昨日、映画『ゾディアック』を見てきました~。
予告を劇場で見たときから、とても気になっていたのですが、PG12ということでA^^:;
血を見るのが大嫌いな私は、あまりに酷い残虐シーンとかがあったらどうしようっっっ(><;と行くべきか行かないべきか、とても迷っていました。ストーリーは、もう、とってもとっても、気になって仕方がなかったのですが(*><*)
で。
先日、サイトで仲良くしてくださっているナナ様が、一足先に『ゾディアック』をご鑑賞になられて、その時の感想や気になるPG12のシーンについても、お聞きし、「私でも、大丈夫だわvv」と思いまして、昨日、見に行ったという訳でした。
もう、とても面白くって。
見て良かったです~っっ。
ナナ様、ありがとうございました(*^^*)v
さてさて。
この映画は、1960~70年代にかけてアメリカ・サンフランシスコ近辺で実際に起こった、連続猟奇殺人事件を元にした映画です。
その殺人鬼は、自らを「ゾディアック」と名乗り、デート中のカップルやタクシー運転手などを、次々と襲い、しかも、それらの殺人をゲームのように、芝居のように演出するのです。そして、その犯行声明文と謎の暗号文を大手新聞社に送りつけます。そして、署名代わりに手紙の最後に必ず書かれるのは、円に十字を書いた不気味なマーク。
彼に襲われ重体になったものの、生還した人間もおり、素顔を見た者、声を聞いた者など、目撃証言も多々あるのに、絶対に捕まえられない、闇の中の殺戮者。
主人公は、クロニクル紙で政治風刺漫画を書くことを職業としていたロバート。彼は新聞社にゾディアックからの犯行声明文と暗号が届いた瞬間に居合わせたことにより、この、未知なる犯罪者とその暗号の解読に取り憑かれてしまいます。
また、同じくクロニクル紙の記者ポールもゾディアックを取材することに執念を燃やします。
もちろん、ゾディアックを追跡するのは何もマスコミだけではありません。
刑事のデイヴもゾディアック逮捕に向けて、懸命にその犯行の足跡を辿ろうとします。
けれども、そんな彼らの執念をあざ笑うかのように、繰り返される犯行。送りつけられる暗号や犯行声明。
執念で殺人鬼を追いながらも、姿見えぬ殺人鬼に翻弄され続け、人生も精神もボロボロになっていく、記者ポールや刑事デイヴ。けれども、ロバートだけは、ゾディアックの、ちょっとした情報をも掻き集め続け、意地でもゾディアックに辿り着こうとする恐るべき執念を見せる人間ドラマが展開されます。
劇場予告で、この物語が、実際にあった未解決の猟奇事件というのは知っていたのですが、私はこの『ゾディアック事件』自体は全然知らなかったのです。なので、映画を観る前に、ネットなどで検索して、実在の事件についても、ザッと頭に入れておきました。
劇場予告を見たときは、サスペンスや推理ミステリなのかなぁという印象を抱いたんですよね~。連続殺人や暗号が出てくると言うことで、主人公が、ひとつひとつ暗号を解いていき、犯人に辿り着くまでの過程かなぁ・・・と。
けれども、全然違っていて。
これは、サスペンスと言うよりは、ゾディアック事件に取り憑かれてしまった人たちの生き様、執念の追跡劇などなど、人間ドラマっぽい感じでしたね。
事件発生も物語前半で描かれますし、暗号も映画開始直後に解けてしまいます。
後半は、社会を翻弄するゾディアックと、それを追跡しようとする漫画家、記者、刑事たちのいたちごっこのような感じでした。
でも、人間ドラマとはいえ、もちろん、サスペンス色はとても強いですし、怖いです(><;
そして、なんて言っても、ゾディアック追跡に取り憑かれていく人間達の執念と挫折が、とても重厚に描かれていて、見応えバッチリでした。
実在の事件と言うことで、犯行の手口は、とても残忍で、映画で見ていても、とても怖いです。
