朝一でユグフラウヨッホに登り、お昼頃にグリンデルバルトに下りて、ルツェ
ルン経由でスイス南部のイタリア語圏の市ルガーノに向かいました。今回
の旅で一番長い鉄道移動だったかな?その割に、全く退屈しなかったのは、
周りの景色の美しさのおかげ。
スイス山岳地方らしい緑濃い景色の中を出発して数時間、全長57キロの世
界最長ゴッタルト・トンネルを抜けると、そこは明るい陽光輝く南国でした。
言葉がドイツ語からイタリア語に変わったこともあり、なんだか町全体が陽気
な雰囲気で、イタリアにいる気分。それもそのはず、チューリッヒからは200
キロほど離れていますが、ミラノとはたった80キロだそうです。
明るいルガーノ湖の光景がヴェネチアの海とかさなります。
湖に映る対岸の山の灯がそれはきれいでした。写真では分からないのが残念。
コモ湖とも近く開放的な国際的リゾートの雰囲気です。いろいろな言語で
書かれた「歓迎」看板もあります。その割に英語は通じませんでしたが。
駅が高台にあり、ケーブルカーで旧市街に下りるのは面白い体験でした。
ちょっとスペースがあるとテーブルといすが置かれオープン・テラスのお店
になっていて、昼間から、結構みんな飲んでいます。観光客でしょうけどね。
ルガーノ湖の遊覧船で近くカンドリア村へ行ってみました。
岸壁にへばりつくように建物の建っている漁村です。建物の下に船が入れ
るようになっていて、ちょっと丹後の伊根の舟屋の感じ。色彩はもっとカラフ
ルでしたが。狭いところに建て込んでいるので、どこもかしこも階段と細い
路地で、スイスのどの地方とも違う鄙びた雰囲気に郷愁をそそられました。