ある音楽人的日乗

「音楽はまさに人生そのもの」。ジャズ・バー店主、認定心理カウンセラー、ベーシスト皆木秀樹のあれこれ

宝クジ当選にまつわる妄想

2006年02月13日 | 随想録

♪もしぼくにジャンボ宝クジ1等3億円が当たったら、この拙ブログの愛読者の皆さんにもシアワセ気分をお分けします。さあ、遠慮なくお持ちになって、さあさあ(笑)


 先日のライブ終了後、お店のママ(通称『お母さん』)ととりとめもない話をしておった、と思って下さい。
 話題は、不景気→金欲しい→儲かる手段→「株」。
 個人投資家が増えてはいるけれど、やはりそれなりの勉強をしなければ儲けることは難しいようですね。
 ほら、こないだ瞬時のうちに何億だか何十億だか稼いだ「ニート青年」、いましたよね。「あれはニートなんかではなくて、一日中株に目を光らせている『個人投資家』なのよ。それなりに元手と時間を費やしてこそ利益が得られるのよ」というのが「お母さん」の見解です。そうですよね~、そんなにうまい話は転がってるはずないもんね~。
 「素人は『投機』ではなくて、貯蓄がわりの手堅い『投資』が安全なのよ」「なるほどね、ほうほう」、なんてことを話しておったわけです。


 次に手軽な一攫千金法、といえば、皆さんもご存知の「宝クジ」。
 ぼくね、未だに宝クジというものを買ったことがないんです。なぜかというと、もし1等でも当たろうものならその瞬間人生の運をすべて使い果たすことになるのではないか、というオソロシサを感じているからなのです(笑)。ナニ?、そういう心配をするヤツのことを「アホ」という?・・・ウムムム、おっしゃる通りです (『杞憂』とも言いますな。高校時代に漢文で習った気がするぞ・・・


 で、話は、「もし1等が当たったらどーしよ~(・∀・)」という現実逃避方面へ向かっていったわけですが・・・
(お母さん)「お店の経営ってね、不景気の波をモロにかぶるからもうた~いへん。それにJAZZって儲からないしね~ ピアノも買い換えられないわ~」
(MINAGI)「なーに言ってんですか、もしぼくが1等当てたらピアノくらいプレゼントしますよ~」
「いやーホンマ?(^^) 今ね、ベーゼンドルファーの中古が600万だか800万だかで出てるらしいのよ~ イ~イ?(*'▽'*)」
「アッハッハ(´▽`)、800万くらいなんですか、そんなチッチャイこと言ってたらダメですよ。わかりました。ここはぼくがいつもお世話になっている店じゃないですか~(ホームグラウンドみたいなとこなんです)。大事な店には良い楽器を置いて欲しいもんです。よござんす、ぼくがベーゼン買ってあげます!」
「キャー
などというシアワセな妄想、いやいやいや会話を繰り広げておりました。


 でも、高額賞金が当たった人のアワレな末路、というのは時々聞く話です。
 ぼくの「人生のお師匠様」的な方が、以前ぼくにおっしゃったことがあります。その時もなぜか話が世間話から宝クジの方へ行っちゃったんですが。
 「MINAGIくん、アンタもし1等当たったら3分の2は私に出しなさい」
 「ななななんですって!3分の2も!じゃあ3億当たったらぼくの手元には1億しか残らないじゃないですか(当たってもないのに本気でビビッた情けないワタクシです)」
 「その考え方がダメなのよ~」
 つまり、「独り占めしようとする心」「欲で満たされた心」がその人の人生を狂わせるのだ、とおっしゃるわけです。その師匠は、ぼくから取り上げた(笑)2億のうち半分はしかるべきところに寄付し、残りの半分は福祉のために使う、とおっしゃり、必ず3分の2はよこすように、と固く約束させられたんです。
 その時は「なんでやねん」と思ったんですが、今ではその意味がよーくわかるようになりましたよ。(しかし2億は大きいですな・・・


     
     今現在わが家にある一番大きなお金。1億円。


「だから自分の周りにいる人にもシアワセを分けてあげたいって考え方になったんです(註・キライな人は除く 笑)。その気持ち、わかるでしょ? ぼくも、自分さえ良ければ、みたいな考え方のせいで不幸になりたくないしねー」
「それは、たしかにそうなのよねー。自分のことしか考えられない人、すごく多いじゃない? それにお金で全部をまかなうんじゃなくて、自分も一生懸命働きたいもん」
「じゃ、お母さん、ピアノ買って、呼びたいミュージシャンを毎月呼んでライブするっ、てのはどう?」
「いやーーー、それいいワ~~ わたし、ハービー・ハンコック呼びたーい
「わかりました! ハービーに来てもらいましょう!ワッハッハ~ あ、ベースはボクに弾かせてね~(嬉)


 例えば経費が100万かかるミュージシャンがいるとします。1000人収容のホールでライブをすると、単純にチケット代はひとり1000円で済むんですが、100人収容のライブハウスでライブするとしたら、チケット代はひとり1万円になっちゃうんですね。ここらがライブハウスの経営のたいへんなところのひとつでもあるわけです。


 ということで、もしぼくに3億当たったら、ピアノを買って、ハービーやキース・ジャレットや、チック・コリアなんかに月替わりで来て頂くことに決定しました。そのほか、売れてなくても良い音楽を生み出しているミュージシャンにも来てもらおうっと。
 そして、他のお世話になっているみんなにもシアワセのおすそ分けをするのだ。
 こういう妄想、いやいや夢(笑)は自分の心をアッタカにしてくれますね。


 あ、その前にまず宝クジ買わねば・・・ 


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コメント (6)
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