緑の、東京ブログ

千葉県の東京寄りに住んでいる私「緑」が大好きな東京の散策写真のブログを作ります!!! ※ブログタイトルを変更しました。

ホテルオークラ本館建て替え計画の進捗状況 2016年7月7日

2016年07月15日 06時00分00秒 | 再開発・港区


ホテルオークラ本館建て替え計画:取り壊し率50% 2016年7月7日
2014年5月23日、ホテルオークラがマスコミを通したプレス発表で建て替えを行うと発表しました。ホテルオークラは、東京都港区の虎ノ門の閑静な住宅街の中に建っている本格的な高級ホテルであり、2020年の東京オリンピック前の、2019年春に営業再開する予定となっています。そもそも、ホテルオークラが開業したのは1964年(昭和39年)の東京オリンピックの2年前であり、開業後50年近くが経過していて老朽化が長年の課題となっていました。2020年の東京オリンピックに向けて、遂に計画が動き出したと言えます。

2015年8月末に本館建物を閉館し、9月から既存建物の解体に着手します。2016年1月に本体着工、2019年2月末の竣工を目指します。



建て替え計画のイメージです。谷口建築設計研究所が基本検討を手掛けています。右端に建つのは1973年に完成した別館です。

ホテルオークラとは?
東京都港区虎ノ門二丁目地区の閑静な住宅密集地帯の中に建っている高級ホテルです。日本国内では「老舗ホテル」とされており、帝国ホテル東京、ホテルニューオータニとともにホテルの「御三家」と称されています。大手ゼネコンの大成建設などの創設者である大倉喜八郎の長男で大倉財閥の二代目である大倉喜七郎氏によって設立されました。

公職追放により帝国ホテルを離れた大倉は、憲法の制定により華族としての待遇も奪われます。しかし、国内屈指の工芸家たちへ日本の美を以って諸外国の貴賓を迎えるホテルの理念を熱心に説き、その協力を得てホテルオークラを開業させました。明治以降の日本に存在したであろう貴族の精神を証明するという野心と「最後の男爵」としての意地により、「帝国ホテルを超えるホテル」をコンセプトに設立されたホテルとなっています。

再開発計画の概要
現在のホテルークラ東京の施設は、地上10階建ての「本館」と、11階建ての「別館(サウスウイング)」に分かれています。1973年に完成した別館の建物はそのまま使用され、1962年5月に開業した本館は取り壊されます。敷地内に設置されている日本の私立美術館の草分けである「大倉集古館」(1917年8月開館)も保存されることになります。

本館は2015年8月末に営業を休止した後、9月から解体工事に着手します。敷地内には高さ約195メートルと約85メートルの2棟の高層ビルが建設されます。高さ約195メートルの超高層棟は地下6階、地上38階建てで、ホテルのほか4~21階にオフィスが入る複合ビルとする計画です。高さ約85メートルの高層棟は地下6階、地上13階建てで、全体をホテルとして使われます。

現本館の客室数は408室であり、建て替え後は、2棟のビルを合わせて現状の3割増しとなる約550室を確保するほか、1室当たりの面積が50平方メートル前後の広めの部屋を増やします。

また、敷地面積の半分に当たる約1万3000平方メートルは緑地として整備されます。都心のオアシスとして開放するほか、災害時の一時避難場所として使われることになります。

建替え計画の概要
所在地 東京都港区虎ノ門二丁目10番
現況敷地面積 約26200㎡
建物延床面積 約18000㎡
建物高さ 195m(地上38階、地下6階)
建物用途 ホテル、オフィス、美術館、駐車場
現本館閉館 2015年8月末
建替工事開始 2015年9月
新本館竣工 2019年2月末
新本館開業 2019年春
※記載の数値には、公益財団法人大倉文化財団所有の土地・建物(大倉集古館)を含みます。

プレスリリース:ケンプラッツ発表のニュース 2014年5月26日 
五輪にらみホテルオークラも建て替え、超高層に ケンプラッツ
プレスリリース:株式会社ホテルオークラ発表の報道資料 2014年5月23日
ホテルオークラ東京 本館建替計画について



虎ノ門二丁目地区内の「発明会館」前にやってきました。すぐそばの交差点から南側へ向かって「江戸見坂」の急坂が伸びています。




東京都心部の中とは思えない20%もの急坂となっている「江戸見坂」を登って行きます。周辺は、オフィスビルや雑居ビルなどが建ち並ぶ街並みが広がっています。




江戸見坂の途中に建っている、ホテルオークラ東京の従業員宿舎の建物を撮影しました。この宿舎の建物は建て替え工事の区画対象外となっています。




「ホテルオークラ東京本館」の建物ですが、全て解体されていて更地状態となっていました。今まで見慣れていた建物が文字通り無くなって、周辺の景観が一変しています。




虎ノ門二丁目地区内に広大な更地が出現したことによって、周辺の高層ビル群を見渡すことができるようになりました。




ホテルオークラ東京の敷地南東側、「菊池寛実記念 智美術館」の敷地前から建て替え工事現場の全景を撮影しました。




同じ場所から、江戸見坂下方向を振り向いて撮影しました。




ホテルオークラ東京の敷地は、武蔵野台地の丘陵地帯東端部の「麻布仙石山」と呼ばれている斜面上に広がっています。建て替え工事も、斜面上で行われています。




江戸見坂を登って行くと、前方に「江戸見坂上」が見えてきました。




ホテルオークラ東京本館の敷地内に建っている「大倉集古館」の建物を南東側から撮影しました。2014年4月より長期休館していて、再開は2018の予定となっています。




江戸見坂上の交差点前から、ホテルオークラ東京本館の解体工事現場の全景を撮影しました。建物全てが撤去されていて、広大な空き地が出現しています。




南西側から「大倉集古館」の建物の全景を撮影しました。




ホテルオークラ東京本館と、アメリカ大使館の敷地の間を通っている「霊南坂」を撮影しました。




ホテルオークラ東京の地図です。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« (仮称)虎ノ門二丁目地区第... | トップ | 赤坂一丁目再開発の正式名称... »
最新の画像もっと見る

再開発・港区」カテゴリの最新記事