箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

第一印象は大切

2020年08月09日 08時36分00秒 | 教育・子育てあれこれ
大学生の就活では、今年からオンライン面接に切り替えた会社が多いと聞きます。

一方、教員の採用のための面接は、今年も対面面接をする自治体がほとんどです。

私は、しばしば教員採用試験を受ける学生や社会人に面接の練習をすることがあります。

そのときよく言うのが、「第一印象を与えるチャンスは、一度しかない」ということです。

「メーラビアンの法則」では、人は初対面の人に出会ったとき、その人がどんな人だろうかという第一印象は、70%は視覚情報から得ると言われています。

もちろん人を「見た目」だけで判断したりするのは適切ではないですし、その人を様々な角度や観点から正しく評価するべきです。

じっさい、面接のときなどは、面接官が質問をして、受験者が答えてくれる話を聴いているうちに、印象が変わってくる場合がほとんどです。

口数は多くはないが、この人が考えて実践しようとしている教育観は確かなものだ。

一見おとなしそうに見えたが、話し出すと力強く論理的に話ができる人だ。

この人なら職場の同僚と良好な人間関係がつくれそうな柔軟性のある人だ。

最初は緊張して早口になっていたが、本来は必要な間合いをとって話すことができる。これなら子どもも安心できるだろう。

このようなに、面接の受け答えをしている間に、印象が変わってくるものです。

そういう意味では、教員採用試験の面接でも、第一印象で受験生を評価することはありません。

しかし、そうであったとしても、第一印象が爽やかで、笑顔で、柔らかい表情であるに越したことはありません。

子どもにとっては、楽しいから笑顔になるのではなく、人の笑顔を見るから楽しくなるのです。

また、服装もとくべつに高価なスーツを身につける必要はありませんが、清潔感があり、節度ある、好感度の高いものを着ているのは当然です。

とくに、学校の先生は児童生徒に服装を指導する立場にあるのです。

ただ、私が教員として、生徒たちに言っていたことは、「第一印象をよくしなさい。それで決まることもありますよ」でした。

この社会には星の数ほど人がいます。一生のうちで、そのうちの何人と出会うことになるでしょうか。

いっしょに仕事をしたり、何度も接する機会がある人だけとは限りません。

一度だけ会って、もう再会することがないのならともかく、数回は会話があり、そこから親しくなる可能性が開けることも多いものです。

人は、第一印象に人は引きずられ、70%は視覚情報で判断するのですから、次の人間関係にまで深まるかは、第一印象が大きいということです。

こんなことを生徒は意識して、にこやかで、オープンマインドで、生活を送ってほしいと思います。









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