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新型コロナウイルス感染対策として、収束後はロボットが活用されていくかもしれません。
事実、たとえばすでに国内の焼肉店では、注文した品をもって、テーブルとテーブルの間の通路を縫うように動き、お客さんまで配達する「配膳ロボット」を導入しているところがあります。
もとはお店側の省力化のため導入されたものですが、いまは人どうしの接触を避ける効果もあります。
また、キオクシアは、手塚プロダクションと組み、AIを使い、約31年ぶりに「手塚治虫の新作マンガ」 ぱいどんを制作しました。
近年のAIの進化にはすばらしいものがあります。
「もし、いま、美空ひばりや手塚治虫が生きていたら、どんな歌をうたうか、どんな未来を描くか」がテーマになりました。
過去の歌やマンガの長編・短編のたくさんの歌い方やセリフをAIに学習させ、原案をつくります。
それに作詞家、作曲家や漫画家が肉付けをしました。
このようにして、美空ひばりの歌、手塚治虫のマンガが再現されたのでした。
また、いまや人の心に寄り添うロボットも現れています。
GROOVE Xは、昨年12月に家庭型ロボット「LOVOT(らばっと)」を発売しました。
今までのロボットは、仕事の生産性をあげ、余暇の時間を増やすことで、間接的に人を幸せにしてきました。
ところが、LOVOTはペットと同じようにかわいがられることで、直接的に人の心を癒してくれます。
ペットの行動パターンや習性をAIに覚えさせ、名前を呼ぶと振り向いたり、家族の後ろをついてきたりします。
LOVOTの生みの親である林要(はやしかなめ)さんは言います。
「一方的に与えられる関係だけでは人は成長しない。人間とロボットがいかにインタラクティブ(=双方向)な関係を作れるかが今後のAIロボット社会の発展においては重要になるでしょう」
今後は、ドラえもんのようなロボットが生まれるのかもしれません。
ドラえもんは、とても人間ぽいのです。のび太を励まし、叱り、ときにはいっしょに涙を流してくれる。
AIには限界があると言われていますが、私は少し考え方が変わりました。
人と人の分断が進む、いまのわれわれの人間社会では、孤立が深まりやすい。
その孤立をテクノロジーが癒してくれる時代が来るのかもしれない。
4次元ポケットからいろいろな便利なツールを出す側面よりも、もっと人の心に寄り添う側面が、今後さらに開発されてくるのかもしれません。
(本文および写真は、朝日新聞出版『AERA』2020年3月16日号の「未来の背中が見えてきた」の記事を引用しています)
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