教科書といえば、従来からずっと紙で作られていましたが、児童生徒一人1台の端末がそろった今、今後がデジタル教科書が授業で活用されていくことになります。
教科書は授業者にとって、学習者にとって、教材の核ともいえるものです。
学校では、当面は紙の教科書とデジタル教科書を併用していくようになりそうです。
デジタル教科書の「強み」については次の例を挙げます。
たとえば小学校4年生では、立体図形の展開図を学習します。
紙を切ったり動かしたりすると、その作業に長時間が費やされます。
ところが、デジタル教科書のシュミレーションコンテンツを使うと数多くの展開図がすぐにできます。
画面上で切ったり、動かしたりして「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤するのが簡単になります。
その結果、紙の展開図では思いつかないような展開図を見つけることもできるのです。
ただし、そのような「強み」をもつデジタル教科書ですが、その使用オンリーになる必要もありません。
いままで学校の教員が行った紙ベースの指導法で児童生徒が十分に理解を深めることができた学習内容は紙の教科書を使っていけばいいのです。
そうではなく、紙ベースの指導法で児童生徒がよくつまずくところや、理解や定着がよくない学習内容は、デジタル教科書を活用するなど、ケース・バイ・ケースで使い分けていくのがいいと思います。
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