走り心地が良い上に、平日なので混み合っていない新東名高速道路を快適に走り、
駿河湾沼津サービス・エリアで休憩しました。この頃はどこのサービス・エリア
やパーキング・エリアもきれいでおしゃれになっていますが、そのうちでも、こ
こは一番人気のSAです。東名高速より山側にある新東名には珍しく海が見
えるし、何より、駿河湾でとれる魚介などの食べ物が美味しいからでしょう。
建物の横に小高い丘が作られ、木が一本立っていました。
サービス・エリアを出て、高速道路に戻ってからずっと頭の中で、やなせたかし
さんの詩に木下牧子さんが曲をつけた「さびしいかしの木」が鳴り続けていたの
ですが、きっとあの丘の上の木を見たからなのでしょう。大好きな歌の一つです。
一本だけすくっと立っている木は孤高な感じがしますが、この木も、歌の中の
かしの木のように、お友だちがほしいと思っているようにも見えます。
山の上のいっぽんの さびしいさびしいかしの木が
遠くの国へ行きたいと 空ゆく雲にたのんだが
雲は流れて 消えてしまった
山の上のいっぽんの さびしいさびしいかしの木が
私といっしょにくらしてと やさしい風にたのんだが
風はどこかへ 消えてしまった
山の上のいっぽんの さびしいさびしいかしの木は
今ではとても年をとり ほほえみながら立っている
さびしいことに なれてしまった
作詞:やなせたかし 作曲:木下牧子
さびしいことに慣れてしまったカシの木に共感するのはなぜでしょうか。
曲のさびしい美しさにもよるのでしょうが、きっと人が心の中に持ってい
る原風景だからかもしれません。