ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

日独親善!?

2005年11月05日 | ネタをたずねて三千里


 天候に恵まれた週末ということもあって、今夜のステージは、そこそこ賑わいました。
 観光客らしいカップル、大学生らしい人たち、ジャズ好きのオジサンたちなどなど。そして外国からお見えの8人グループ。


 この8人グループ、写真を撮りたいらしく、ステージ前の席に移動してきました。そして、われわれも一緒に、ニッコリと写真に納まります。


 ところが、最終セットが始まってハタと気づいたんです。
 「MC(曲と曲の間のしゃべり)どないしよ・・・」
 だってその8人グループがデン!と前に陣取ってるんですから・・・


 「英語苦手やしな~」と思ってたらどうも様子がへんなんです。
 「なんか英語と違う・・・」
 だって、首を横に振りながら「ナイン、ナイン」(つまり、英語の『No』ですね)とか言ってる人がいるんです。


ドイツ語だ・・・


 しどろもどろになりかけながらも、開き直って日本語で挨拶。
 とにかく演奏に集中しなくては!
 このセットの1曲目は「酒とバラの日々」。ぼくの好きな曲でもあります。汗がにじむくらいの熱い演奏でした。


 1曲目が終わると予想もしなかった大喝采!
 「ブラボー」とか言ってくれてる~ 嬉しいな~。嬉しいけど言葉がわかんねえや・・・ と、なげやりになりかけた時に、ある言葉がひらめいた!


「ダンケ・シェーン!


8人組、すかさず
「オオーッ!」パチパチパチパチ・・・


よかったウケてるよ~


 このあとはひたすらカタコトの英語と「ダンケ・シェーン」(ありがとう)だけで乗り切りました。
 でも、彼ら、すごく楽しんでくれたので、演奏にもいっそう熱がこもり、さらに大きな拍手を頂く、という素敵な連鎖反応。


 「音楽に国境はないのだ~」、なーんて勝手に感動していたら、最後の曲が済むと、8人組の中のひとりが流暢に、


 「どうもありがとうございました。トッテモ楽しかったデス」。


 日本語しゃべれたのね・・・


 少し話をしてみると、明日は京都へ向かう、とのこと。「秋の京都って、とってもきれいですよ」と言うと、「演奏も楽しかったし、これで明日がいっそう楽しみデス」とニッコリ。
 最後に「ボン・ボヤージ(『良い旅を』、ですよね)」と声をかけると、またも盛大に拍手してくれました。
 今夜は日独親善に貢献したぞ(笑)


コメント (6)
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