去年の三月十一日から、もう一年と一ヶ月が経とうとしていますが、かつて
人々の営みのあった場所の一部はまだこのように、何もない状態のまま、
電柱もななめになったまま、
あるいは廃棄物が積み上げられ、
仮に建てられたような木の慰霊碑の向こうには、今は静かな海がひろがり、
向こうの青い空の下の海から、高い高い波が押し寄せてき手、その上、目に
見えない放射能の恐怖に襲われるなんて、悪い夢をみているとしか思えません。
夫がゴールデンウィーク中瓦礫撤去のボランティアに参加した南相馬の春、
今年も桜がきれいに咲いています。