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夏の夜の成田空港 “格安”に集う人々

2014-08-25 07:15:00 | 報道/ニュース

8月19日 おはよう日本

LCC(格安航空会社)を積極的に活用している成田空港。
羽田空港の国際化などによる競争の激化で国際線の利用者が伸び悩み
国内線にも力を入れるようになっている。。
成田空港ではこの1年でLCC3社が新たに就航。
今 成田空港を発着する国内線17路線のうちLCCは11路線
80便のうち52便を占めるまでになっている。
LCCを増やしたことで夜の成田空港の風景が様変わりしている。

夜10時すぎ 最終便が飛び立った後の空港にぞくぞくと人が集まってくる。
ロビーのソファに陣取る人々。
その数 100人以上。
翌朝早くに出発するLCCの飛行機に乗る人たちである。
LCC第1便出発 午前6時。
始発電車の空港到着は午前6時12分なので前日から空港に泊まっているのである。
初めて空港に泊まる田中賢次さん(43)。
お盆休みを利用して単身赴任している東京から家族のいる札幌に帰る。
家族と会う回数を増やすためLCCを利用することにした。
大手航空会社と比べ半額から3分の1で済むと言う。
札幌では妻と中学3年生の息子が待っている。
家族との連絡はスマホだけ。
すでに単身赴任生活3年目。
(田中賢次さん)
「息子が大きくなったと思う。
 こっちに来るときは俺の方が大きかった。
 いつ抜かれたのかなという感じ。
 たまにしか会えないからね。」
物流会社の新入社員 川崎恵さん(23)。
千葉から兵庫の実家に帰省する。
LCCで節約したお金で両親に食事をご馳走したいと考えている。
(川崎恵さん)
「家族で焼き肉に行きます。」
学生時代からLCCに乗るために何度も空港に泊まったことがあると言う。
「1回寝ると慣れる。
 ズボンはゆるっとしたやつでゆったりした服装にした。」
LCCの利用客が集まるカプセルホテルは7月に空港内にオープンした。
1泊3900円で連日ほぼ満室である。
山下達也さん(21)。
今年3月 香川県でゲームソフトなどを開発する事業を立ち上げた。
お盆だが打ち合わせで東京に来てLCCで香川に戻る、
(山下達也さん)
「単純に費用の関係で。
 まだ事業を始めたばかりなので。」
夢は大企業に負けない面白いゲームソフトを香川から生み出すこと。
夢の実現まで節約して頑張るつもりである。
深夜2時。
何度も泊まっている川崎さんはぐっすり眠っていた。
手は無意識に鞄を握っている。
警備員は昼と同じ人数で巡回。
午前3時。
単身赴任の田中さんはもう起きていた。
(田中賢次さん)
「寝たり起きたり 寝たり起きたりの繰り返し。」
空港で泊まるのは初めての田中さん。
結局ほとんど眠れなかった。
(田中賢次さん)
「ハード。
 でも家族に会えなきゃさびしいからね。」
朝5時すぎ。
川崎さんが目を覚ました。
(川崎恵さん)
「鞄を握っていたのは心配なのが体に出てたのかな。
 空港泊まりの達人技ということで。」
田中さんも間もなく出発。
体にはきついが家族と会うためLCCをまた使いたいと思っている。
(田中賢次さん)
「札幌と東京 遠いなと思っていたけどLCCで近くに感じるようになった。」
夢の実現
家族との再会
様々な思いの人々が一晩を過ごした成田空港。
それぞれの思いを乗せてLCCの飛行機が飛び立っていく。

成田空港はこうした利用客に対して
空調を入れたり24時間営業のコンビニを誘致したりという対応をしている。

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