心をみがけば、奇跡はおこる。
好き度:=60点
京都シネマにて鑑賞。
う~ん不消化な感じです。前作「街の灯り」がとても好きだったもんでかなり期待度大で観たのですが。過去の作品ほどではありませんでした。まず意外に普通ぽかった。
この監督さん、セリフがあまりなくて独特なテンポがありとても面白いんです。ところが今回は冒頭から結構セリフあり!確かに他の作品から比べると少ないかもしれないんですが、、、、。今回は非常にノーマルな仕上がりで。監督らしくない作品ではないかと思うのでありました。
色々な方の記事を読むとかなり高評価のようですが。そうかな?って思うんですがね。
解説(allcinemaより)
「過去のない男」「街のあかり」の名匠アキ・カウリスマキ監督が、北フランスの小さな港町ル・アーヴルの裏通りを舞台に贈る心温まる人情ドラマ。
右の方が本作の監督、アキ・カウリスマキ
ひょんなことから不法移民のアフリカ人少年と出会った平凡な老人が、彼を救うべく近所の人々と力を合わせて奔走する姿を、ペーソスを織り交ぜ優しい眼差しで綴る。
舞台は北フランス、ノルマンディー地方の港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアンな生活を送っていた元芸術家のマルセル・マルクス(アンドレ・ウィルム)は、ここで靴磨きを生業にしている。駅や高級革靴店の前で仕事をしているが、日々の稼ぎはわずか。家には自慢の女房アルレッティ(カティ・オウティネン)と、愛犬ライカが帰りを待っていてくれる。
妻アルレッティにはカウリスマキ監督作品常連の女優 カティ・オウティネン 随分年を重ねた感じがします。
この人の初期の作品、「マッチ工場の少女」がとても印象的で好きでした。
主人公マルセル・マルクスを演じるのはアンドレ・ウィルム。最近ではあのリッキーに出演していたんですね。記憶にない(笑)すみません!
決して豊かではないが、毎晩呑みに行きマルセルはそんな暮らしに幸せを感じていた。
近くの顔見知りのパン屋で勝手にパンを持って帰ったり。。。。つけを貯めているが一向に払わず(笑)そのくせちゃんと貯金をしっかりしているのにはちょいと呆れたけど。
妻の手料理とワイン。そういえばワインを飲む場面は結構多かったよね。
ある日、港にアフリカ・ガボンからの不法難民が乗ったコンテナが漂着する。コンテナを開けたら大勢の難民の姿にびっくり
警察の検挙をすり抜けた一人の少年がいた。少年の名前はイドリッサ(フロンダン・ミゲル) 港でマルクスと偶然に出会う。イドリッサの母親はロンドンにいるらしい。そんなイドリッサを自宅に迎え入れ、警察の目から守ることに。
今回もワンちゃんが登場。このワンちゃん、監督の犬らしい。監督の作品にはいつも登場しているワンちゃんであります。
アギ―ほどではないけどしかしこの犬もなかなかの名犬です。
母がいるロンドンに行きたいという彼の願いを叶えてあげるべく、近所の仲間たちの協力を得ながら密航費の工面に奔走することになるマルセルだが、、、、。
時を同じくして、妻アルレッティは体調の不調をうったえ入院、医師から不治の病を宣告される。 えぇ~一体どんな病気?!ところがその病名は詳細語られていないので分かりません。でも命に関わるような重大なものらしい。
アルレッティは主人には内緒にして欲しいと医者に口止めする。
密航費の工面や少年の身辺の事を少しでも知る為に一生懸命走りまわるマルセルの姿には感動も。そのマルセルの行動を終始伺っている警視モネがいた。
モネ警視にはジャン=ピエール・ダルッサン。サンジャックへの道などでお馴染の俳優さんです。
3000ユーロが密航費だそうです。さて無事に少年をロンドンへ送ることが出来るのか?そして不治の病を患った妻は一体どうなるのか?奇跡が起こるということなので大体の見当はつくと思いますが、、、、。
それにしてもこの奇跡もちょっと無理があったように思うんですがね。
妻のために見舞いのたびに花を持っていくマルセルの姿も何か微笑ましい。
「街のあかり」(06)以来5年ぶりとなるアキ・カウリスマキの監督作品で「ラヴィ・ド・ボエーム」に次ぐ2本目のフランス語映画。監督デビューした1980年代から一貫して社会の片隅でひっそりと生きるアウトサイダーを見つめてきたカウリスマキが、今作ではヨーロッパの深刻な移民問題を描き出す。庶民の人情と善意がたぐり寄せる奇跡を、時に優しく、時にこぼれだすオフビートなユーモアを交え、つむぎだされたヒューマン・ドラマの傑作。
犬とのツーショット場面がカウリスマキ映画の定番のような。
メディア | 映画 |
上映時間 | 93分 |
製作国 | フィンランド/フランス/ドイツ |
公開情報 | 劇場公開(ユーロスペース) |
初公開年月 | 2012/04/28 |
ジャンル | ドラマ/コメディ |
黒人少年も味があって良かったなあ。