2014年 映画総括
25本の映画鑑賞にとどまった。
更新速度も遅くなり、アクセス数も激減してしまった。
これは私自身の本業とプライベートが忙しくなってしまったのが原因だ。
今後もすぐにそれが解消されるとは考えにくいので、どうやって時間を確保して観たい映画を観るか。
奥さんに土下座して、子どものほっぺをつついて映画館に行くかが今後の課題だ。
25本しか見ていないので、ベスト10を挙げても半分近くがノミネートされてしまう。
少し蓋然性と客観性はないかもしれないが、反省も含めて振り返っておく。
1位「ゴーン・ガール」
映画のおもしろさってSFXではない、ということを改めて思い知らされた。
カット割り、編集、音楽によって映画がいかにようにもおもしろくなることを実感させられる。
そして、現代の夫婦の象徴がここに描かれている。
あり得ないけれども、これが現実なのかもしれない、そう思わせる怖さがある。
男はいつも、バカだ。
2位「インターステラー」
ノーランは期待を裏切らない。
万人が思いつかない壮大な物語で、そして緻密だ。
映画館で鑑賞できたことを幸せに思う。
大きすぎる物語が、一点に収斂されていく展開は見事だし、鳥肌が立つ。
3位「プリズナーズ」
よくある話、誘拐ものだ。
しかし、それをうまく描き、真相がわかるまで目を離せない緊迫感がある。
その圧倒的な展開は、やはり監督の手腕によるところが大きい。
役者の競演も、まさに競演としか言えない緊張感がある。
見ていない人は、ぜひレンタルするべき。
4位「her」
男目線と言われても、それはしかたがない。
だって、声がスカーレット・ヨハンソンなんだもん。
スカヨハとなら浮気をする! と断言するほど好きな私は、彼女の声だけでもメロメロだ(死語)。
OSに恋をする、という設定でありながら現実に目を向けていく展開は好感が持てる。
5位「それでも夜は明ける」
黒人差別がアメリカで全く進展していないことは、最近のニュースをみればわかること。
日常を上手く切り取った物語と、本当に何時間もつるされた役者の演技に、心を打たれることだろう。
アカデミー賞会員が好きそうな映画だが、よい映画だ。
ミズーリ州のことが話題になっているからこそ、今見るべきか。
6位「とらわれて夏」
こちらも、よくある話だ。
しかし、それを丁寧に、しっかりと描くことによって、非常におもしろい映画になった。
これまでコメディが多かったライトマンの手腕がよく表れた作品だ。
「出会ってしまった二人」という人生の一点を考えさせられる良作だ。
7位「アメリカン・ハッスル」
賛否両論ありそうな作品だが、私は好きだ。
こういうお馬鹿な映画はやめられない。
お腹の張ったクリスチャン・ベイルもすごいが、頭が弱すぎるジェニファー・ローレンスもすごい。
それにしても、エイミー・アダムス、もう40歳なんだ…。
すごいな。
8位「猿の惑星 新世紀(ライジング)」
前作の設定がすばらしかったから、これだけすばらしい映画になったのだろうと思う。
それにしても、おもしろい。
猿が人間化していく悲しみと、人間が猿を恐れる愚かさ。
戦争の縮図を上手く描いている。
SFでありながら、物語をミニマムに描いたことも成功の理由だろう。
9位「ラッシュ」
実在した二人のF1レーサーの話。
だいぶ前に感じるけれど、これも2014年の映画だ。
どこまで現実かなんて考える必要はない。
二人の男がどのように生きてきたのか、そして走ったのか。
そのことを「感じる」ことができるように描かれている。
大音量で、映画館で観る映画だ。
10位「Over The L’Arc-en-Ciel」
この作品以外にも候補はあったよ。
あったけれど、やはりこれを入れておきたい。
予想以上におもしろかったし、予想以上にきちんと「映画」だった。
L'Arc-en-Cielというバンドでつながった私たちの20年間を思わされた。
ランキングには入れなかったが、他にも「グランド・ブダペスト・ホテル」もおもしろかった。
2015年に発表されるアカデミー賞作品賞にもノミネートされているのでそちらの行方も気になる。
(結局、作品賞の受賞はなかったが。)
