たったひとりで、世界を変えた本当なの?
パ~イ♪パ~イ♪ミスター・アメリカンパイ♪、懐かしいメロディにのせて始まるよ!
6月17日、MOVX京都にて鑑賞。予告編を見る限り、コメディかと思った。だが主題となるのは戦争だった。主人公チャーリー役には“ダヴィンチコード”(06)に主演した、あのトム・ハンクスだ。何でもダヴィンチコード”の続編も今年公開らしい。久々にトムにお目にかかれた
お話
チャーリー・ウィルソン(トム・ハンクス)はテキサス州選出の下院議員。6期にわたる任期だ。最大の成果は“5期の再選”だけ・・・・。とくにこれといった仕事ぶりもないようでドラッグにお酒に女関係が盛んな私生活。司法省の捜査対象になることも
そんなチャーリーに、弾けるようなことが起こる???!!!うそっ~~それは忘れもしない1980年4月6日、チャーリーはこの日も、ホテルのジャクジーでストリッパーのお姉さんたちと楽しいひとときを過していた。そんなとき、テレビからアフガニスタンがソ連に攻められ、苦境に陥るというニュースの映像を目にしたお気楽チャーリー。何とかアフガニスタンを助けたいと思う。ところが、そのために国が予算として歳出にあてている額はたった500万ドルだったことにチャーリーは国防歳出小委員会のメンバーである立場を利用して、費用を倍にするよう指示。
そんな彼の動きにいち早く目をつけたのが、チャーリーとは旧知の仲で、テキサスで6番目の大富豪ジョアン(ジュリア・ロバーツ)。何でもジョアンはジョージ・ワシントンの妹の直系?らしい、そいでもって熱心な反共産主義らしい。
チャーリーを自宅のパーティに招くジョアン、そしてソ連を打ち負かし、アフガニスタンの人々を救うように訴える
ジョアン(ジュリア・ロバーツ)
彼女の願いを聞かずにはいれなくなったチャーリー。パキスタンと親交が深いジョアンの願いを受けてチャーリーは、イスラマバードでジア・ウル・ハク大統領(オーム・フリー)と対面を果たす何の外交手腕も持ち合わせていない彼は支援金を倍にしたことを自慢げに話すが、そんな金額は大統領を驚かすほどの十分なものではなかった。むしろあまりにも小額
大統領はソ連に攻撃され、パキスタンに流れ込んでいるアフガン難民の悲惨な現状に憂いを持っているから、無関心を装うアメリカ政府に非難的だった対談後、チャーリーは現地を訪れることに。国境近い難民キャンプではソ連の残虐な行為に苦しむ人々の姿があったチャーリーの目にも、アメリカの支援が必要だと実感する。
ガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)
帰国したチャーリーは、アフガンでの極秘作戦に携わるCIAのエージェントをオフィスに呼び寄せる。そこへ現れたのが、切れ者だがキレもの、ギリシャ系ゆえに昇進できず才能を持て余していたガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)だった。チャーリーの本気に心打たれたガストはCIAの戦略武器専門家と彼を引き合わせるなど、ソ連を撃退するための具体的な方法を指南したただし、莫大な資金や最新兵器の提供は、背後にアメリカの存在があることをソ連に暗示させることになり、冷戦が実戦になると危惧。そのためには、隣国イスラエル・エジプト・サウジアラビア・パキスタンを巧みに利用して、作戦を進行する手段に出た。
ここからはネタばれとなりますので・・・・・。ここから反転してご覧くださいね。
まず、接触を図ったのはイスラエルの武器商人ズヴィ。ソ連の武器を多く持つイスラエル人から供与を受け、ムジャヒディンがソ連の武器を奪って戦っているように見せかけるのが狙い!次にソ連から武器援助を受けたエジプトから爆薬を買うために、エジプトに向かう。チャーリーの人脈から手配したベリーダンサーが国防大臣を誘惑している隙間に、副大臣と話をまとめるチャーリーとガスト。また少数請鋭の部隊をパキスタンで徹底的に訓練し、ゲリラ戦を教え込むことにした。敵対する国同士をも密かに共闘させた極秘作戦は国防歳出小委員会ドク・ロング(ネッド・ビーティ)の予算承認を得るだけとなった。当初は難色を示したロングもジョアンの計らいで軟化。さらにパキスタンでの難民の実情を目のあたりにしたロングはアメリカは善の味方だ!神は邪悪なものを罰する!!と声高にアフガンへの支援を叫ぶのであった。
ドク・ロング(ネッド・ビーティ)
こうして人類史上最大の極秘作戦は開始tされた!500万ドルの支援から始まった予算はついに10億ドルを突破!1987年に入るとソ連の戦闘機、ヘリがみるみるうちに、撃墜されるようになる。1989年、ついにソ連軍は完全撤退。チャーリーの活躍が素晴らしい成果をもたらし、世界を変えたはずだったが・・・・・。
チャーリーの秘書 ボニー(エイミー・アダムス)
「魔法にかけられて」では主役のお姫様でした。
チャーリー・エンジェルの一人(シリ・アップルビー)
マイク・ニコルズ(監督)
本当のチャーリー・ウィルソンについてはこちら をご覧下さい。
公式サイト他もご覧になれますよ
アメリカのひとりの政治家によって、アフガンのソ連軍侵攻を撤退させた事実があったとは知りませんでした。こんな舞台裏があったのですね。かなり複雑な内容なもので途中状態になってしまいましたが・・・・。アメリカといえば、やはり戦争をやらかすイメージが強いです。これもその種類の一つだけれど、ちょっと良かったかななんて・・・・・。どちらにしても戦争は良くありませんが。