例によって、今日の午前中、CDショップと本屋さん巡りをして来ました。
今では、「Amazon」という強力な味方がいますから、わざわざ店に足を運ばなくてもじっくり商品を選ぶことができるんですけれどね。
でも、お店の陳列棚を丹念に丹念に探し、ようやく欲しいものに出会えた時に感じる喜びも捨て難い楽しみなのです。やっぱりぼくはアナログ人間みたいです。
興味のあるミュージシャンの最新作などには一応アンテナを張っているつもりなのですが、ぼくがCDを買う時は、「聴いてみたい」と思えるものを優先して買ってしまうので、どうしても「流行」には疎くなりがちです。とくに1960~70年代のジャズやロックばかりあさっていると、「ヒット・パレード」とはどんどん縁遠くなってしまうんです。なるべくたくさんの良い曲と出会いたい、というのが本心なんですけれど。
今日は10枚近くもCDを買ってしまいました。もちろんどうしても「予算」というものを考えなくてはならないので、なるべく2000円前後の再発価格のもの中心に目を光らせてましたけれどね(笑)。
その中で、ふと「シェリル・クロウ」のアルバムに目がとまりました。彼女の歌は、オムニバスもので何曲かは聴いたことがあった程度なんですが、おぼろげに「数少ない女性正統派ロック・シンガー」だというイメージがあって、多少興味は持っていたのです。ベスト・アルバムだし、1980円というお手頃価格(笑)だったのも魅力です。「縁があった」ということで、我が家に来て頂きました。
今日はとても天気の良い一日でした。シェリルのアルバムは、そんな午後の明るい部屋の中で少し音量をあげて聴くにふさわしい雰囲気を持っていました。
ナチュラルな歌声が心地いいですね。
派手ではないけれど、柔らかく陽が射すような、ごく自然に共感できるような歌声です。
奇を衒わないストレートな曲作りがなされています。
カントリーやフォーク、ブルースなどのアメリカ特有の音楽が気持ちよく反映されている、土の香りのするどっしりしたロック、といった感じです。好きだなぁ~、こういうの。
何度か繰り返して聴いていますが、聴けば聴くほど音と声が温かくぼくに迫ってくるのです。
収録曲の中では「All I Wanna Do」、「If It Makes You Happy」、「Run, Baby, Run」、「There Goes The Neighborhood」などがとくに印象に残りました。
ショウ・ビジネスの世界にありがちな、女性としてのセクシャルな部分を強調した外見ではなくて、「彼女自身の存在」というものがきちんと感じられる容貌にも好感が持てますね。
音楽の先生だったというシェリルの前歴を何かで読んだことはあります。
つい最近では、「婚約者との破局」というニュースで彼女の名前をなんとなく耳にしたばかりだったのですが、もしかしてCDショップの店頭で彼女のアルバムが目にとまったのも、それらのニュースが、ぼくの頭に彼女の名前をうまくインプットしてくれていたからかもしれません。
でもおかげで、またお気に入りのミュージシャンが増えました。
◆ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・シェリル・クロウ/The Very Best Of Sheryl Crow
■歌・演奏
シェリル・クロウ/Sheryl Crow (vocals, guitar)
■リリース
2003年11月4日(アメリカ)、2003年10月13日(イギリス)
■プロデュース
シェリル・クロウ、ビル・ボットレル、ガース・ファンディス、キッド・ロック、ジョン・シャンクス、ジェフ・トロット
/Sheryl Crow, Bill Bottrell, Garth Fundis, Kid Rock, John Shanks, Jeff Trott
■収録曲
① オール・アイ・ワナ・ドゥ/All I Wanna Do (Wyn Cooper, Sheryl Crow, David Baerwald, Bill Bottrell, Kevin Gilbert)
② ソーク・アップ・ザ・サン/Soak Up The Sun (Crow, Jeff Trott)
③ マイ・フェイヴァリット・ミステイク/My Favorite Mistake (Crow, Trott)
④ ザ・ファースト・カット・イズ・ザ・ディーペスト(アルバム・ヴァージョン)/The First Cut Is The Deepest (Cat Stevens)
⑤ エヴリデイ・イズ・ア・ワインディング・ロード/Everyday Is A Winding Road (Crow, Brian MacLeod, Trott)
⑥ リーヴィング・ラス・ヴェガス/Leaving Las Vegas (Crow, Bottrell, Baerwald, Gilbert, David Ricketts)
⑦ ストロング・イナーフ/Strong Enough (Crow, Bottrell, Baerwald, Gilbert, MacLeod, Ricketts)
⑧ ライト・イン・ユア・アイズ/Light In Your Eyes (Crow, John Shanks)
⑨ イフ・イット・メイクス・ユー・ハッピー/If It Makes You Happy (Crow, Trott)
⑩ ラン、ベイビー、ラン/Run, Baby, Run (Bottrell, Baerwald, Crow)
⑪ ピクチャー(キッド・ロック・デュエット・ヴァージョン)/Picture (Kid Rock Featuring Sheryl Crow) (Kid Rock)
⑫ カモン・カモン(コアーズ・ヴァージョン)/C'mon C'mon (Featuring The Corrs) (Crow)
⑬ ア・チェンジ・ウッド・ドゥ・ユー・グッド/A Change Would Do You Good (Crow, MacLeod, Trott)
⑭ ホーム/Home (Crow)
⑮ ゼアー・ゴーズ・ザ・ネイバーフッド/There Goes The Neighborhood (Crow, Trott)
⑯ アイ・シャル・ビリーヴ/I Shall Believe (Crow, Bottrell)
⑰ レッツ・ゲット・フリー/Let's Get Free (Crow)
■録音メンバー
シェリル・クロウ/Sheryl Crow (acoustic-guitar, 12st-guitar, piano, bass, vocals, background-vocals)
トム・ブコヴァック/Tom Bukovac (electric-guitar)
ポール・フランクリン/Paul Franklin (steel-guitar)
キッド・ロック/Kid Rock (guitar, vocals)
ケニー・オルソン/Kenny Olson (guitar)
ジミー・ボーンズ/Jimmie Bones (keyboards)
ジェイミー・ムホベラック/Jamie Muhoberac (keyboards)
マット・ローリングス/Matt Rollings (piano)
マイケル・ローデス/Michael Rhodes (bass)
ジョン・シャンクス/John Shanks (bass, electric-guitar, background-vocals)
シャノン・フォレスト/Shannon Forrest (drums)
エイブ・ラボリエル・ジュニア/Abraham Laboriel Jr. (drums)
シャーリー・ヘイデン/Shirley Hayden (background-vocals)
ミスティ・ラヴ/Misty Love (background-vocals)
■チャート最高位
2003年週間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)2位、イギリス2位、日本(オリコン)11位
2003年年間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)179位、イギリス32位
2004年年間アルバム・チャート アメリカ(ビルボード)9位
■売上枚数
約401万枚(アメリカ)