箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

親が家にいるなら、保育園をやめてもらいます

2024年02月24日 08時32分00秒 | 教育・子育てあれこれ

2015年に子ども子育て支援制度が確立しました。

この制度は、親が育児休暇をとっていても、継続して保育園を利用できることが定まっています。

ところが、実際の運用面では、最終的な判断は自治体に任されていて、「育休退園」が実施されています。

育休退園とは、一人目の子どもを保育園に通わせていましたが、二人目の子どもができて親が育休をとると、年上の子どもが保育園を退園させられることです。

これを実施している自治体は少なくありません。

家に親がいるなら、保育は必要ないですね。
他の家庭には、待機児童がいるのですよ。

そのような論理で、「容赦なく」やめてもらいますと、退園させられるのです。

辛いのは、保育園に慣れて楽しく過ごしている子が、通えなくなり、家で遊ぶようにしむけられることです。

子どもファーストでないのです。

親もたいへんな思いをしなければなりません。

昔とちがい、親以外に子どものことをみてくれる人がいない家庭もあります。

その一方で、下の子が1歳になるまでは、上の子を保育園に預けることができるようにする。

このように、育休退園を見直す自治体もあります。

子どもを預けたい人が、なんの制約もなく、とがめられることなく、預けることができるサポートがあるべきであり、受け皿がいるのです。

安心して子育てをできる寛容さを、自治体はもってほしいのです。