「村上」:ISO14001の認証取得支援のお手伝いをする村上和隆です
「会社」:よろしくお願い申し上げます。ところでISOは大変難しいと聞いていますが、当社のように、こういうものが不得手の会社でも大丈夫でしょうか?
「村上」:何故、大変難しいと思われるのですか?
「会社」:すでに取得しているA会社さんのお話をお聞きすると環境事務局の方が次のような悩みをお話ししてくれたのです。
①沢山文書を作る
②ややこしい規則を沢山作る
③コンサルタントの指導にかなりの時間をとたられた
④指導が難しくて確実には理解できなかった
⑤あれ作れこれ作れと言われるがどんなもの作ったらよいか困った
⑥22回も訪問を受け毎回6~7時間くらいの指導になるので、仕事に支障が出た
⑦現場の人を動員していよいよ具体的な活動を展開するために従業員への説明がうまくできなかった
⑧現場の管理者や従業員の協力が得られず往生した
⑨環境法令や県や市の条例については全くの素人で未だに何が何だかわからない
⑩審査では審査員の質問の意味がわからずうまく答えられずに難儀した
⑪審査で指摘を受けたが何が何だかわからず、どう是正したらいいのか全く分からなかった
⑫認証取得してやれやれだったが、さあ運用をするとなると、何をどうやるのか迷う
その結果ISO14001の認証取得をしたが、こんなに難しく、こんなに大変だとは思わなかった。一体取得した意味があったのだろうか?その後も事務局として社長や経営層からの支援もなく現場からそっぽを向かれ悩んでいる。いっそ会社を辞めようか?とも考えたこともあるのだそうです。
「村上」:そうですか、未だにそんなことがあるのですね。ISO14001はスタートして10年も経つのですが、当初は、大企業が先行して始められ、その大企業の方が中小企業さんを指導されたために、非常に難しいシステムや文書類、記録、運用方法が普及してしまったのです、経営コンサルタントの指導方法にも問題があったのです。でも最初は、ISO14001について関係者全員が、よくわからなかったのですから、それでもしょうがなかったのです。
その後、そいういう大企業出身の難解なシステムや指導方法から脱却し、徐徐に中小企業さんにあったものを研究し開発する経営コンサルタントがほんの少しではありますが、現れてきたのです。
それと勘違いして戴きたくないことは、「認証取得自体は、そんなに難しいことでなく、どんな会社でも可能」ですが、問題はシステムの内容の良し悪しなんです。また取得に膨大な労力をかけてしまい、やる気をそいでしまうことです。
「会社」:ということは最近は、昔、認証取得した会社に較べてそれほど難しくなくなったと考えて良いのですか?
「村上」:そうですね、レベルは確実に向上しています。しかしまだ依然、コンサルタントの指導方法には問題があるケースが多いのです。また指導件数の少ないコンサルタントさんの場合はあまり指導方法が改善されていないし、指導方法が下手な場合が多いですね。それと難しいということでは、当然のことですが、認証取得後当初の3年くらいは難しいと感じるのが当然です。これはISOに限ったことではなく、ゴルフでも会社の仕事でも最初の3年はひどく難しいと感じるものです。それを「ISOは難しい」と言うのは大間違いです。認証取得後3年間は「見習い期間」です。いかに簡単なことでも、最初はわからないことだらけです。
「会社」:当初3年は見習い期間というわけですね。難しいというのはゴルフや仕事でも同じこと
「石の上にも3年」というわけですね。
「村上」:簡便で適切なシステムさえ構築し導入されていれば、そういことが言えますね。
「会社」:”良いコンサルタントを使い・良いシステムを導入し・3年真面目にやればよい”というわけですか。
「村上」:そうです。今言われたことはISOだけでなく何にでも言えることですよ。「ISOはややこしい」なんて安易にISOのせいにしてはいけません。そういうようなことを言う会社は、能力の低い・やる気のない会社と思って間違いないですよ。そういう会社とは心底おつきあいはできませんね。逆に「当社は3年でISOを定着し効果を挙げています」なんていう会社は信用でき頼りになりますよ。私が昔働いていた京都の優良企業のR社では、何をやっても自分以外のせいに責任転嫁なんか絶対にしませんでしたね。
(来週、次回に続く)
「会社」:よろしくお願い申し上げます。ところでISOは大変難しいと聞いていますが、当社のように、こういうものが不得手の会社でも大丈夫でしょうか?
