2月26日 Bizプラス
最新のモバイル機器を集めた境最大規模の展示会がスペイン バルセロナで始まった。
今回の展示会には世界各国から1,700社以上が参加した。
スマートフォンが好調な韓国のサムスン電子は
画面の大きさが8インチの中型のタブレット端末を発表した。
画面を分割し2つのソフトを同時に使える新しい機能をアピールしていた。
いまサムスンとアメリカのアップルというトップ2社に続いて
勢いを増しているのが中国メーカーである。
スマートフォン メーカー別シェア(2012.10~12 カナリス社調べ)
サムスン電子(韓国) 29,0
アップル(アメリカ) 22,1
ファーウェイ(中国) 5,3
ZTE(中国) 4,7
レノボ(中国) 4,4
ソニー(日本) 4,0
トップ2社を追う3位から5位までを中国勢が占めている。
(ファーウェイの担当者)
「われわれは端末をより良くしていく。」
3位のファーウェイは今回より高速の通信に対応したスマートフォンをいち早く発表した。
ファーウェイはもともと他社製品の製造を請け負ってきたが
ここ数年 自社ブランドの強化に大きく舵を切り高性能を売りに市場シェアを高めた。
今回の製品は手袋をしたままでも操作できるなど細かな機能にも配慮した。
(現地のジャーナリスト)
「アメリカやヨーロッパの他のメーカーに比べて成長が早い印象。」
一方 日本メーカーはなかなかシェアを伸ばせない。
巻き返しをはかろうと富士通が展示したのは
日本でも販売が好調な高齢者向けスマートフォン。
使いやすい端末は欧米の市場でもチャンスがあると考えた。
ソニーは薄さや防水機能などが特徴の最新のスマートフォンとタブレット端末を
世界で販売すると発表した。
いわゆるお財布携帯のような通信技術を使ってスマートフォンをスピーカーにかざすと
聞いている音楽をスピーカーから流せるといった機能をアピールした。
(ソニーモバイルコミュニケーションズ 黒住吉郎さん)
「ソニーのすべての力を結集したモデルなので自信たっぷり。」
トップ2社を中国勢が追う構図になっている世界のモバイル市場。
日本メーカーは日本で培われた機能やサービスを生かしながら足がかりを築こうとしている。