曇りがちの寒い昼下がり、冷たいコンクリートの道の上にべったり
座り込んで、幼稚園児がおままごとに夢中です。上着も脱ぎ捨てて。
しかもお水を使って泥だんごを作っているみたい。見ていると、ぶる
っと震えてしまいます。子どもは風の子ですね。
一方、なっちゃんは暖かい部屋でぬくぬく。「犬は喜び、庭かけ
まわり」という歌なんか、どこ吹く風。
でも、年が明けて、心なしか昼が長くなり、そこここに新春らしい
花や赤い実を見かけるようになりました。これは藪柑子でしょうか。
蝋梅も咲いています。
白い素朴な野水仙も群れて咲いています。花言葉は「自己愛」。
ギリシャ神話のナルキッソスのお話から来ているのでしょうね。
どちらかと言うと春に咲く黄水仙や大きなラッパ水仙に似合う
花言葉です。寒い頃雪の中でも咲く野水仙には、うぬぼれの影
などみじんもない気がします。
水仙の香やこぼれても雪の上 加賀千代女