今日12月26日はボクシング・デイ。英語圏の人でなければ、ボ
クシングつまり拳闘にまつわる、何かの記念日だと思うでしょう
ね。私もそうだったのですが、英国の作家トレーシイ・シュヴァ
リエの『天使が堕ちるとき』を訳していて、ヒロインのキティー・
コールマンのメイド、ジェニーが「年がら年中こき使われて、休
みはボクシング・デイだけ」と不平を言う場面があり、ああ、こ
の日は使用人の休みの日、日本の藪入りみたいなものだと分
かりました。主人が使用人に箱(BOX)に入れた贈り物を渡す
日なんですって。シンガポールなどは、この日は祭日だそうで
す。ボックスの中に一体どんなものを入れてたのでしょうか?
贈り物といえば、先日キリスト教会のクリスマス会でスイスから
来ていらっしゃる宣教師さんに、娘の作ったメレンゲを差し上げ
ると殊の外喜ばれました。大好物なんですって。なぜかというと
メレンゲの語源となったスイスのMeilingenという町の出身だそ
うで、懐かしく思われるのでしょう。卵白とお砂糖だけのシンプ
ルなお菓子です。もっとも娘のにはチョコレートが入っていました。
食べ物でもなんでも、故郷のものに再会するのは嬉しいものです。