでしょうね。

①目的が明らかか?(YES/NO/わからない)
②その目的を満足しているか?(YES/NO/わからない)
③満足する有効な効果をあげているか?(YES/NO/わからない)
④システムの運用に過大な手間や費用がかかっていないか?(YES/NO/わからない)
⑤経営層は十分関与・参画しているか?ほったらかしでないか?(YES/NO/わからない)
⑥社員は、ISOを理解し活動に的確に参画しているか?(YES/NO/わからない)
⑦審査費用の負担が大きくないか?(YES/NO/わからない)
⑧ISOが企業風土として定着しているか?(YES/NO/わからない)
⑨返上したらどういうマイナスが生じるか?(YES/NO/わからない)
⑩毎年外部審査(サーベイランス・更新審査)は役立っているかか?(YES/NO/わからない)
⑪外部審査は必要か?(YES/NO/わからない)
⑫返上し・自主宣言に切り替えられないか?(YES/NO/わからない)

ところでISOの取得の目的がわかりませんという会社の社長さんがおられます。又はそれほど目的を明確にせず認証審査を受けて運用し続けてきた会社の社長さんも多いのです。そこで審査を受け認証を取得する目的をISO14001「環境マネジメントシステム」を例に考えなおしてみましょう。
①環境改善成果を出すため
②環境戦略上取り残されないため
③会社のマネジメントの質を上げるため
④会社の信用を高めるため
⑤特定企業との取引を維持するため
⑥イメージアップ(みっともない)のため
⑦社員の力量アップ
⑧世間の企業に遅れをとらないため
⑨会社の環境リスクを減らすため
⑩環境法令順守や最低限の環境管理をするため

自分の会社のISO取得の目的は、この中のどれと、どれか、ウエイトの大きいのはどれか?
それが分かれば自ずと返上すべきか?もっと真面目にやるべきか?今どうすべきかの方向が見えてくるはずです。

例えば、金に余裕もないが重要なお客さんからの命令であれば、返上はできませんから、審査費用の圧縮やシステムの簡素化やコンサルタントへの管理業務委託などの手を打つことになるでしょうし、もし特に支障がなければ返上するのもやむを得ないのです。

さて返上するかどうか迷っている会社さんの場合に、さしあたって調査検討すべきことを次に述べます。

(1)毎年の審査費用について
審査というのは初年度は時間や手間をかかけて審査し、合格し認証書をもらうのだが、それ以降も毎年運用状況を中心に外部から審査をしに来る。当然審査の手間・審査当日の準備・審査費用の負担が毎年かかってくる。まあこの金や手間がゼロであれば返上の必要も無いのだろうが、案外この毎年の審査費用も馬鹿にならないほど高い。私としては信じられないのだが、審査費用は審査機関によって3倍くらいの価格差があることを企業さんはご存知ない。みな同じ値段だと思い込んでいる方が多い。当社の勧める審査機関は、お客さんから「こんな安いのですか?」とびっくりされることがある。なんのことはない、あい見積もりも取らずに有名な審査機関や大手の審査機関と何年も契約し、相当に高い審査費用を払っておられる。私に頼んで戴けばまあ1/2~1/3にはなる。審査機関なんか途中で変更できますか?そんなことしたら手間がかかりませんか?と言われるが、そんなことはない全く簡単に変更できるのである。
ですから教えてあげると、多くの会社さんが審査機関を変更されているのが昨今の流れである。30~40万円/年も削減できるのに調査すらやらない会社は多い。審査機関は大手がいい・大手でないといけないと信じきっている。馬鹿な話だ、そういう審査機関の審査には無駄が多く指摘が細かいから更に損なのだが、そいういうことを調べさえしない。今大手の審査機関の登録数が急速に減っているのをご存知だろうか?

(2)複雑で面倒なISOのマネジメントシステム
次にシステムが複雑で手間のかかるもの・膨大な文書や記録を作成しているものも多い。そういう複雑で量の多いものは手間ばかりかかる。もしこういうことで悩んでいる会社さんは、これも私に頼んでもらえば、簡単にリフォームできるのである。劇的ビフォーアフターである。認証当初と違って、長年の運用を通じて具体的なこともわかっておられるのですから、簡略化の意味ややり方についてもご理解・納得戴けるはずです。
http://www.meico.org/ISOsyutokugosien.html

(3)認証審査を維持する価値があるか
手間と費用がかかるISOであるが、一体審査し認証を維持する価値があるのだろうか?「ISOを取得したのに今更返上なんてみっともないことはできない」ということでしょう。維持できない=維持する能力がない会社と評価されるからです。
問題は維持できないのに無理してまで審査を維持する効果があるのか?はっきりした目的があるのかということを考え直すことが大事です。
目的も不明確・効果もないが恥ずかしいからというだけで認証審査を続けるのは無駄でもったいない話です。否、社員にとっても、「自分達の会社は無駄なことをやっている会社だ」と思わすことになってしまいます。

