1月27日 おはよう日本
目の前で始まる激しい立ち回り。
酒屋では熱かんが楽しめる。
夜の時代劇の聖地が訪れた人を魅了する。
(訪れた客)
「最高です。」
「タイムスリップした気持ちで楽しませてもらっています。」
京都市右京区の東映太秦映画村。
時代劇を中心にこれまで数々のヒット作を生み出してきた。
しかしいま撮影の利用が減っている。
(東映太秦映画村 山口記弘社長)
「テレビ時代劇がこのところかなり減ってきた。
撮影が非常に減ってきたのが現状。
危機感はかなりある。」
映画村をこれまでにない方法で盛り上げられないか。
アイデアを出したのは京都市にある広告代理店である。
こだわったのは「夜」。
幕末の夜の京都の雰囲気を
初めて一般の人に味わってもらおうというものである。
セットを使い当時街にあった店を再現する。
飲食店や美容室など市内の20の店が賛同し
それぞれの店主を務める。
(大手広告代理店 各務亮さん)
「時代劇をもう一度多くの方に楽しんでいただく。
文化のエンタメパークをつくる。
そこに来たお客さんにライブ時代劇をご覧いただく。
その中で時代劇の魅力をもう一度発見できたらと。」
役者たちの準備も余念がない。
身近で演技するとあって練習も普段とは少し違う緊張感である。
イベント当日
店を出す地元の人も当時の姿に。
「私は悪い人の役らしいです。」
「近所の金閣寺の近くで果物店をやっています。
当時うちの店はなかった。
そのころを想像して楽しめれば。」
夜のとばりが降り
特別入場が始まった。
2日間限定のイベントには約2,000人が訪れた。
幕末の京都を忠実に再現。
髪結いの店は鏡などしつらえも当時のまま。
ばくちも。
突然 街に現れた浪士。
見学の女性を連れ去ろうとする。
そこへ登場したのは新選組の土方歳三。
客はまるで歴史の証人のように見つめる。
「皆のもの お騒がせした。」
(訪れた客)
「こんなわくわく感はない。
夢と現実が折り重なってうたかたの一夜が繰り広がる。
もう最高ですね。」
(土方歳三役 俳優 いわすとおるさん)
「いろんなドラマがある中で
若い人たちが興味を持ってくれたら
やっているほうとしてもこんなうれしいことはない。」
地元の人も参加し再現された幕末の京都の夜。
時代劇の新たな楽しみ方が広がっている。