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中学生はふつう友だちといっしょに行動することを望みます。
それは当然のことですが、思春期に入っているので、矛盾するようですが、友だちといっしょにいたがる反面、ひとりになりたいと思う時期なのです。
そのことは、人の発達段階から考えても自然なことです。
ひとりになり、
「自分はなぜ、この世の中に存在しているのか」
「自分はどんな大人になるんだろう」
そのように自分に問いかける子もいます。
自分と向き合うことで、自分の「殻」を破ることができるのです。
かといって、意識の矢印が「私」にばかり集中しているのは、好ましくありません。
このような相反するバランスの中で、揺れ動くのが思春期の特徴となります。
そして、その揺れをまわりのおとなは、揺れさせないように助けるのではなく、その子が自分で揺れを収束させていく過程が発達です。
では、おとなは何もしないかというとそうではなく、となりに寄り添うことがあってこそ、子ともは思春期の揺れを収束させていけるのです。
近くで気にかけてくれるおとなかいる。それをたよりして、振り子の揺れ幅は徐々に小さくなり、自我を確立していけるのです。
中学校の教師は、そのことをわかっていなければならないのです。
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