(4)名誉ある返上:自主宣言
でも品質や環境管理がきちんとできているのでしたら、時期を見て、むしろ大威張りで返上ということも手であると思います。この場合大事なことは高い品質や環境上のパフォーマンスを出している会社であることです。例えばトヨタ自動車のような会社の返上はむしろ勲章にさえなります。さしずめ「ちゃちな外部審査なんか不要です、社内監査で十分です。」というところですかね。監査なんてのは、実力のある会社は、本来自前でやるべきもんなんです。
ISO14001環境マネジメントシステムの場合は最近は環境報告書によって自社の環境パフォーマンスが非常に高いことを証明すれば済むことです。
ところでISO規格というのは、元々審査・認証取得を目的にしてはいません。自主宣言でもいいのですが、自主宣言では、手盛りで客観的な評価ではないということで、しかたなく外部審査を受け認証書をもらうことがはやっているだけなんです。ですからもう何年もISOの外部審査を受け定着し、自信があれば名誉ある返上という手もあるのです。私としては、むしろこの名誉ある返上を目指して欲しいのです。しかし名誉ある返上は、当然リスクもあるわけですからくれぐれも相当の力がある会社で、実力やパフォーマンスを公開できるようにし、慎重に実行して下さい。いつまでも外部審査に頼っているのは、見方を変えれば、ISOが浸透し、熟成してない証拠です。
http://www.ecology.or.jp/isoworld/iso14000/salon94.htm
http://www.ecology.or.jp/member/iso/0612.html

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85.コンサルタントの悪い癖を直せ、「相手が本当に知りたいことに、的確かつ手短に答える」

2007-05-28 08:52:51 | ISO
多くのコンサルタントの先生に仕事を御願いする又はお付き合いして思うことは、人様を教え・導くはずのコンサルタントの先生自身が、意外にも悪い癖をあれこれお持ちだということです。優秀な人ほど又は自分を優秀だと思い込んでいる人ほど、案外悪い癖・困った癖をお持ちで、かつ根深いのです。癖があるのは人の常ですが、致命的な癖は退治しなくてはなりません。そうしないと一流のコンサルタントにはなれません。
コンサルタントに限らず、能力の高い方、指導的な立場の人が陥りがちなことは、強引に自分の立場(独断と偏見)で物を考え・説明し・教えてしまうことです。また「自分とお客様」という関係を認識しないで、ひたすら自分のペースで考え・話まくること:「大阪のおばちゃん状態」、悪く言えば「俺は正しい・俺が教えてやる・黙って聞け」みたいなことなんです。
「顧客満足」を完全に無視して「自己満足」になっているのです。 
日本の義務教育や学校教育の場合は、典型的にそういう傾向があります。生徒がどういうレベルか、どう思い、どういうことを願っているかなんてことは、考えようともしないのです。こういう流れを引き継いでいるせいか、日本のコンサルタントもまだ未熟で、マイペースの先生が圧倒的に多いのです。どちらかというと、大企業出身・部長職以上経験の先生に多い傾向です。
コンサルタントや先生というものは、相手があっての職業:「教える側」がいて、「教えられる側」が存在するのです。ところが教えられる側の立場や存在は、ほとんど否定・無視されてしまうのです。病院の医者と患者の関係も同様です。医者は患者の状況を聞いて診断しているようで、真実のところ、必要最小限のおざなりなことだけしか聞かずにあとは医者の一方的な見解表明になってしまうのです。医者で患者の言うことをきちんと聴いてくれ、十分に患者の気持ちを察する医者に出会うことは稀ですが、経営コンサルタントも同じようなものかもしれません。
経営コンサルタントの場合も、一方的に話したり・教えているというパターンになってしまうのです。「自分が話す時間の割合が多すぎてしまわないよう」に常時、注意を払うことが大切です。教えて欲しい側は、潜在的に疑問や質問を持っているのです。それが何なのかをコンサルタントは、注意深く突き止めることが大切なんです。質問する側というのはレベルが低いのですから、適切に質問できていない場合が多いのです。
例えば、愛しあう男女も、結婚前は、あれだけ相手のことを思い気配りしていたのが、結婚を機に、相手の意向を無視するようになり、急速な愛の冷え込み・愛の崩壊につながるのです。
コンサルタントにとっての顧客満足も、一方的に話まくることではなく、相手の疑問・質問を的確に解消してあげることなんです。「的外れであっても、とりあえず、有難そうなことを話まくればいいんだ」では駄目なんです。

①相手の質問を十分きいてない
②相手の質問を自分勝手に解釈してしまう
③相手の質問内容を、再確認しない
④質問への回答が、お客の意向と行き違っている
⑤その行き違いに気づかない、気づこうとしない
⑥一方的に、独断と偏見で話し出す
⑦ながながと得意げに話す、しかも、なかなか止まらない
⑧自分が話している時に、相手の様子や顔色を伺わない
⑨更に悪いことに、話があちこち脱線する
⑩相手に関係ない、次々に自慢話や四方山話まで始まる
⑪相手は自分の質問に答えてくれないので、混乱してくるかポカーンとしている
⑫相手の質問にきちんと答えたかどうかを、「おわかりになりましたか」「今の回答でよろしいですか?」など最後に確認しようとしない

まあ、大阪のおばちゃん、日本の政治家、役人と同じ体質なのです。こうなると、もうコンサルタントとは言えず、話したがりの物知りにしか過ぎません。
昔アメリカのある大統領が「人民の・人民による・人民のための政治」と言ったそうですが、日本の政治家・役人・経営コンサルタントは「自分の・自分勝手な・自分のための話や説明」になっているのです。営業マンも同じような場合が多いですね。
ここらへんを深く反省し、お客様のためのコンサルタント(相談とアドバイス)をしないと、悪徳・悪質コンサルタントになってしまうのですが、先生自身は、一向にお気づきにはならないのです。コンサルタントとかカウンセラーというのは、相手を無視して、一方的にやっても全く効果がないのです。
コンサルタントにとって大事なことは、相手のレベル・状況・疑問・悩みを、まず確実かつ正しく掴む能力です。例えば、会社の経験の少ない若い人への話し方と経験豊富な管理者への話し方は違うべきなんですが、意識的せずにほとんど変えていないのです。
相手にマッチしないことや話し方は、幾ら立派な説明や話であっても意味がないのです。「人を見て法を説け」と言うじゃありませんか。そのためには、まず相手をきちんと知ることから始めないと会話というのは成り立つはずもないのですがね。

