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デジタル時代のジャーナリズムとは

2013-02-28 07:49:02 | 報道/ニュース


  2月21日 Bizプラス


  アメリカのニューヨークタイムズは
  傘下の有力紙ボストン・グローブを売却する方針を発表した。
  ボストン・グローブの創刊は1872年。
  この伝統ある新聞をニューヨークタイムズは20年前に買収したが
  電子媒体を中心にした経営改革の一環として見直しの対象になった。
  アメリカではこのところインターネットでのニュースの普及の影響で
  老舗の新聞や雑誌が相次いで廃刊に追い込まれたり発行する会社が破産したりしている。
  急成長しているのが THE HUFFINGTON POST。
  アメリカで最も成功したニュースサイトと言われている。
  2005年に政治ブログとしてスタートしたが幅広いニュースの掲載を増やして
  オバマ大統領ら多くの著名人が寄稿したこともあって利用者が急増。
  今年5月からは日本語版も出す予定である。

  アメリカのメディアの現状をどう見るか?
  (ハフィントン・ポスト ジミー・メイマンCEO)
  「伝統的なメディアは自分たちの衰退がもう止まらないことにようやく気づき
   オンラインの世界に相次いで移行している。
   しかし魂が入っていない。
   単に記事をオンラインに移しているだけでは新たな価値はつかないのだ。」

  ハフィントンポストで働く記者や編集者は全米で約500人。
  ほかに3万人のブロガーから記事が寄せられる。
  1日に配信される記事は1,600本以上で58秒に1本の割合である。
  急成長のカギとしてメイマン氏があげたのは
  ・多くの生地を効率的に編集するためのIT技術の重視。
  ・記事に対して利用者がコメントを投稿することで交流できるという新たな価値。
  ・その結果得た政治などへの影響力
  だという。

  (ハフィントン・ポスト ジミー・メイマンCEO)
  「わたしたちが編集するうえでも
   利用者がソーシャルメディアを使って参加するうえでも
   テクノロジーは最も重要。
   利用者には記事に対してコメントを書き込んで議論に参加してほしい。
   投稿して参加してこそ社会全体で世論が形成されるのだと思う。
   こうした取り組みを通じて
   政治やほかのメディアにも大きな影響力を持てるようになった。」

  アメリカの優れた報道などに送られるピューリッツァー賞を
  去年 ハフィントン・ポストが受賞。
  イラク戦争などに従軍した兵士たちが直面する苦悩についての連載が評価された。
  メディアの勢力図が変わりつつあることを印象づけた。

  優秀な記者をどう集めるのか?
  (ハフィントン・ポスト ジミー・メイマンCEO)
  「優秀な記者の資質は変わっていない。
   利用者を引き付けるテーマについて良質な情報を入手し記事を書くということ。
   オンラインでもオフラインでも今後も『記事を書く』という能力は問われる。
   ただ書き手にソーシャルメディアなど新しいツールを使いこなすことが求められる。」

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