友人の影響でこの曲を初めて聴きました。
RCサクセションに対しては、なんだか妙に濃いと言うか、得体の知れない、というか、正体を知るのがオソロシクて、全く近づく気が起きなかったんです。
しかし、この曲を聴いて、彼らに対する意味のない恐れ(笑)は消えました。
カッコいい曲じゃないですか!
フォーク・グループとして出発したRCサクセションですが、リズム&ブルースの洗礼を受けている忌野清志郎の音楽観と、従来のJポップの概念から逸脱している反骨精神旺盛な歌詞が特徴で、のちにはオリジナリティあふれるロック・バンドに変貌を遂げました。
派手なメイク、独特のファッション、強烈な忌野清志郎の個性は印象的でしたね。「アイシアッテるかぁ~い」なんて、みんなよくマネしてました。
この曲、ちょっと黒っぽくて、不良っぽくて、エネルギッシュです。「黒っぽくて不良」と言えばローリング・ストーンズを連想しますが、たしかにこの時期の忌野清志郎&仲井戸麗市、ストーンズのミック・ジャガー&キース・リチャーズのコンビをオーバーラップさせますね。
ノリのよくてタイトなリズム、気持ちよくロックしています。ちなみにこの曲のギターには、ぼくの好きなカルメン・マキ&OZの春日博文が参加しています。
愛車を女性に見立てていると解釈すれば、歌詞はちょっとばかりエロティックに感じられてくるんですが、それがまた聴いているぼくをニヤリとさせるんです。
RCサクセション、現在は「無期限の活動停止」状態にあるそうですが、ロック魂と反骨精神はいつまでも持っていてほしいですね。
[歌 詞]
◆雨あがりの夜空に
■歌・演奏
RCサクセション
■シングル・リリース
1980年1月21日
■作詞・作曲
忌野清志郎&仲井戸麗市
■編曲
RCサクセション、椎名和夫
■プロデュース
前田一郎
■録音メンバー
忌野清志郎(vocal)
仲井戸麗市(guitar, backing-vocal)
小川銀次(guitar)
春日博文(guitar)
小林和生(bass, backing-vocal)
中西康晴(piano)
難波弘之(synthesizer)
新井田耕造(drums)
菅原由紀(percussion)
■収録アルバム
EPLP(1981 ※シングル・ヴァージョン)
RHAPSODY(1980年 ※ライヴ・ヴァージョン)
RCサクセション『雨上がりの夜空に』 Live at 久保講堂(1980年)