コンサルタントは、専門的な能力や高度で広い経験や知識・情報をお持ちですから、そういう点は問題はないのですが、大切なことは、相手が必要とする回答や説明を相手のレベルに合わせて、手短に分かりやすく話してあげることです。

①相手の質問をまずじっくり・ゆっくり聞く
②相手が何で困っているのか、どんなことを困っているのか
③相手にとって何が疑問なのか
④相手の立場や状況はどうなのか
⑤できれば先方の質問に対して
「こういうことですか、こういう質問でしょうか」と質問を再度明確にし確認をすること
⑥それによって相手の本当の質問内容が明確になりますし
⑦そうすれば、答えが、的はずれになりません
⑧多くのコンサルタントは、相手の質問と回答にずれがあります
⑨先生の回答が先方の質問内容と完全にずれていることが目立つのです
⑩回答する場合、相手の顔色を伺いながら話し、質問に対して的確な回答になっているかどうか判断して下さい
⑪的外れの場合、相手の表情は困ったような・又は無表情・キョトンとなるものです
⑫的を得ていると「なるほどそうか」というような満足顔になります
⑬更に回答によって、疑問が解けた場合は、もっと明確なサインを出すものです
⑭コンサルタントの話は、質問に対してしばしば脱線し、相手が「一体何を話しているのか」というようなことになってしまいます
⑮相手にとって無用な話は、努力して減らす相手にとって必要なことだけに絞るべきです
⑯世間話や四方山話は指導を離れた時間帯や休憩時間にするべきです
⑰指導時間は相手の知りたいこと・疑問点に集中する
⑱説明は、棒読みのようにダラダラ話すのでなく、身振り手振り、やり方や手段を工夫して相手が理解し易いように話す
⑲1回毎の話や説明は、できるだけ短くする、次から次へ話しを続けない
⑳先生にとって有効な話であっても相手によって全く無意味・無価値な話も多い

質問が活発かつ的確にできる人というのは、かなり能力が高い人なのです。教えられる側の人は、質問自体もうまくできないレベル・何がわからないか自体がわからない人が多いのです「質問することがわからない」「質問の仕方がわからない」のです。ですからいきなり質問に答えるのではなく、まず相手の質問をきちんと整理し確認することが大事です。質問自体がまずい内容では、回答しても相手の満足を得る回答はできるわけがありません。まず相手が何を疑問に思い、何を知るべきなのかをしっかり把握し直してあげないといけないのです。

ところで能力のある人は「聞き上手」「聴き上手」「訊き上手」なんです。私の場合もかなり質問魔ですよ。質問が多い人・質問のするどい人は侮れませんよ。質問しない人はあまりわかっておられない人であることが多いのです。

まあ以上コンサルタント全般にありがちなこととしてお話しました。
私の経験でも、このコンサルタントならではの悪癖をすぐに全部を切り替えるのは難しいのですが、少しづつ、しかし確実に努力されると、確実に「素晴らしいコンサルタント」に大きく脱皮していくことができると確信します。コンサルタントだけでなく先生や僧侶や会社の上司や政治家や営業マン親などもほぼ同様だと思います。相手の顔を良く見て、話すこと対話することが大切です。相手の顔を見ずに、自分勝手に一方的に話まくるのは誰にでもできます。
相手が質問下手・程度が低いと、それを良いことにして、更にあれもこれも、一方的に話まくるコンサルタントは多いですね。駄目ですよこんな指導方法は。

・相手の顔を診よ・観よ、相手の顔は、都度、あれこれ物語る
・相手の顔を読む
・相手の顔を読むまずに会話しても何の意味もない
・貴方も相手の顔を見ることを習慣にせよ
・そうしないと会話の価値はほとんどない
・コンサルタントは、相手の顔を見るべき商売である
・しかしコンサルタントの多くは、相手の顔・心の中を見ようとしない
・自分勝手に自分の得意な話を一方的にする者が多い
・相手の顔というのは多くを物語る
・顔をしっかり見れば、相手の気持ちを知ることができる
・コンサルタントは相手と顔をまじまじと見つめ会うことにならないといけない
・セミナーでも人の顔をじっくり見ずに、話す先生が多い
・相手の顔を見て相手の気持ちをわかるようになるのは10年20年では難しい
・相手の顔を見ないで話す人は、永遠に相手の気持ちをわかることはできない
・「恥ずかしいから相手の顔をまともにみられない」なんて人は永遠に人の気持ちなんかわからない
・相手の顔は、二人の会話の内容が相手にとって、今どういう状態かを表現する
・わかったのか・困っているのか・良かったのか・怒っているのか・楽しいのか・真剣なのか・・・・・・
・相手も自分も相手の顔を見て真剣に話す時に実りのある会話になるのだ
・貴方の話を、相手が自分の顔を食い入るように観て聞いているか
・自分も相手の顔を食い入るように観て聞いているか

まあこんなコンサルタントの基本的なこともわからずにコンサルタントをやっている人や親や先生や上司をやっている人が多い。
コンサルタントで大事な能力は、①観る②聞く③考える④話す⑤見せる

