「よき人のよしとよく見てよしと言ひし 吉野よく見よよき人よく見」万葉集巻1の7:天武天皇
千数百年前、都があった飛鳥地方の南に位置する吉野は今も良き吉野です。
青い山に囲まれ、奥まったこの土地は、天武天皇の奥さんであった持統天皇も事の外
お気に入りで、頻繁に行幸なさったようです。夫の天武天皇が大海人皇子の頃、壬申
の乱の前に雌伏した土地だからということもあったようです。
その後も源義経や、後醍醐天皇など、名だたる人々の潜伏先として歴史に登場する土地です。
久しぶりに帰省した吉野は、山も川も変わらず清らかで、鬱蒼とした杉の林のところどころに
石楠花がひっそり美しくと咲いていました。