人が生きる上で、ウソをつくことは何度かあるでしょう。
ときには、相手のことを思い、ウソをつくこともあるでしょう。
だから、一概にウソをついてはいけないとは言えないと思います。
教育や子育てにおいても、その子の成長にとってよかれと信じて、教師や親がつくウソもあるでしょう。
私も、本人が知らない方が、この子はいまがんばれると信じてウソを言ったこともあります。
高校受験で、志望校の学力にまだもう少しだけ届いていない生徒がいました。
その子の学習態度はよく、努力を続け、もうあと少しで合格圏に届く手前でした。
ここで、志望校を諦めさせると、彼は頑張れなくなる。
こう信じた私は、もう合格圏内にいる。いまの努力を続けていきなさい。でも、手を抜くと外れていくからと、伝えました。
彼は、学力をさらに上げていき、合格できました。
ということがありました。
しかし、人はウソをつき通すのはよくない。ウソをつき通すと、それが真実だと、自分も相手と思ってしまい、進路指導を見誤ってしまいます。
ロシアの小説家ドストエフスキーは、『悪霊』のなかで、次のように言いました。
「大事なのは、
自分に嘘をつかないことです。
自分に嘘をつき、
自分の嘘に
耳を傾ける人間というのは、
自分の、なかにも
まわりの人間のなかにも、
どんな真実も見分けがつかなくなって、
ひいては、自分に対しても
他人に対しても
尊敬の気持ちを失うことになるのです」
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