「ビブリオ・バトル」という活動をご存じでしょうか。
もとは、京都で始まりました。
出場者がお薦めの一冊を持ち寄り、その本の紹介や感想、考えたことを発表します。
それを聞いた人が、どの本を一番読みたくなったかを多数決で決めるという書評合戦を「ビブリオバトル」といい、いま静かなブームになっています。
また、「ブックカバーチャレンジ」というものもあります。
そもそも、本に書かれている文章は、ただたんに執筆者によって書かれ、印刷されているのではありません。
本に書かれている文章は、執筆者の発する能動的なメッセージを表しているのです。
読者は、一対一で本と向き合うことで、考えを巡らせる。あるいは、感情を動かされたりします。
そうなると、自分の言いたいことや伝えたいこと、共感してほしいことが、ふつふつと湧き出てきます。
考えたことをそのままにしておかず、交流することで、執筆者の経験を追体験したりすることができます。
そして、想像力が高まって自分と同じと感じたり、この点はちがうなと思ったりします。
これを繰り返すうちに、本を読む人の内面が耕され、豊かになります。
デジタル機器が当たり前になり、電子書籍が出回っています。
学校教育では、読書ばなれが進行しているという調査結果も出ています。
いまや、アナログであろうが、デジタルであろうが、とにかく本を読むことが必要で、その感想や考えことを、まわりの人に伝える活動が、人の内面を豊かにします。
子どもたちが、本に触れる機会を大切にしたいのです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます