京都シネマにて鑑賞。奈良美智の絵に出会ったのは、もう5年くらい前になるかな。芦屋市立美術館で「I DON`T MINDO.IF YOU FORGET ME.NARA YOSHITOMO」というタイトルの展覧会だった。右側の絵がそのとき購入した絵葉書だ。その奈良が、昨年の夏に自分の生まれた青森の弘前にて「A TO Z」という大掛かりな展覧会を開催した。古いレンガ倉庫にひとつの街が生まれたそれは3ヶ月で8万人を動員した奇跡の展覧会奈良美智の人気の凄さに今回は奈良一人での作品作りではない。クリエイティブユニットgrafという集団との共同作業ということで、その工程をカメラが500日間ともに駆け抜けた。ソウル、横浜、NY、大阪、ロンドン、バンコクと世界各国数万マイルに渡る旅は、『AtoZ』という終着点へ向かう。ボランティアスタッフの数延べ13000人、その人たちと泣いたり、笑ったりしてともに作業した感動の奇跡、また作品を通して出会った各国の人々との絆、勇気を与えられたり、与えたりと・・・・・。そんなたくさんの出会いを経て、開催された、『AtoZ』彼はこの展覧会で、何を感じたのだろうか・・・・。密着取材はこれが初めてというアーティスト、奈良美智のすべてをカメラに収めたドキュメンタリーが遂に公開された。
3ヶ月だけの“架空の街”を体感する
2006年7月29日~10月22日、奈良の故郷、青森県弘前市の吉井酒造煉瓦倉庫で行われた“奈良美智+graf”の展覧会、『AtoZ』。架空の街が作られ、大人から子どもまでという幅広い世代が思い思いの楽しみで街を歩き、体感するというアート。たくさんのが作ってあり、中には落書きやフィギュアなどが展示されているのだ。こうした展示は今までの奈良の展覧会にはちょこっとあったが・・・・。『AtoZ』はそれをもっと拡大したスケールの大きいものだ残念ながら、遠いので行けなかったの中を覗くと、奈良のオリジナル人形が並んでいるのが見えるという趣向も面白い
何ていっても、一番興味を持ったのは・・・・。彼の製作過程だどのように描いているのかが凄く気になっていた。あの独特の女のこの絵、さっさっさあ~と描くのかと思ったら、下絵うす塗り重ね塗りというように幾度も繰り返されていることを知って、した。あの絵の誕生にはこんな過程があったのだと・・・・・。納得
しかし奈良というアーティストは、青森の風土からぬけることがない素朴な面も見え、ある意味ほっとする。世界で活躍する奈良だが、根底にあるものは、この土地の持つ自然ところから生まれたものかもしれない。弘前弁で語る奈良を見て、何かしら温かいものを感じた。
いくつか過去の作品を紹介
奈良美智+graf A to Z 詳細はこちらから