昨年の一年間で劇場鑑賞したのは31本。
2回見た作品があるので実質30本。
職場を変えたので、時間的余裕ができたのが、本数アップにつながった。
むしろもっと増えると思っていたが、予想よりはずいぶん少ない。
おそらく時間が合わなくて単館上映の作品を逃し、結局おもしろそうな映画を見られずに公開終了を迎えてしまったためだろう。
時間の使い方をもっと学ばないと、とおもう今日この頃だ。
もともとインドア派なので、それも手伝ってレンタルで済ませてしまっているのがだめなのだろう。
まずは昨年一年間の良かった作品から挙げていこう。
1位「インセプション」
文句なしの1位。
三日間で二度観に行った映画なのだから、仕方がない。
もちろんDVD(BDセット)を購入した。
全てが完璧ではないか、完結しているのではないかと思わせる完成度。
周りに「あれはラストどうなっているんだ」と何度聞かれたかわからない。
僕はほくそ笑むだけだ「さあ、あなたはどっちだとおもいますか?」と。
「ダークナイト」の次回作も期待大だ。
2位「第9地区」
まれにみる完成度の高いB級映画。
これは観に行って良かった。
センスの良さは同じ南アフリカを舞台にしたイーストウッドの「インビクタス」よりもしのぐ。
日本もこれくらいのセンスの良い、ブラックに満ちた映画をなぜ撮れないのだろうか。
人間の偏見といった個人のサガだけではなく、社会的な側面までカバーする文化性の高い、それでいて文化性の著しく低い映画だ。
3位「ハート・ロッカー」
「アバター」とのオスカー合戦が話題になった作品。
さすがに作品賞は伊達ではない。
異常な緊張感につつまれるシークエンスはみものだ。
今のアメリカ、今のイラク戦争について考えさせる、そんな映画だ。
沖縄の基地問題に揺れる日本だが、それは対岸の火事ではないはずだ。
極限の兵士たちに僕たちが何を思うのか、憧れや反戦だけではないジレンマまで思いをはせたい。
4位「告白」
勧められてみた作品。
そもそも原作にも興味を見いだせなかった僕が、この映画をきっかけに原作まで手を出してしまったのだから影響力はあった。
どうせおもしろくないと高をくくっていただけに衝撃は大きかった。
邦画に一つの可能性を見いだせる、そんな映像と音楽だった。
3位と同着程度かな。
5位「ナイト&デイ」
殆ど期待していなかっただけに、おもしろかった。
ありきたりな設定だが、どこまでも紳士なトムに好感がもてる。
完成度もたかく、そこそこミステリアス。
ちょっと展開がごたごたして、長めに感じたのがちょっとマイナスか。
人間性をえぐったり、中身がある社会的な映画であったりしない点も、この順位の原因だろう。
6位「マイレージ・マイライフ」
もっと上位でもよかったかもしれない。
ジョージ・クルーニーがはまり役で、おもしろかった。
「JUNO」の監督らしい小気味良い展開で、なおかつ考えさせられる。
(仕事ができない)仕事人間の僕には、主人公の態度には敬服するし、共感する。
無機質な生活感が現代らしい。
7位「パリ20区、僕たちのクラス」
いきなり予定を入れて観に行った映画。
予備知識無しで観たので、展開に戸惑ったが、見終わった後にじわじわおもしろくなっていく映画だった。
台本がほとんど無かったという映画にしては緻密な計算を思わせる構成、編集になっている。
フランスへのあこがれが強くなった一方、万能な教育などどの国にもないのだなあ、と実感した。
8位「17歳の肖像」
各映画賞でも話題になった作品。
僕の予想はもっと堅い、もっと堅実な作りをしてくると思ったので、ちょっと期待はずれだった。
ヒロインは、今後の活躍に期待したい。
9位「トイ・ストーリー3」
確かに完成度は高い。
なみなみならぬ意気込みを感じた作品。
けれども、中盤から終盤にかけての辛辣なオモチャへの扱いが、自分の状況とかぶってしまいつらかった。