だから⇒きちんとした経営コンサルタントは結果的に、本物の話上手であるはずなのです。
細木数子さんは、あまり質問を聞かずに「ズバリ言うわよ」とやるのですが、あんなことは並の経営コンサルタントはできないことですし、やってはならないことです。あるべき論ばかりになってしまいます。「こうしないと死にます」「こうしないと不幸が来ます」みたいなことです。言われたほうも、きょとんとしてびっくりするだけなんです。
しかし現実は、細木さんみたいなやり方のコンサルタントが多いのにはガッカリします。細木さんの場合でも50%は当たっていますが、50%は口からでまかせだと思いますよ。細木さんを立派な方で、私も敬服していますが、細木さんの真似は、並のコンサルタントには無理です。
経営コンサルタントに限りませんが、「自分はつくづく駄目なコンサルタントだと認識」した時、やっと半人前以下になれたのです。その点コンサルタントには天狗様が多いですね。

今の自民党政治もそうですね、国民の顔を見ない、勝手に自分達の希望や間違った考えで強行に採決し、国民の痛みを押し付けるとんでもない政治家が大半です。小泉さん、自民党を破壊し、国民の顔をまじまじと見る・国民の心のうちを知る・国民のための施策行う新党を結成して下さい。
先生・親・上司の皆様も同様です、自分勝手で「俺は偉いんだ」とマイペースでやっていませんか?
http://www.meico.org/ISOcosulikusei.html
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84.ISO14001認証取得後はどうするのか

2007-05-16 08:51:32 | ISO
ISO14001の認証取得をしました。
「バンザーイ、終わった」となりがちですが、そうではないのです。
いよいよ始まるのです。
よく聞かれることは、
「ISO14001は企業に役立ちますか?」ということです。
私の答えは、「役立ちません、貴方自身が役立たせるのです」
貴方は、健康器具を買ったら健康になりますか?
多くの人は健康器具を買う、部屋に設置する。しかし健康にはならない。
なぜですか?
健康器具を使わないからです。
ISO14001を取得した企業の幹部の方が「先生ISO14001は役立ちません。手間ばかりかかります」などと言うのですが、健康器具だってISO14001だって同じようなもので、ISO14001を使い込む努力を放棄した会社では、役立たないのは当然ですよ。
程度の悪い悪徳コンサルタントやへなちょこ審査員が「役立たないISO14001」に拍車をかけるのです。困ったことです。「ISO14001を取得すれば会社は儲かります」みたいな嘘を言う。
まあこういうことで次の資料を参考にご覧下さい。私が企業様を指導し認証取得が完了する少し前にお話する内容を紹介しています。
参考資料:『ISO14001を取得したらどうする」
http://www.meico.org/ISO14001ninsyougo_dousuru.pdf
ところでISO14001や健康器具に限らず、なんでも「役にたちますか?効果がありますか?ご利益がありますか?」という質問は愚問です。
人間は、まあよくもこんな愚問を発しますね。

例えば
①結婚すべきですかね?幸せになれるでしょうか?
②仏壇作るべきですかね?仏様のご守護がえられるでしょうか?
③ダイエットすべきですかね?やせられますかね?
④占いを信じるべきですかね?占いどおりやればいい結果が得られますか?
⑤英語会話塾通うべきですかね?英会話がベラベラ喋れるようになりますかね?

結婚・仏壇・ダイエット・占い・英会話塾・・・全て貴方次第なんですよ。素晴らしい道具であれば何もしなくても効果やご利益があるわけがないのであります。
最近占いなるものがはやっています。あれも健康器具やISO14001のように言われたことをそのまま信じて右往左往している人がいますが、あくまで自分で主体的に考え行動するということが欠落している人にとっては、あんな有害なことはないのです。
最後にもう一回念のため、「ISO14001をとりさえすれば健康器具買いさえすればそれで結果が出る」のではありませんよ!
http://www.meico.org関西ISOシニアコンサルタントネットワーク
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81.ISO14001審査が不評な理由、審査はかくあるべしを提案

2007-03-15 09:12:15 | ISO
審査とか検査とか診断とかあるがどれもあまり好きにはなれませんね。しかし癌の恐れがあれば健康診断をしたほうがいいし、電気の漏電があれば電気保安協会に定期検査してもらうことは望ましいことです。まあこういう検査は嫌であってもそれなりにお金を払っても価値のあるものです。「ありがとうございました。早速手術しますとか、漏電箇所がわかったので早速修理します」となるのです。
ところがISO9001やISO14001審査では、初回の審査の認証合格は価値もあり、嬉しいものですが、それ以降毎年来る審査は有難くも価値もなく、現行の審査のやり方では多額の費用を払い、手間がかけて受ける意味がないのです。
癌がありません、漏電ありませんという場合は、それで十分価値のあることなんですが、ISO14001審査では、指摘がないと意味がないということで、何らかの指摘をしないといけないことになっているらしいのです。「指摘のできない審査員は無能」みたいな評価らしいのです。その結果として、どういう指摘になるかというとわかりきったことなのです。

①細かい問題を探す
②あら捜し
③どうでもいいことを指摘
④無理やり不適合にこじつける
⑤指摘が会社のためになるかは論外
⑥とにかく必死になって探す
⑦指摘しなくてもいいことまで指摘する
⑧意味のわからない指摘が増える
⑨不適合でなくても不適合にしたてる
⑩暗黙のうちに「すみませんが不適合で飲んで下さい」になる
⑪苛め・恫喝まがいになってくる
⑫ISO14001とは何だと疑うような指摘になる

