住友不動産六本木三丁目プロジェクト 高層オフィス棟 工事進捗率50% 2015年9月12日
東京地下鉄南北線の六本木一丁目駅前、首都高速都心環状線の谷町ジャンクション前の再開発工事です。以前のこの場所には六本木プリンスホテルの敷地と、日本IBM本社ビルが建っていたのですが、現在は更地になって工事が進められています。再開発施設は延床面積約20万㎡と、すぐ近くにある六本木ヒルズや東京ミッドタウン並みの規模となっていて、業務×住宅×商業の大規模複合開発となります。この都市再開発は住友不動産株式会社が担当しています。
再開発施設の概要
再開発施設の面積は約2.7ha、高さ約249mの業務棟(40階)、住宅棟(27階)、商業棟(3階)の3つの施設で構成される大規模複合開発となっていて、前述の通り延床面積約20万平米(約6万坪)を誇る住友不動産のフラッグシッププロジェクトとなります。大手不動産業者である住友不動産は、すぐ脇に立っている泉ガーデンタワーの高層ビルも所有しています。
高低差のある地形的な特性を活かして施行区域を南北2つの街区に分け、低地側の「北街区」には商業施設を、丘陵地帯の高台側の「南街区」には業務棟と住宅棟を建設します。また地域貢献の観点から、災害時は一時避難場所としても活用できる複数の広場が設置されます。
再開発事業の主な特徴
1.延床面積約20万㎡、隣接する「泉ガーデン」と並ぶ、“住友不動産最大級のフラッグシッププロジェクト”
2.施行区域約2.7ha、新たな駅前拠点となる業務×住宅×商業の大規模複合開発
3.業務棟・住宅棟は免震構造、オフィス基準階貸室面積約1000坪、無停電対応などBCP対策を強化
4.歩行者の利便性向上のため、 「六本木一丁目」駅西口改札を新設、六本木通りと駅とを結ぶ地下連絡通路や地下鉄駅前広場を整備
5.通常は憩いの場、災害時は一時避難場所として活用する緑豊かな広場を敷地内に設置
6.敷地外周部の道路拡幅や歩道状空地の整備、電線の地中化などを実施
完成予想図の全景です。
再開発計画の見取り図です。
計画概要と整備計画
施行者 六本木三丁目東地区市街地再開発組合
所在地 東京都港区六本木三丁目地内
区域面積 約2.7ヘクタール
建蔽率 約57%
容積率 約878%
階 数( 高 さ ) 北街区 商業棟 地上3階、地下1階(約10メートル)
南街区 業務棟 地上40階(塔屋2階付)、地下5階(約241メートル)
住宅棟 地上27階(塔屋2階付)、地下2階(約113メートル)
延べ面積 201815平方メートル
主な用途 事務所、住宅、店舗、駐車場等
住宅戸数 226戸
駐車場 414台
事業の歩みと今後の予定
平成20年3月 「六本木三丁目東地区再開発協議会」設立
平成21年1月 「六本木三丁目東地区市街地再開発準備組合」設立
平成23年9月 都市計画決定
平成24年3月 「六本木三丁目東地区市街地再開発組合」設立
平成25年3月 権利変換計画認可
平成25年6月 準備工事着手
平成25年10月 本体着工
平成28年3月 竣工(予定)
プレスリリース:住友不動産株式会社発表の報道資料 2013年10月28日
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」“住友不動産最大級のプロジェクト” 建物本体工事に着手
プレスリリース:公式ホームページ内の特設サイト
住友不動産 六本木三丁目東地区プロジェクト|すみふ63 - 賃貸オフィス
再開発工事現場の北側に広がっている、首都高速都心環状線と3号渋谷線が分岐する「谷町ジャンクション」前にやってきました。ジャンクションの真下を通り抜けていきます。
北東側から、アークヒルズサウスタワーの敷地前から撮影した「住友不動産 六本木三丁目東地区プロジェクト」の「高層オフィス棟」の全景です。高さが約150メートル前後まで鉄骨が積み上がっていました。
同じ場所から高層オフィス棟の頭頂部を撮影しました。鉄骨の組み立て作業と、カーテンウォールの取り付け工事を同時並行しているのですね。
実際に現地で眺めてみると、すごくスタイリッシュな外観デザインの高層ビルがそびえ立っていて、遠くからでも目立ちます。
同じ六本木地区内に建っている、六本木ヒルズ森タワーや東京ミッドタウンタワーの高層オフィスビルとはまた違った斬新さがあります。
低層階部分の全景を撮影しました。手前側には首都高速都心環状線の道路高架橋が通っています。
東側から高層オフィス棟を見上げて撮影しました。
同じ場所から高層オフィスビルの頭頂部を見上げて撮影しました。
真新しいカーテンウォールに覆われている中層階部分を撮影しました。
低層階部分を撮影しました。この界隈は北側へ向かって緩やかな下り斜面が広がっている地形であり、高層オフィス棟も斜面の上で建設されています。
再開発区画の南東側の「行合坂(ゆきあいざか)」前にやってきました。ここからも「六本木三丁目東地区プロジェクト」の全景を見渡すことが出来ます。
南東側から見上げて撮影した高層オフィス棟の全景です。午前中の時間帯だったので、東側から照りつけてくる太陽の光によって、壁面がキラキラと光り輝いていました。
再開発区画の西側を通っている「なだれ坂」の坂上前にやってきましたが、ここで少し寄り道したいと思います。
なだれ坂の坂上前から振り返って、再開発区画の南側を撮影しました。
再開発区画の南側に広がっている六本木三丁目地区の住宅密集地帯の中を少し散策していきます。建設中の高層オフィス棟を綺麗に撮影できる場所はないでしょうか。
住宅街の中の一角から、高層オフィス棟の低層階部分とその周辺を見下ろすことが出来ました。再開発区画の周辺は、戦前のような街並みが広がっているのには驚きました。
六本木三丁目地区の住宅密集地帯の中から高層オフィス棟を見上げて撮影しました。六本木地区の住宅街と、虎ノ門地区のオフィスビル街の境目のような場所に建てられているのですね。
元来た道を戻り、再開発区画の敷地西側を通っている「なだれ坂」を散策していきます。
なだれ坂の坂上前から高層オフィス棟を見上げて撮影しました。そばから見上げると、とても迫力があります。
同じ場所から頭頂部を見上げて撮影しました。
しばらく歩くと、前方が開けてきて再開発工事区画内を見渡すことが出来るようになりました。
坂上前に建っている工事用プレハブ小屋を見上げて撮影しました。
南西側から撮影した高層オフィス棟の低層階部分の全景です。低層階部分だけはカーテンウォールの取り付け工事がまだ行われておらず、巨大な鉄骨フレームがむき出しとなっていました。
巨大な吹き抜け空間となっている低層階部分には、地下鉄南北線の六本木一丁目駅と直結した「エントランスロビー」などが整備されることになります。
そして、高層オフィス棟の南西側壁面部分には外壁取り付け型の「シャトルエレベーター」が設置されています。
なざれ坂の坂下にやってきました。六本木通りに面して整備工事中の「北街区」の工事現場の全景を撮影しました。
南西側から高層オフィス棟の低層階部分を撮影しました。
南西側壁面に設置されているシャトルエレベーターの存在が目立ちますね。
なざれ坂の坂下前から高層オフィス棟の全景を見上げて撮影しました。
六本木通り越しに「北街区」の工事現場の全景を撮影しました。
「六本木三丁目東地区第一種市街地再開発事業」の地図です。