キッチン・トランスレーターつれづれ日記

つれづれなるままに日々のよしなしごとを綴ります。本、風景や花や料理、愛犬の写真などをご紹介。

スイス旅行---シャフハウゼン

2017-09-07 10:20:51 | 旅行
               

               シャフハウゼンはチューリッヒの北35キロ、11世紀ごろ建設された市です。

               人口3万人強の、他のスイスの町同様こじんまりとした美しい市です。ここ

               に以前日本で知己を得た宣教師のジグリスト夫妻がお住まいで、今回大

               層歓迎していただきました。街を案内していただいた上、お家に泊めてい

               ただき、近くのラインの滝にまでご夫妻で連れて行ってくださいました。

               

               1500年ごろにはすでにスイス連邦に加盟していた市ですが、ライン川北岸

               にあるため、二次大戦時はドイツと間違えられて米軍に爆撃され、たいそう

               な被害を受けたとか。

               

               昔ながらの美しい通り。壁面いっぱいに絵の描かれた騎士の館が壮観です。

                  

             窓のある張り出した角部屋(タレットというらしい)付きの建物がシャ

             フハウゼンの建築の1つの特徴のようで、独特の雰囲気があります。

             

             マノールというデパートの前で、思いがけず日本語を見つけました。

             小説家有島武郎とティルダ・ヘックという女性の写真入りプレートです。

             彼はこの町のことを「静寂古雅の町」と表現しました。ティルダと運命
           
             的な出会いをして、以後16年間文通したそうです。有島武郎のせいか

             どうか、彼女は一生独身を貫き、彼の死後ですが、日本にもやってき

             たということです。

                   

             町の広場には、ウイリアム・テルの銅像もありました。やはりスイス。

             

             

             丘の上に市のシンボルともいえるムノート城という円形の要塞があります。

             16世紀半ば建立、デューラーの「砦」図を具現化したものだそうです。

             

             要塞の周りにある堀に鹿がいました。牡鹿1頭と牝鹿、小鹿たちが草を食

             んでいます。ここの雄鹿には代々市長さんの名前が付けられるのだとか。

             

             

             ムノートの丘にあるバラ園からは、美しい街並みを見下ろすことができます。

             芳しいバラの香りに包まれて、中世そのものの美しい町を見晴らす、ぜいた

             くな時間でした。

                        
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