日本の50年100年前の嫁いびり・丁稚苛めみたいな姿になってしまうのです。
1)お前達わしの言うことを聞け
2)つべこべ言うな
3)文句を言わずに言うとおりにしろ
4)良く見ろ、この裏に、隅っこに、手で触れて「これこのとおり埃だらけだ」とやる
5)高額なお金もらって1~2日も手間かかているから指摘でもしてやらんとな

まあ以上のとおりで
1)歓迎されない審査
2)役立たない審査
3)負担ばかり多い審査
4)余計な手間ばかり増やす審査
まあ会社いびり審査になってしまうということなんです。

こんな無意味・無価値な審査でなく、ISO14001環境マネジメントシステムは、初年度はマネジメント審査、二年目以降の審査は環境パフォーマンス審査であるべきなんです。
家の場合もそうでしょ。
建てた時は、新築の家の構造や強度などの検査、それ以降は故障箇所や改善事項の検査になるはずなんです。毎年同じように構造や強度の検査なんかやってもしかたないのです。
ところがISO9001でもISO14001審査でも基本的にはマネジメントシステム審査を毎年実施するのです。無料ならともかく、車検制度のように、迷惑な話ですISO9001は品質ISO14001は環境の改善が大切なことなんですがね?

あるべきISO14001審査制度の私見(村上和隆)
1)初年度:システム審査(文書審査に近い)
2)2年目:運用審査(文書どおり運用されているか)
3)3年目パフォーマンス審査(効果をあげているか)
  環境報告書開示
4)4年目自立確認審査(自主的にやっていけるかどうか)
5)これで合格すると→以降は5年毎の確認審査のみ(どちらかというとパフォーマンス審査)
まあなんとかしないとISO14001審査も日本の与党自民党の政治のように数年後には崩壊する危険が目に見えます。
http://www.meico.org/ISOsinsafuman.html
http://www.meico.org/ISOsinsakikanhehitokoto.html
http://www.meico.org/ISO14001gokai.html
まあマネジメントのマの字もわからんレベルの低い審査員が単に公的な資格を有するということでもっともらしくやっているのがISO14001審査であり
まあレベルの低い政治家が単に選挙で当選したからということで、もっともらしくやっているのが日本の政治であり、
その他国家資格者や学校の先生や僧侶も同様ですが、「資格があれば何でもありだ」という日本の姿勢が気になる今日この頃です。
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72.拝啓不二家様ISOコンサルタント引受けます(コンサルタントとして黙っていられない)

2007-01-27 09:19:38 | ISO
知らぬ人のいない有名な御社の今回の事件には、世間の多くの人々のように「まさかー」と大きな驚きを禁じえません。ISO14001とISO9001とHACCPを認証取得されているようでございますが、何故一体どこにどんな問題があったと言うのでしょうか?不思議でたまりません。きちんとISOの認証取得している会社で、今回のような事件の発生は考えられません。「笛吹けど踊らず」じゃありませんが「ISOのマネジメントシステムを導入すれども運用せず」であったのだろうと想像します。通販でいかに良い健康器具を買っても、使わなけれ健康になるわけがありません。

ISO審査機関や審査員が到底きちんとした審査なんかやっていないことは、すでに多くの専門家の周知の事実ですから、今更ISO認証機関が悪かったのどうの、こうのとは言いませんが、http://www.meico.org/ISOsinsafuman.html御社については、恐れ多くも歴史も古く多くのファンをお持ちで、東証一部上場の日本の誇り高い最先端企業様です。ましてや例の雪印さんの不祥事が、ああいうことを絶対にやってはいけないという教訓を与えたはずなのに?

そういう本来きちんとしているはずの会社で起きた今回の不可解な怪奇事件について、御社自身だけでの本物の解決はできるのでしょうか?御社の社長様が辞任する即ち社長様もお手上げということですから、失礼ですが、多分おできにならないのだと想像致します。手に負えない大きな病気になったら医者に行くように、今回の不可解な不祥事を発した経営問題も外部の専門コンサルタントに依頼して徹底した改善・改革を実施すべきでしょう。
万一、当社にコンサルテーションのチャンスを与えて戴ければ、しっかり調査分析・対策立案させて戴けると存じます。

ニュースを見ますと、社長様の辞任とか専門家でもない有名人を社外取締役とするといった原因と無関係な手や誤魔化しのようなことを見るにつけ、御社独特の体質と社内の混乱が目に見えて参ります。小手先の是正対策を考えておられるように感じますが、そんなことでは根本治療はできません。大きな病気であれば、自力ではなく、しかるべき専門家にお金を出して指導の依頼しなくてよろしいのでしょうか?私も何度か経験がありますが、『ピンチは絶大なるチャンス』ですが、その際してはならないことは、中途半端な改革です。

お聞きするところによると、不祥事以前に会社は赤字続きのようでございますが、そこら辺に問題の根っこがあるように思います。ペコちゃんポコちゃんファンは、皆さん心配しておられます。食品会社は、食の安全という重大な責務を担っているはずですが、食品業界やその他の過去の不祥事の事例を見ますと、意外にも今回の御社のような状況やレベルの会社が多いのかもしれません?

