裏表の世界を生きる男女
出会うはずのなかったふたりを運命が引き寄せる
7月14日、京都シネマにて鑑賞。度肝を抜くシーンから始まる。殺人シーンなのだが、かなりえぐくて、のけぞりまくり
マフィアの首を切り裂くこの親子は一体?切り裂いたところから、血、血、血・・・・・・
さてこの後のシーンも結構凄い身元不明の少女の足元からどわっ~~と血が流れ出し、意識を失うのだここでもわぁ~~となってしまった。どうも血は苦手・・・。
何なの一体??って感じ。さてここからお話の本題に入っていくようだ。この倒れた身元不明の少女は病院に運ばれる。ここで助産師として働くアンナ(ナオミ・ワッツ)はこの少女が身ごもっていることを知り、手術に立ち会うことに。女の子を出産後、彼女は息をひきとってしまう。少女のから、日記を取り出す。孤児となった赤ん坊のために、少女の身元を割り出そうと考えたのだ。
彼女の名前はタチアナ、ロシアの貧しい炭鉱町の生まれだった。マシな暮らしがしたくて、故郷を出て来た。と綴られていた。日記に“トランスシべリアン”というロシアン・レストランのカードがはさみ込まれていた。おぉ~これは何かの手がかりにところがアンナはロシア人とのハーフなんだけど、ロシア語が分からないんだよね。ということで、このカードを頼りにレストランへ・・・・・。
アンナはレストランのオーナー、セミオン(アーミン・ミューラー=スタール)と会う。タチアナの件を話すが、知らないと答える。だがの件を話すと、翻訳すると提案してくる。
セミオンの店の前で、アンナはひとりの謎めいた男と出会うニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)という名前のその男は、アンナの運転するバイク(父の形見)に興味を持つが、アンナは素知らぬ顔で去る。
ニコライはロシアン・マフィアの運転手で、組織の跡取りキリル(ヴァンサン・カッセル)のために働いていた
ロシアンマフィアは法の泥棒という悪名高い組織だった。ところでアンナはセミオンにのコピーを渡しちゃうんだけど、いいのかな?
そしてこのの中身に書き綴られた内容を伯父ステパンが読んでしまった。何とその内容は彼女は売○○だったこと、実はレ○プの果てに妊娠したなど、数々の恐ろしい事実が記されているらしい。深入りはしない方がいいと忠告を受ける
やがて伯父の不安は的中する!を読んだセミオンがアンナの病院に現れるそして彼は取引を持ちかける。にはキリルの情緒不安定で衝動的な行為の数々が記されているという。を返せばタチアナの住所を教えると・・・・・。
セミオンこそ、法の泥棒のボスで、キリルの父親だった。セミオンとの取引にはニコライが現れる。ステパンと母も同行して、を渡す。しかし肝心のタチアナの住所は知ることは出来ずニコライは今回の事件は忘れ、自分たちに近づくな忠告
ここはちょいとネタばれです。もしご覧になっていない方、またこれから鑑賞予定の方は観ないで下さい。
実はタチアナはキリルに暴力をふるわれ、レ○プされそうになった。しかし、キリルはそれを果たせず、かわりに父親セミオンがタチアナをレ○プし、彼女はセミオンの子どもを身ごもったのだ!何とあのおっちゃんが・・・・・。
日記を取り戻したセミオンはそれを焼き捨て、事実を知ったステパンの殺害を命じる。
セミオンはニコライに何を?せ
ステパンはその後、アンナやアンナの母へレンの前から姿を消してしまう。安否を気遣い、ニコライを疑うが、アンナはそれを否定する。バイクを修理して届けてくれたニコライが人に危害を加える人物には見えなかったのだ。
一方セミオンは、勝手にチェチェン人マフィアの一員を殺害したキリルを責めていた 抹殺されたチェチェンのマイフィアは“酒びたりのホモ”だと噂があり、広まりつつある状況だったから、抹殺すると判断したキリルは正しいとニコライは擁護する。このことで、セミオンは息子が絶対的な信頼を寄せるニコライがかなりの切れ者だと強く印象つけられる。そしていよいよニコライはこの法の泥棒の一員として迎えられる
キリルを助けるニコライだが・・・・。
儀式で、彼は絶対的な忠誠を誓う、幹部としてのタトゥー(刺青)を受ける。
ところが、会談に出かけた公衆浴場で襲撃を受ける彼らはキリルの行為で兄弟を失ったチェチェンの一味。ニコライをキリルと間違えて殺しにやって来た。
このシーンはニコライ役のヴィゴは全裸で格闘するきわどい闘いが続き、息を呑んでしまう。まさに血だらけの格闘シーンだどちらが生きるか?死ぬか?って感じ。これもセミオンの罠だった子どもを思うがゆえとは言え、ニコライを犠牲にするなんて
あわや瀕死の負傷で助かったニコライ。入院先で再びアンナと再会。伯父のステパンの安否を気遣うアンナに、「心配は無用」と・・・・・。スコットランドで保護されていたのだ
ニコライの優しさに触れ、アンナはマフィアの一員であるはずの彼に心通わせる何かを感じる。
事件に深入りしてしまったアンナ、それをもみ消そうとするセミオンとキリル親子。さてさて物語は終盤を迎えるわけで・・・・・。
孤独と秘密を抱えたニコライ、本当の姿とは?実は・・・・・。内緒だよ
二人の心はなのにね。
主演は、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』に続けてクローネンバーグ監督とタッグを組むヴィゴ・モーテンセン、『キング・コング』のナオミ・ワッツ、『オーシャンズ13』のヴァンサン・カッセルほか。2作続けて同じ俳優を使うことが少ないクローネンバーグ監督が、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のヴィゴ・モーテンセンを起用するとは、余程、意気が合ったと見た。二人のツーカーぶりは、スクリーンに十分現れている。(goo映画より)
資料によると、タイトルの「イースタン・プロミス」とは、「英国における東欧組織による人身売買契約」のことだそうだ。映画の冒頭で出産後に死ぬロシア人少女も、キリルに強いられてニコライが交わる○婦も、イースタン・プロミスによって売られてきた女性たちである。この映画は秀れたエンターテインメントである一方で、英国の暗部に目を開かせてくれる作品ともなっている。 (映画の森より)
そしてこの映画で登場する“法の泥棒”(ヴォリ・ヴ・ザコネ)いう犯罪組織は実在するそうで、人身売買で利益を得る集団らしい。
ロンドンにも闇の社会がうごめいているんだと知り、ちょっと驚いたけど。考えるとこの手の作品は結構ありますよね。一般人には無縁かもしれないけど、ふとしたはずみで、こんな闇世界に入ってしまうとは限らないかも・・・・・。何かそら恐ろしい気がしたり。ところで、前回紹介した、「裏切りの闇で眠れ」のブノア・マジメル演じたフランクとニコライ役ヴィゴ・モーテンセン、何か重なるような気もするのですが・・・・?孤独を抱えたところかな。いずれにしてもふたりともかっこいい男性ですよね。
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