銅版画制作の日々

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子宮の記憶:愛と再生

2007-04-12 | 映画:ミニシアター


僕を誘拐した“本当の母親”を探しに旅に出る

京都シネマにて鑑賞した、久々の邦画主演松雪泰子×柄本佑、『ホワイトアウト』の若松節朗監督の待望の新作原作は直木賞作家、藤田宣永。

 

松雪さんも母親役をするようになったんだ~!そんなイメージ、あまりない女優さんなんですが・・・・。といっても実の母親ではない。相手役の柄本佑といえば、あの柄本明の息子さん故黒木和雄の「美しい夏キリシマ」などの作品にも出演している若手実力派

 

母親から愛されることのない少年とかっての誘拐犯の女性との再会は・・・・。

ある病院で一人の新生児が連れ去られた
17年後、成長した少年真人(柄本佑)は裕福な家庭で何不自由なく暮らしていたが、世間体ばかり気にする父親(田中健)、上辺だけの愛情を注ぐ母親(野村真美)に、失望衝突ばかりの毎日を過ごしていた。そんな真人は生後3日目で誘拐された過去がある。その誘拐犯の女性に何故か親近感を感じていた。その女性が沖縄に住んでいることを知り・・・・・。夏休み、沖縄に旅立つ人里外れた海辺の食堂で、かって自分を誘拐した犯人愛子(松雪泰子)と出会う。素性を偽り、彼女の食堂で住み込みのアルバイトをすることになった真人。いつもどこか寂しげで、周囲に心開かない愛子も、一生懸命働く真人に次第に心を許すようになる。そしてそんな愛子が、もしかしたら本当の母親でないかと考え始める。二人の間にいつしか親子とも、恋人ともいえない不思議な愛情が芽生え始める
この二人を中心にバーのママ(余貴美子)や愛子の入院中の夫(寺島進)、前妻の娘(野村佑香)などの絡みが味を添える。

 

愛子も真人も愛に恵まれず、そんな二人はある意味似ているような・・・・。
そして真人は現代の無気力な青年の姿を象徴しているかのような?何と言っても、この作品で最も不幸や悲しみを背負った愛子役の松雪泰子の演技は本当にせつなさを感じてしまう夫に不信感を抱かれ、もみ合いになる。その後二人は真人のバイクで海へ・・・・。二人が辿り着いた海、この眺める紺碧の海こそ、母の胎内なのかも。と別れを告げる愛子の頬からそして二度と会うことなく・・・・。


子宮の記憶公式サイトです

 

フラガールでの素晴らしい演技もまだ記憶に残っている。松雪泰子さん、この作品での更なる躍進に彼女の演技に感動した

 

 

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