もし同様な状況の会社様がおありでしたら、転ばぬ先の杖、この際、躊躇せず是非専門家に診断と手術のようなコンサルテーションをご依頼願いたいものです。一部にはISO自身に問題があるように言う方がおられますが、とんでもない言いがかり、ISOへの偏見です。当社は企業経験豊富なISO14001・ISO9001・ISO22000・安全衛生・経営革新を支援できる実務型コンサルタントを擁しており、お金と少々のお時間を頂戴できれば、御社の問題を調査分析し是正策を立案するのにさほどの困難も感じておりません。関西ISOシニアコンサルタントネットワークhttp://www.meico.org

今回の御社のケースは、事件発覚事後で緊急で特殊のケースではありますが、一応支援概要をお示ししておきます。一般的に他社で事件発覚以前であれば、もっと期間もゆとりもあり、費用もかなり安くできると存じます。

◎今回の不二家さんの事後支援の場合特急で
1)診断~結果の報告期間:2週間
2)是正の検討:2週間
3)最終報告:2週間
4)総合期間:1カ月
5)対象工場:2カ所
6)派遣コンサルタント:4名(ISO9001・ISO22000・経営とコストダウン・安全衛生)
7)費用:4人*6日*2工場*5時間*10万円=2400万円

会社の状況に応じて今回の不二家様のような状況が予想される会社様で、自社だけの再生ではなく、第三者によるコンサルタントを導入するおつもりがございましたら、是非お待ちしております。
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70.不二家の事件はISO的に何が問題なのか?

2007-01-22 18:37:17 | ISO
大阪市の裏金事件・京都市の不祥事・宮崎県の談合・不二家の事件・カラオケの火災での死者発生・姉歯のマンション偽装・・・・もう次々にとんでもない事件が多発している。これらの事件の原因は、それぞれであるが、共通することは、何なのであろうか?
最近はISO14001が多くの会社や役所で導入されているから、不二家等の事件についてもISO的に問題を分析してみるのは意味あることだと思う。
ISO14001のマネジメントシステムの要素は、ご存知のように次のようなものである。
1)環境方針
2)環境側面(重要要因特定)
3)法的及びその他の要求事項
4)目的、目標及び実施計画
5)資源、役割、責任及び権限
6)力量、教育訓練及び自覚
7)コミュニケーション
8)文書類
9)文書管理
10)運用管理
11)緊急事態への準備及び対応
12)監視及び測定
13)順守の評価
14)不適合並びに是正処置及び予防処置
15)記録の管理
16)内部監査
17)マネジメントレビュー

これらの要素において、不二家のケースは一体どこに問題があったのだろうか?全部駄目だったのだろうか?

重要原因についての私の見解は、12)の監視及び測定がずさんであったのではないかと思う。その次は16)内部監査、その他にも経営者の食の安全に対する1)方針や理念が出鱈目であったことや日常の10)運用管理ができていなかったことがあげられそうだ。

私のこれまでの企業経験でももっとも大事なことは経営層のきちんとした方針の提示と監視測定と内部監査がきちんとできているかどうかがポイントであるように思う。
万一いい加減な会社の場合でも、監視測定や内部監査がきちんとできていれば、今回の不二家のような事件は、簡単に防げるはずであり、起きようがない。

一般的に会社では、不二家と同様に、方針の提示や監視測定・内部監査はかなりいい加減なものである。
不二家の業績は、かなり悪かったようだが、業績の良い、利益を安定してあげている会社・不景気にも強い会社というのは、ここら辺が当たり前にできている会社なのである。
こんなことを申し上げても、多分多くの会社の社長さんには、わかってもらえないか又はわかって戴いても、やり方がずさんになりがちである。
多分会社でなくても、貴方の家や家の暮らしや健康管理や資産管理や子供の教育・・・・のについてきちんと方針を明確にしルールを決めて運用しそれを監視測定し監査をやっているかというと多分できていないし、今回も不二家のこの事件を教訓にして、これからは真面目にやろうなんて言う人はいないのだ。
まあ日本政府や日本企業や日本人は意外にもマネジメントが下手・苦手なんです。だからせっかくISO9001やISO14001のマネジメントシステムを導入しているが、このような不祥事や事件はまだまだ潜在化しており、続発するはずである。特に怖いのは政治・役人の世界だ、ここら辺のマネジメントは、もう絶望的に出鱈目だ。市民や国民が監査なんかやろうと言うもんなら、あっさり拒否するくらいだから。http://www.meico.org関西ISOシニアコンサルタントネットワーク
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69.ISO22000最近の動向と今後の動き

