鬼塚公彦の夢は舞妓
はんとの野球拳
7月9日、東宝公楽にて鑑賞。熱烈な舞妓ファン鬼塚公彦を阿部サダヲが演じる。脚本は工藤官九郎、今回は「一見さん、お断り」という神秘のベールに包まれた《舞妓の世界》を描く
主演は3人の超豪華メンバーだ
工藤官九郎が率いる「大人計画」の俳優でもある阿部サダヲ、超個性派俳優で、工藤作品には欠かせない。また「グループ魂」というロックバンドでも異彩を放っている。今回は映画初主演となる。
舞妓
とお座敷遊びの常連客でプロ野球選手 内藤貴一郎を演じるのは工藤作品初参加となる実力俳優、堤真一。今までとは違った役に挑戦だ。はちゃめちゃにお座敷を荒らすという新境地に挑む
舞妓
しか愛せない公彦にふられた腹いせに、舞妓
を志すOL大沢富士子に『GO』(01)年以来の工藤作品参加となる柴咲コウ
舞妓役は初挑戦となる。
story
鬼塚公彦(阿部サダヲ)は東京の食品会社で働く平凡なサラリーマン。ただひとつ異なるのは・・・・・熱狂的な舞妓ファンということ。なけなしの給料で京都へ通い、舞妓の写真を
を撮っては、舞妓
を応援するHP
まで作成している。しかし、舞妓と遊ぶお店“お茶屋”の暖簾をくぐったことはない。
舞妓ファンになったのは、10年前に修学旅行で京都に行ったときのことだ。迷子になった公彦は舞妓に助けられた。そのとき初めて舞妓の姿を見て、この世にこんな美しい人が
いるんだ
と・・・・・。またお茶屋の奥座敷で舞妓たち
が野球拳をしている声を聞き、いつか大人になったら、自分のお金で“舞妓
と野球拳”をするんだ
と決意する。
そんな公彦に転機が訪れる。何と京都支社への転勤命令がでたのだあっさりと同僚の大沢富士子(柴咲コウ)を
捨てて、意気揚々と京都入り
死にものぐるいで仕事をして、何と「一見さんお断り」の壁を乗り越え
やっとの思いでお茶屋デビュー
宴会も盛り上がり、いよいよ舞妓
と野球拳・・・・・。というところへ、泥酔した男が乱入
プロ野球選手の内藤貴一郎(堤真一)。内藤はお茶屋の常連客だ。地位も名誉も、そしてお金もあり・・・・。サラリーマンの公彦と雲泥の差
舞妓
をはべらせて、言った言葉は「お金があったら、何してもかまへん
」内藤の登場で、宴会の雰囲気は最悪
野球拳も台無し
公彦は決意内藤を見返すために・・・・・野球選手をめざすことに
時を同じくして、東京で公彦に振られた富士子も、公彦を見返すために、京都で舞妓になる事を決意
舞妓をめぐって渦巻く
夢と嫉妬
とプライド
あれやこれやと・・・・・何が起こるか
予測がつかない
怒涛の人情喜劇が今始まろうとしているーーーー
監督は水田伸生、テレビで工藤官九郎とタッグを組んでいるが、今回映画で再タッグを組む誰も見たことがない超エンターティメント作品を創り出している
なんてったって、阿部サダヲ。お顔を見ると、主役をやるなんて考えられない役者さんだけど・・・・・。でもこのハチャメチャな喜劇には、やはり彼が適役なのかな?鬼塚公彦という名前もピッタシヘアスタイルもおかっぱで、思わず噴出してしまうよね。そしてひとつ、ひとつのリアクションも大げさなところも、彼だからいいのかも。元彼女が柴咲コウというのも、ちょいとアンバランスだけど。そのアンバランスさがいいのかな。堤真一、残念ながら彼の映画は未見で、今回初めて演技を拝見しました。遊び人的なイメージには程遠い役者さんだったので、いいのか、悪いのか?よく分かりませんが・・・・・。
久しぶりにドタバタ喜劇に遭遇した感じです。吉本新喜劇とまでは言いませんが。楽しく鑑賞しましたね
劇場スタッフの方が「舞妓haaaan!!!」
のハッピで、案内されていました。
でぱちり