「村上」:何故、大変難しいと思われるのですか?
「会社」:すでに取得しているA会社さんのお話をお聞きすると環境事務局の方が次のような悩みをお話ししてくれたのです。
①沢山文書を作る
②ややこしい規則を沢山作る
③コンサルタントの指導にかなりの時間をとたられた
④指導が難しくて確実には理解できなかった
⑤あれ作れこれ作れと言われるがどんなもの作ったらよいか困った
⑥22回も訪問を受け毎回6~7時間くらいの指導になるので、仕事に支障が出た
⑦現場の人を動員していよいよ具体的な活動を展開するために従業員への説明がうまくできなかった
⑧現場の管理者や従業員の協力が得られず往生した
⑨環境法令や県や市の条例については全くの素人で未だに何が何だかわからない
⑩審査では審査員の質問の意味がわからずうまく答えられずに難儀した
⑪審査で指摘を受けたが何が何だかわからず、どう是正したらいいのか全く分からなかった
⑫認証取得してやれやれだったが、さあ運用をするとなると、何をどうやるのか迷う
その結果ISO14001の認証取得をしたが、こんなに難しく、こんなに大変だとは思わなかった。一体取得した意味があったのだろうか?その後も事務局として社長や経営層からの支援もなく現場からそっぽを向かれ悩んでいる。いっそ会社を辞めようか?とも考えたこともあるのだそうです。
「村上」:そうですか、未だにそんなことがあるのですね。ISO14001はスタートして10年も経つのですが、当初は、大企業が先行して始められ、その大企業の方が中小企業さんを指導されたために、非常に難しいシステムや文書類、記録、運用方法が普及してしまったのです、経営コンサルタントの指導方法にも問題があったのです。でも最初は、ISO14001について関係者全員が、よくわからなかったのですから、それでもしょうがなかったのです。
その後、そいういう大企業出身の難解なシステムや指導方法から脱却し、徐徐に中小企業さんにあったものを研究し開発する経営コンサルタントがほんの少しではありますが、現れてきたのです。
それと勘違いして戴きたくないことは、「認証取得自体は、そんなに難しいことでなく、どんな会社でも可能」ですが、問題はシステムの内容の良し悪しなんです。また取得に膨大な労力をかけてしまい、やる気をそいでしまうことです。
「会社」:ということは最近は、昔、認証取得した会社に較べてそれほど難しくなくなったと考えて良いのですか?
「村上」:そうですね、レベルは確実に向上しています。しかしまだ依然、コンサルタントの指導方法には問題があるケースが多いのです。また指導件数の少ないコンサルタントさんの場合はあまり指導方法が改善されていないし、指導方法が下手な場合が多いですね。それと難しいということでは、当然のことですが、認証取得後当初の3年くらいは難しいと感じるのが当然です。これはISOに限ったことではなく、ゴルフでも会社の仕事でも最初の3年はひどく難しいと感じるものです。それを「ISOは難しい」と言うのは大間違いです。認証取得後3年間は「見習い期間」です。いかに簡単なことでも、最初はわからないことだらけです。
「会社」:当初3年は見習い期間というわけですね。難しいというのはゴルフや仕事でも同じこと
「石の上にも3年」というわけですね。
「村上」:簡便で適切なシステムさえ構築し導入されていれば、そういことが言えますね。
「会社」:”良いコンサルタントを使い・良いシステムを導入し・3年真面目にやればよい”というわけですか。
「村上」:そうです。今言われたことはISOだけでなく何にでも言えることですよ。「ISOはややこしい」なんて安易にISOのせいにしてはいけません。そういうようなことを言う会社は、能力の低い・やる気のない会社と思って間違いないですよ。そういう会社とは心底おつきあいはできませんね。逆に「当社は3年でISOを定着し効果を挙げています」なんていう会社は信用でき頼りになりますよ。私が昔働いていた京都の優良企業のR社では、何をやっても自分以外のせいに責任転嫁なんか絶対にしませんでしたね。
(来週、次回に続く)