捨てられないように頑張らないと……。
10位「シャッターアイランド」
オチは読めたが、それほど嫌いじゃない話だった。
予想よりも良かった、という意味でランクイン。
これが10位にくるということは、それだけ一年間の観ている映画がしょうもないことを象徴しているかも。
迷ったあげく、無理矢理選んだ印象はぬぐえない。
何と迷ったか? 勿論「エクスペンダブルズ」……。
2010年は全体的に不作だった。
いや、正確に言うと、あきらかにしょうもないだろうという映画を観すぎた。
30本以上鑑賞できたのに、そのうち6本が邦画だということもそれを象徴している。
その中でも「インセプション」、「第9地区」を観られたのは救いだった。
昨年から発足した「M4会」のメンバーの情報をとりいれながら、11年はもう少しまともな映画を観たいと思う。
お金はともかく、時間がもったいないから。
逆にワースト映画はたくさんある。
つい最近みた「ロビン・フッド」もひどさが記憶に新しい。
以下がそのリスト。順位をつけるのは不毛なので、列挙だけしておこう。
「踊る大捜査線3」、「パラノーマル・アクティビティ」、「武士の家計簿」、「ライアーゲーム」。
もはや織田裕二神話は崩れた。
「アマルフィ」もひどかったが、「踊る」でそのことが決定的になった。
そもそも、邦画が本当にひどい。
本当に映画を作る気があるのか、疑いたくなる。
おそらく映画制作に携わるあり方がテレビ局主導で、配給や制作についてのシステムが整備されていないからだろう。
観に行かなかったが、「ヤマト」なんていうのはその典型で、あれで世界と勝負しようとしているのかと思うと暗くなる。
なぜ海外ドラマがあれほどフィーバーしているのか、真剣に考えるべきだろう。
ともかく、今年こそは、良い映画とともに過ごせる一年にしたいものだ。
2回見た作品があるので実質30本。
職場を変えたので、時間的余裕ができたのが、本数アップにつながった。
むしろもっと増えると思っていたが、予想よりはずいぶん少ない。
おそらく時間が合わなくて単館上映の作品を逃し、結局おもしろそうな映画を見られずに公開終了を迎えてしまったためだろう。
時間の使い方をもっと学ばないと、とおもう今日この頃だ。
もともとインドア派なので、それも手伝ってレンタルで済ませてしまっているのがだめなのだろう。
まずは昨年一年間の良かった作品から挙げていこう。
1位「インセプション」
文句なしの1位。
三日間で二度観に行った映画なのだから、仕方がない。
もちろんDVD(BDセット)を購入した。
全てが完璧ではないか、完結しているのではないかと思わせる完成度。
周りに「あれはラストどうなっているんだ」と何度聞かれたかわからない。
僕はほくそ笑むだけだ「さあ、あなたはどっちだとおもいますか?」と。
「ダークナイト」の次回作も期待大だ。
2位「第9地区」
まれにみる完成度の高いB級映画。
これは観に行って良かった。
センスの良さは同じ南アフリカを舞台にしたイーストウッドの「インビクタス」よりもしのぐ。
日本もこれくらいのセンスの良い、ブラックに満ちた映画をなぜ撮れないのだろうか。
人間の偏見といった個人のサガだけではなく、社会的な側面までカバーする文化性の高い、それでいて文化性の著しく低い映画だ。
3位「ハート・ロッカー」
「アバター」とのオスカー合戦が話題になった作品。
さすがに作品賞は伊達ではない。
異常な緊張感につつまれるシークエンスはみものだ。
今のアメリカ、今のイラク戦争について考えさせる、そんな映画だ。
沖縄の基地問題に揺れる日本だが、それは対岸の火事ではないはずだ。
極限の兵士たちに僕たちが何を思うのか、憧れや反戦だけではないジレンマまで思いをはせたい。
4位「告白」
勧められてみた作品。
