★ネタバレなし★
マーティン・スコセッシ監督の映画「サイレンス」が公開されると知って、さすがに読んでいないのはまずいだろうと急遽買った。
遠藤周作は以前友人に勧められたことがあったが、結局タイミングが合わずに一つも読んでいない(と思う)。
題材がキリスト教徒とはいえ、日本の作家の作品を、しかも時代劇(江戸時代)を舞台にした作品を映画化するとは、という素人的な考えしかなかった。
ほとんど予備知識なしで読むことになった。
恥ずかしいことだが、本当に今更手に取ることにした。
読めば分かることだが、なるほど、映画化もしたくなるだろうな、という印象をもった。
文庫本の解説にも書いてあったが、非常にドラマチックな話だ。
起こっていることじたいがドラマチックなのではない。
描き方がドラマチックであり、そして、テーマもわかりやすく明示されている。
「これだけの苦行を与えておきながら、なぜ神は黙っておられるのか」
この問いをずっと抱えながらロドリゴは布教活動をしていく。
日本はキリシタンに対する弾圧を強め、一時は数万人を越える信者がいたが激減している。
師事する先輩の司祭は、日本で信仰を捨てたという噂がロドリゴにもたらされる。
本当に神を捨てたのか。
捨てたとすれば、どんな弾圧に屈してしまったのか。
日本や日本人、江戸時代という社会的、歴史的な視座ではなく、信仰とはどういうものか、神を信じるとはどういうことかについて問い直す内容になっている。
その辺りを映画ではどれだけ咀嚼して構築されいているのかは分からないが、ともかく物語の展開が上手い。
文学、そしてキリスト教。
かなりハードルが高いように感じるが、一読の価値はあるだろう。
マーティン・スコセッシ監督の映画「サイレンス」が公開されると知って、さすがに読んでいないのはまずいだろうと急遽買った。
遠藤周作は以前友人に勧められたことがあったが、結局タイミングが合わずに一つも読んでいない(と思う)。
題材がキリスト教徒とはいえ、日本の作家の作品を、しかも時代劇(江戸時代)を舞台にした作品を映画化するとは、という素人的な考えしかなかった。
ほとんど予備知識なしで読むことになった。
恥ずかしいことだが、本当に今更手に取ることにした。
読めば分かることだが、なるほど、映画化もしたくなるだろうな、という印象をもった。
文庫本の解説にも書いてあったが、非常にドラマチックな話だ。
起こっていることじたいがドラマチックなのではない。
描き方がドラマチックであり、そして、テーマもわかりやすく明示されている。
「これだけの苦行を与えておきながら、なぜ神は黙っておられるのか」
この問いをずっと抱えながらロドリゴは布教活動をしていく。
日本はキリシタンに対する弾圧を強め、一時は数万人を越える信者がいたが激減している。
師事する先輩の司祭は、日本で信仰を捨てたという噂がロドリゴにもたらされる。
本当に神を捨てたのか。
捨てたとすれば、どんな弾圧に屈してしまったのか。
日本や日本人、江戸時代という社会的、歴史的な視座ではなく、信仰とはどういうものか、神を信じるとはどういうことかについて問い直す内容になっている。
その辺りを映画ではどれだけ咀嚼して構築されいているのかは分からないが、ともかく物語の展開が上手い。
文学、そしてキリスト教。
かなりハードルが高いように感じるが、一読の価値はあるだろう。
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