2月6日 おはよう日本
大竹しのぶさんは上演されている舞台で
実在したフランスの国民的歌手エディット・ピアフの生涯を演じている。
大竹さんは3時間ほどの舞台で16曲ほど披露している。
大竹線のピアフは一昨年が初演で今回が2度目の公演。
現在行われている東京公演のチケットは発売後すぐに完売するほどの人気である。
大竹さんが演じるピアフは幼いころに母親から捨てられ
路上で歌っては小銭を稼ぎ命をつないでいた。
名門クラブのオーナーに見いだされたピアフの歌声はパリでたちまち評判になる。
しかし人気歌手になっても孤独からは抜け出せない。
ピアフは常に愛を求めていた。
恋人を失った時も
やめる時も
戦争が世の中に暗い影を落とした時も
マイクに向かい続けたピアフ。
その懸命な姿は見る人に生きる勇気を与えてくれる。
(大竹しのぶさん)
「泣いちゃったりとかそういうお客さんに会うと
ピアフの歌の力とか
ピアフという人の力がエネルギーを与えているんだなと感じる。」
今なおフランスで深く愛されているピアフ。
その存在を大竹さんが知ったのは20才のときだった。
舞台で共演していた中村勘三郎さんからピアフの伝記を紹介されたのである。
(大竹しのぶさん)
「20才のころ一緒に仕事をして
『すごい力を持った人だから読んで。』と言われた。
なんでこれを中村勘三郎さんは私に渡したんだろうって思って。」
それから30年余。
少しずつピアフの生き方が理解できるようになってきたと言う。
(大竹しのぶさん)
「お客さんに歌っているというより
もっと大きなものに歌っているという感じがする。」
勘三郎さんに恥ずかしくない舞台にしなければ。
大竹さんは1回1回ピアフの人生を行ききるつもりで演じている。
(大竹しのぶさん)
「あんまり先のことは考えない。
明日か2日後のことくらいしか考えて生きてないところがあって。
ただこんな力をもらえる役というのはなかなか巡り会えることではない。
最後に「水に流して」と言う歌を歌うが
どんなにつらいこと苦しいことがあっても
似ずに流して ゆるして 受け入れて
明日に向かって生きていくと言うことを信じたい。」