そもそも原作にも興味を見いだせなかった僕が、この映画をきっかけに原作まで手を出してしまったのだから影響力はあった。
どうせおもしろくないと高をくくっていただけに衝撃は大きかった。
邦画に一つの可能性を見いだせる、そんな映像と音楽だった。
3位と同着程度かな。
5位「ナイト&デイ」
殆ど期待していなかっただけに、おもしろかった。
ありきたりな設定だが、どこまでも紳士なトムに好感がもてる。
完成度もたかく、そこそこミステリアス。
ちょっと展開がごたごたして、長めに感じたのがちょっとマイナスか。
人間性をえぐったり、中身がある社会的な映画であったりしない点も、この順位の原因だろう。
6位「マイレージ・マイライフ」
もっと上位でもよかったかもしれない。
ジョージ・クルーニーがはまり役で、おもしろかった。
「JUNO」の監督らしい小気味良い展開で、なおかつ考えさせられる。
(仕事ができない)仕事人間の僕には、主人公の態度には敬服するし、共感する。
無機質な生活感が現代らしい。
7位「パリ20区、僕たちのクラス」
いきなり予定を入れて観に行った映画。
予備知識無しで観たので、展開に戸惑ったが、見終わった後にじわじわおもしろくなっていく映画だった。
台本がほとんど無かったという映画にしては緻密な計算を思わせる構成、編集になっている。
フランスへのあこがれが強くなった一方、万能な教育などどの国にもないのだなあ、と実感した。
8位「17歳の肖像」
各映画賞でも話題になった作品。
僕の予想はもっと堅い、もっと堅実な作りをしてくると思ったので、ちょっと期待はずれだった。
ヒロインは、今後の活躍に期待したい。
9位「トイ・ストーリー3」
確かに完成度は高い。
なみなみならぬ意気込みを感じた作品。
けれども、中盤から終盤にかけての辛辣なオモチャへの扱いが、自分の状況とかぶってしまいつらかった。
捨てられないように頑張らないと……。
10位「シャッターアイランド」
オチは読めたが、それほど嫌いじゃない話だった。
予想よりも良かった、という意味でランクイン。
これが10位にくるということは、それだけ一年間の観ている映画がしょうもないことを象徴しているかも。
迷ったあげく、無理矢理選んだ印象はぬぐえない。
何と迷ったか? 勿論「エクスペンダブルズ」……。
2010年は全体的に不作だった。
いや、正確に言うと、あきらかにしょうもないだろうという映画を観すぎた。
30本以上鑑賞できたのに、そのうち6本が邦画だということもそれを象徴している。
その中でも「インセプション」、「第9地区」を観られたのは救いだった。
昨年から発足した「M4会」のメンバーの情報をとりいれながら、11年はもう少しまともな映画を観たいと思う。
お金はともかく、時間がもったいないから。
逆にワースト映画はたくさんある。
つい最近みた「ロビン・フッド」もひどさが記憶に新しい。
以下がそのリスト。順位をつけるのは不毛なので、列挙だけしておこう。
「踊る大捜査線3」、「パラノーマル・アクティビティ」、「武士の家計簿」、「ライアーゲーム」。
もはや織田裕二神話は崩れた。
「アマルフィ」もひどかったが、「踊る」でそのことが決定的になった。
そもそも、邦画が本当にひどい。
本当に映画を作る気があるのか、疑いたくなる。
おそらく映画制作に携わるあり方がテレビ局主導で、配給や制作についてのシステムが整備されていないからだろう。
観に行かなかったが、「ヤマト」なんていうのはその典型で、あれで世界と勝負しようとしているのかと思うと暗くなる。
なぜ海外ドラマがあれほどフィーバーしているのか、真剣に考えるべきだろう。
ともかく、今年こそは、良い映画とともに過ごせる一年にしたいものだ。
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