2007-01-15 08:14:14 | ISO
http://www.meico.org/ISO22000.html
(関西ISOシニアコンサルタントネットワークISO22000認証取得支援:担当本部長清水正敏)
最近またまた不二家の食品不祥事が発生しました。なんで一流企業であんなことが起こるのでしょうか?信じられません。あれは事故や不注意ではないのです、管理マネジメントシステムの問題なんです。こういう企業は一挙に売り上げが大幅に減り、そのダメイジは図り知れないものがあります。かつての雪印乳業や不二家みたいな企業は多いのです。
そういう中でいよいよISO22000「食品安全マネジメントシステム認証取得」が本格化しつつありますが、日本企業ではこんな一流企業でさえも、信じられないほどマネジメントシステムがずさんで、レベルが低いのには今更ながら驚きです。
かつての雪印や今回の事件は、万引き犯罪と大差なく、結果的に大して儲けにはならないのに、警察に捕まるのに、「少々のことやわからんやろ」と安易にこういう罪を犯してしまうようですが、不二家ほどの一流会社の経営者が万引きと同じレベルだったということが十分あり得ることを知ったのは、ある意味、意義深いことかもしれません。一部上場会社にして、影でとんでもないことをしている経営者が存在しているのです。世の中、簡単に人を信じられませんなー。
また、不二家の事件で言えることは、ISOのマネジメントシステムで大事なことは内部監査や日常の運用管理ですが、監査の専門家が育っていない又は外部の専門家に内部監査を依頼するなど監査を強化しない会社が日本では多いのです、支援をしていて最近内部監査についての指導は力を入れています。目下の日本企業の状況から推察しますと、マネジメントシステムで最も大事なことは厳格な監視・監査及び的確な是正なんです。意外に、ここが弱点なんです。http://www.meico.org/ISOsinsafuman.html
ISO22000規格が発行して約1年半、食品関連業界ではじわじわとその意義が理解され、取り組みに向けての意欲も強くなってきているように感じます。
食品安全の基準には、食品衛生法に基づくいわゆるPP「一般衛生管理プログラム」もしくはSSOP「衛生適正作業手順」といったものと、HACCP「危害分析重要管理点」があったわけですが、PP「一般衛生管理プログラム」には重要管理点というものがなく、HACCP「危害分析重要管理点」では食品衛生の基本であるPPがあいまいでした。
またいずれにもマネジメントシステムという思想がありませんでした。食品安全の管理にはPPとHACCPの双方が必要です。これをマネジメントシステムとして統合した基準が国際規格としてのISO22000だったわけで、ISO22000に適合するということは、今まで築いてきた各企業のPPやHACCP原則による食品安全への取り組みを検証し、経営の道具として完璧な形で仕上げるという意味が濃厚にあります。この意義が次第に理解され始めたということです。
したがって今後は、経営マインドのある企業トップは必ず、ISO22000への取り組みを積極的に経営に取り入れていくはずです。不二家の不祥事は、マネジメントシステムとしての食品安全システムがなかったこと、経営層の方針や理念のゆがみ、監視や監査がいい加減だったゆえに起きた事件です。この事件も一つの契機となって、ISO22000への取り組みが進むでしょう。早く取り組んだ企業が市場での優位を獲得することは明らかなことですから。
ISO22000は食品安全の経営システムの規格です。そこには食品安全の確保のための要求事項だけでなく、企業を危くしないための要求事項もあります。第三者認証の取得は時期尚早であったとしても、食品安全のマネジメントシステムを構築することは、食品関連企業であれば時期尚早ということはないはずです。とりあえずは第一者認証=内部監査による適合宣言でもいいと思います。食品安全のこれまでの体制を調査し分析して検証し、ISO22000の規格に沿ってマネジメントシステムとして仕上げることは、食品関連企業の社会と従事者に対する責務だと思うところです。同じISOでも9001では食品安全に対しては要求事項が欠如していますから不十分です。不二家の例を見ても、PP及びHACCP原則を明確に統合したISO22000によって、食品会社は食品安全システムを早急に完璧に仕上げて欲しいと思います。企業がどんなに小さくても食品安全システムの調査と構築に、時期尚早はないのです


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68.マネジメントとは(ISOのマネジメントシステム)