たった25本しか見ていないので、総括といってもそれほど充実したものとは言えない。
他のブロガーさんのほうがよほど蓋然性があるだろうとおもう。
見たかった作品がたくさんあり、見逃してしまっているものもある。
特に、ジブリ作品を見逃したのは痛い。
期待しているかどうかは別にして、ずっと映画館での鑑賞を続けていたので、悔しい限りだ。
やはり映画館に足を運んでナンボなので、2015年はもう少し時間を作りたい。
そうは思う一方で、絶対見ておきたかった数本は映画館で見ることができた。
このランキングを作って思うのは、やはり映画は人間が作るのだ、ということだ。
役者にしても、監督にしても、脚本にしても、音楽にしても、おもしろいものはやはり人間がいる。
CGや3Dだけではそれはなしえない。
ワーストは「キックアス・ジャスティス・フォーエバー」としておこう。
もう一つのワースト候補は「かぐや姫の物語」だろう。
「キックアス」は期待していた続編だけに、非常に厳しい。
おもしろくないどころか、不快だった。
もっとおもしろくできる要素は、前作をしっかり研究すれば見つかったはずだ。
「かぐや姫」も、もっとも「やってはいけないこと」をやってしまった。
それは、古典作品を、「現代の目線から切る」ということだ。
だから、すべて現代のバイアスがかかった状態で描いた。
これだけ当時の世界への研究が重ねられているのだから、徹底的に原作に寄り添うか、もしくは思い切って突き放すかすればよかった。
完全に自分の世界観(しかも旧態依然の20年くらい前の世界観)に書き換えただけになった。
だから、退屈だし、何より古典の新しさがない。
ジブリらしい新しさがない。
だから、退屈だ。
2015年は続編やシリーズものの公開ラッシュが続くらしい。
それでも新しい作品はたくさん登場するだろう。
今年もよい映画と出逢える年でありますように。
25本の映画鑑賞にとどまった。
更新速度も遅くなり、アクセス数も激減してしまった。
これは私自身の本業とプライベートが忙しくなってしまったのが原因だ。
今後もすぐにそれが解消されるとは考えにくいので、どうやって時間を確保して観たい映画を観るか。
奥さんに土下座して、子どものほっぺをつついて映画館に行くかが今後の課題だ。
25本しか見ていないので、ベスト10を挙げても半分近くがノミネートされてしまう。
少し蓋然性と客観性はないかもしれないが、反省も含めて振り返っておく。
1位「ゴーン・ガール」
映画のおもしろさってSFXではない、ということを改めて思い知らされた。
カット割り、編集、音楽によって映画がいかにようにもおもしろくなることを実感させられる。
そして、現代の夫婦の象徴がここに描かれている。
あり得ないけれども、これが現実なのかもしれない、そう思わせる怖さがある。
男はいつも、バカだ。
2位「インターステラー」
ノーランは期待を裏切らない。
万人が思いつかない壮大な物語で、そして緻密だ。
映画館で鑑賞できたことを幸せに思う。
大きすぎる物語が、一点に収斂されていく展開は見事だし、鳥肌が立つ。
3位「プリズナーズ」
よくある話、誘拐ものだ。
しかし、それをうまく描き、真相がわかるまで目を離せない緊迫感がある。
その圧倒的な展開は、やはり監督の手腕によるところが大きい。
役者の競演も、まさに競演としか言えない緊張感がある。
見ていない人は、ぜひレンタルするべき。
4位「her」
男目線と言われても、それはしかたがない。
だって、声がスカーレット・ヨハンソンなんだもん。
スカヨハとなら浮気をする! と断言するほど好きな私は、彼女の声だけでもメロメロだ(死語)。
OSに恋をする、という設定でありながら現実に目を向けていく展開は好感が持てる。
5位「それでも夜は明ける」
黒人差別がアメリカで全く進展していないことは、最近のニュースをみればわかること。
日常を上手く切り取った物語と、本当に何時間もつるされた役者の演技に、心を打たれることだろう。
アカデミー賞会員が好きそうな映画だが、よい映画だ。
ミズーリ州のことが話題になっているからこそ、今見るべきか。
6位「とらわれて夏」
こちらも、よくある話だ。