2007-01-10 21:38:06 | ISO
ISO14001とかISO9001とかISO22000とかISO27001とか最近は、「ISOの○○マネジメントシステム」というのがどんどん増加している。企業で何らかのISOのマネジメントシステムをやってないところは極めて少なくなった。現在ISOのマネジメントシステムを導入していない会社(認証取得という意味ではなく)があったとしたら、導入することができないくらい駄目な会社か、それとも、そんなものを必要としない、よほど優秀な会社のどちらかです。
早い会社でISOを導入して13年になる企業が出始めているのですが、まあ日本では、まだ歴史が浅いと言えるでしょうね。しかし経営管理の専門家の見地からしても、ISO9001の品質マネジメントシステムやISO14001環境マネジメントシステム等々は、非常に素晴らしいツールであることは間違いありません。
過去日本では、QCやIEやVE等といった管理技術手法やデミング賞をはじめ管理に関する認証制度というものがありましたが、どれも何かお祭り的というかやたらに形式的なものが多かったような気がしています。当時は日本が陽の出の勢いで経済を発展させて世界一になった頃ですから、その原因・秘訣はそういう管理手法や認証制度にあると言われたものです。
しかし私は特に松下電器時代、そういう管理手法や制度真っ盛りの中で、違和感や不審感をずーと抱いていました。松下電器入社以来そういうものが日本の発展の原動力であると教え込まれてきせいか、どうしてもそういう呪縛から逃れられないで10年以上が過ぎてしまいました。
そういう固定観念から解き放たれたのが、京都のエンゼル工業での3年間とローム株式会社の16年間でした。
エンゼル工業やローム株式会社には、松下電器のように、無借金、多くの有名大学卒、磐石な松下経営なんてものは一切なかったばかりか業績不振に喘えいでいたのです。「松下電器は完成した会社」一方、「エンゼル工業やローム株式会社は未完成の会社」でした。だから管理手法や制度なんてものにはおかまいなく、ひたすら業績向上と日々の問題処理に追われていました。そういう泥まみれ・汗まみれの日々の中で、初めて「管理手法や制度」は日本の企業を発展させてきた決定的な要因ではないと確信しました。むしろあまり形式的な管理手法や制度にこだわり過ぎると、経営を阻害したり経営にとって邪魔になることがあるという認識に変わっていったのです。
松下電器経営という立派なしくみは、形骸化しすでに経営を阻害しつつあり、エンゼル工業やロームは、日々必死にあるべきマネジメントシステムを模索していたのです。それと松下電器の場合、マネジメントシステム自体がマネジメントできていなかったのだと思います。幸之助さんもあの世で、つくづくそのことを後悔していることでしょうね。往々にしてはまる落とし穴なんです。
確かに管理手法には非常に有益なものが多いです。しかし、そういうものは常識として知って的確に活用するのは、特別なことではなく、ごく当たり前のことなんです。
企業にとってもっと大事なことは、『企業のマネジメントシステム』だということに気づいたのです。また『マネジメントシステム』というのはごく簡単なようで、使いこなして大きな効果を上げるのはすごく難しいことだということもわかってきました。2~3年ISOのマネジメントシステムを導入したくらいで、ISOの良し悪しなんか論ずるようなそんな軽いものではないのです。数十年苦しみ抜いてやっとできるようなもんなんです。しばしば、「ISOを導入したが役立たん」なんて得意気に言う人がおられますが、自分の愚かさを披瀝しているようなもんですよ。
1994年にISOのマネジメントシステムが導入されてから、裾野は広がり、導入する企業は非常に多くなっているのですが、実態はかなり消化不良を起こしているのです。実を言うと、元々日本人は、マネジメントが苦手なんです。そういう苦手な日本の企業に黒船のようにISOのマネジメントシステムが導入されてしまったのです。「寝りを覚ますISO、認証取得で社員ヘトヘト」というような状況になったのです。
そこで出てきた日本企業の発言が「ISOは役立たない」「ISOは無駄なことばかりやらせる」とISO攻撃になったのです。こういう後ろ向きの発言が企業の社長や取締役や担当者の口から出てくる背景には、①日本人のマネジメント苦手と、②マネジメントの元々の困難性にあるのです。ところがゴルフでも何でもそうですが、上達するのはごく一部の人せいぜい数%くらいのものです。マネジメントシステムの場合は、もっと低く、うまくいった企業は1~2%くらいのもんなんです。
嫌がる馬に無理やり水を飲ますようなもんで、ISOがうまくいかないのは、ISOやマネジメントシステムに問題があるのではないのです。ゴルフが上達しない人の多くが、「このクラブのパンチがないとかボールの飛びが悪い」とか、自分以外の道具のせいにすることと同じなんです。
それほどゴルフもマネジメントも、一見やさしいようで難しいもんなんです。
難しいということは裏返せば、非常に重要なことなんです。業界最下位のローム株式会社が日本一になった時の体験では、技術力や社員のやる気・頑張りも大切だがそれと同じくらいダイナミックで厳しいマネジメントシステムの重大性を嫌というほど実感しました。ゴーンさんが何故日産自動車を見違えるように立ち直らせたのか?それは多分マネジメントのやり方の良し悪しだったのです。また昔、長期低迷していたプロ野球球団が優勝した同様なことがありました。
逆に顕著に問題なのは、マネジメントシステムが極めてずさんなお役所の世界です。一見頑固なほどきちんと仕事をしているが、肝心なマネジメントシステムが脆く、機能せず、お粗末なんです。日本の政治にも、政治家がどうのこうの以前に、そういう面がかなりあるのです。自民党だ民主党だではなく、どちらにしろマネジメントシステムという考え方自身が欠落しているのです。
しかし偉そうに政治や役人の欠点をあげ批判して満足していてはいけません。というのは貴方方も99.99%マネジメントが苦手なんです。貴方もご多分に漏れずマネジメント下手な日本人ですから、技術とガンバリには自信があっても、マネジメントは二の次なんです。何故かというとそれほど難しいことだからなんです。
マネジメントシステムをわかり易く一言で言えば、変化する環境の中で自らをきちんと律することなんです。例えば家の掃除や片付け健康管理なんてささいなこともマネジメントできていないのではないですか?

「あーきちんと自分を律すること確かに最も苦手だ、確かに全然できていない」となりませんか?皆さんが苦手のように、企業も同様に大の苦手なんです。どこの会社でも、社長や取締役クラスにお会いになったら「御社のISO14001はうまくいってますか?」と質問して下さい。「一向にうまくいってません」という回答が帰ってきた会社の多くは、たいしたことないですよ。
日本は、粗忽者やだらしない者が多く、とにかくやってみて、失敗したらやり直すというのがとてもうまいんです。

『誤魔化しと尻拭いは天下一品ですがね』

こういうやり方を否定はしませんが、万事がそうなってしまうことは大いに危険なんです。例えば会社が倒産したら、国が破産したらその時は一生懸命にやり直すみたいなもんですな。
ISO9001品質マネジメントシステム・ISO14001環境マネジメントシステム・・・などを真剣に取り組み、是非苦手意識を克服し、トヨタやロームや日産のように優良なマネジメントシステムを構築し運用して大きな効果をあげて戴きたいものです。しかしくれぐれも昔の管理手法やデミング賞のように形式にこだわってはいけませんよ。日本人は本来の目的や中身より見得や上辺に拘るおかしな癖がありますからね。豪華な車や豪華な着物や高い豪華な宝石などが好きなんです。マネジメントシステムというものは、いい加減導入し、運用の仕方が悪いと効果が出るというよりむしろ大きな弊害があります、刃物みたいなもので使い方を間違えると偉い目に遭いますよ。

環境マネジメントシステムの主なステップは次のようなものですが、これは企業だけでなく、個人にもお役所にも有効に通用するものです。

①初期調査
②重要要因特定
③方針設定
④目的・目標・計画設定
⑤管理手順書制定
⑥教育訓練
⑦運用管理
⑧法令順守
⑨改善活動
⑩監視測定
⑪記録の管理
⑫文書類及び文書管理
⑬不適合是正処置・予防処置
⑭緊急事態対応
⑮内部監査
⑯マネジメンとレビュー
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