しかし、それを丁寧に、しっかりと描くことによって、非常におもしろい映画になった。
これまでコメディが多かったライトマンの手腕がよく表れた作品だ。
「出会ってしまった二人」という人生の一点を考えさせられる良作だ。
7位「アメリカン・ハッスル」
賛否両論ありそうな作品だが、私は好きだ。
こういうお馬鹿な映画はやめられない。
お腹の張ったクリスチャン・ベイルもすごいが、頭が弱すぎるジェニファー・ローレンスもすごい。
それにしても、エイミー・アダムス、もう40歳なんだ…。
すごいな。
8位「猿の惑星 新世紀(ライジング)」
前作の設定がすばらしかったから、これだけすばらしい映画になったのだろうと思う。
それにしても、おもしろい。
猿が人間化していく悲しみと、人間が猿を恐れる愚かさ。
戦争の縮図を上手く描いている。
SFでありながら、物語をミニマムに描いたことも成功の理由だろう。
9位「ラッシュ」
実在した二人のF1レーサーの話。
だいぶ前に感じるけれど、これも2014年の映画だ。
どこまで現実かなんて考える必要はない。
二人の男がどのように生きてきたのか、そして走ったのか。
そのことを「感じる」ことができるように描かれている。
大音量で、映画館で観る映画だ。
10位「Over The L’Arc-en-Ciel」
この作品以外にも候補はあったよ。
あったけれど、やはりこれを入れておきたい。
予想以上におもしろかったし、予想以上にきちんと「映画」だった。
L'Arc-en-Cielというバンドでつながった私たちの20年間を思わされた。
ランキングには入れなかったが、他にも「グランド・ブダペスト・ホテル」もおもしろかった。
2015年に発表されるアカデミー賞作品賞にもノミネートされているのでそちらの行方も気になる。
(結局、作品賞の受賞はなかったが。)
たった25本しか見ていないので、総括といってもそれほど充実したものとは言えない。
他のブロガーさんのほうがよほど蓋然性があるだろうとおもう。
見たかった作品がたくさんあり、見逃してしまっているものもある。
特に、ジブリ作品を見逃したのは痛い。
期待しているかどうかは別にして、ずっと映画館での鑑賞を続けていたので、悔しい限りだ。
やはり映画館に足を運んでナンボなので、2015年はもう少し時間を作りたい。
そうは思う一方で、絶対見ておきたかった数本は映画館で見ることができた。
このランキングを作って思うのは、やはり映画は人間が作るのだ、ということだ。
役者にしても、監督にしても、脚本にしても、音楽にしても、おもしろいものはやはり人間がいる。
CGや3Dだけではそれはなしえない。
ワーストは「キックアス・ジャスティス・フォーエバー」としておこう。
もう一つのワースト候補は「かぐや姫の物語」だろう。
「キックアス」は期待していた続編だけに、非常に厳しい。
おもしろくないどころか、不快だった。
もっとおもしろくできる要素は、前作をしっかり研究すれば見つかったはずだ。
「かぐや姫」も、もっとも「やってはいけないこと」をやってしまった。
それは、古典作品を、「現代の目線から切る」ということだ。
だから、すべて現代のバイアスがかかった状態で描いた。
これだけ当時の世界への研究が重ねられているのだから、徹底的に原作に寄り添うか、もしくは思い切って突き放すかすればよかった。
完全に自分の世界観(しかも旧態依然の20年くらい前の世界観)に書き換えただけになった。
だから、退屈だし、何より古典の新しさがない。
ジブリらしい新しさがない。
だから、退屈だ。
2015年は続編やシリーズものの公開ラッシュが続くらしい。
それでも新しい作品はたくさん登場するだろう。
今年もよい映画と出逢える年でありますように。
全然更新できていなくて申し訳ありません。
現在鋭意育児中です。
もうしばらくお待ちください。
ちょっとだけ落ち着いてきましたので。
>向かいのiPhoneさん
お久しぶりです。
「消耗品第3弾」は見に行けませんでした。
ちょっとタイミングと時間が合わなくて……。
ちょうど子どもが生まれる前後だったので。
DVDで鑑賞予定です。
必ず見ますので……。