夜、人気のない空き地で、車を止め、お喋りしているカップル。
暖かい湖のほとりで、仲良く日光浴をしているカップル。
また、ラジオを聞きながら、客を乗せて運転しているタクシー運転手。
ごく普通の日常を生きていた人たちのそばに、突如として忍び寄る、殺人鬼の影はとてもおどろおどろしくて、映画を観ながら、
「うわ><; 絶対に、何か起こるっっっ」
という気配があって、とてもドキドキしました。
冒頭のカップルの事件の時の、独立記念日のお祭り騒ぎや次々に上がる花火と言った、とても賑やかな喧騒。また、湖畔で襲われたカップルの時の、温かな日射しの自然の風景。一見、楽しく平和なものであるかのような、その風景が、殺人事件と対比していて、余計に怖かったです。
そして、パズルのようにバラバラに散らばった手がかりや、浮かび上がる重要な容疑者。手が届きそうなのに、絶対に届かないもどかしさ。それが、まるで、ゾディアックとそれを追う者達の、頭脳プレーのようで、面白かったです。
現代のように、DNA鑑定なども無かった時代です。
頼りになるのは、物的な証拠や、筆跡鑑定のみ。
目撃情報などもたくさんあるにも関わらず、姿見えぬ殺人鬼。
冒頭の被害者の女性は、唯一、ゾディアックの正体を知っていて怯えていそうだったのですが、死んでしまったので、残された者には、何も分かりません。彼女は、一体、何を知って、何を怯えていたのか。解明されないままなだけに、見ている者の恐怖心をあおりました。
3時間近くある長い映画でしたが、見ている私自身も、ゾディアックを追う者の気持ちになったかのように、「次はどうなるの???」と先が気になって気になって、集中して見ちゃったので、なんだか、約3時間も一瞬に感じられました。
ただ、実際にも未解決なままの事件ですので、映画をすべて見終わっても、スッキリとした終わり方はしていません。
さんざん謎に惹きつけられたわりには、ちょっと消化不良というか、真実を知りたかったのに~~っっっと悔しい想いをしてしまいましたが、まあ、実際にも未解決な事件なので、「答え」というものは無いのですものね。仕方ないでしょう・・・。
・・・どうでも良いですが、この映画を観て・・・夜道の一人歩きが、とても怖くなりました・・・orz 暗い道に車がポツンと止まっていると・・・ゾッとしたりします。
謎の散りばめられたミステリが大好きな私には、かなり、満足な作品でした。
謎解きミステリが大好きな私にとっては、かなり刺激的な映画でして。
私も、もし、犯行声明文が送られてきた瞬間に居合わせたら・・・。主人公のように、暗号解読に取り憑かれたり、ゾディアックを追っていたかも知れない・・・・と思いつつ、そういえば、私には、そんなことが出来るほどの、IQも、体力も、精神力も、度胸も、ナッシングだわ・・・と思い直しました。
やはり、私は、机上のパズルで充分ですA^^;;
そうそう。
この映画の主人公になっている、ロバート・グレイスミスさん。
もちろん、実在の人で、映画で描かれているとおり、ゾディアックからの犯行声明文が届いた新聞社に居合わせて以来、その人生の大半をゾディアックを追うことに費やした方です。
そして、ゾディアックに関する多数の証言や証拠、手がかりなどをまとめ、自らも考察を施した、ノンフィクションの本を出版されています。
映画を観て、『ゾディアック』について、とても気になっちゃって。ノンフィンション本を買って帰えっちゃいました。現在、読んでいます~。
そういえば。
この映画のキャッチフレーズ。
「その男を追ってはいけない。絶対に嵌る」
と。
・・・・。
もしかして、私、嵌った???
予告を劇場で見たときから、とても気になっていたのですが、PG12ということでA^^:;
血を見るのが大嫌いな私は、あまりに酷い残虐シーンとかがあったらどうしようっっっ(><;と行くべきか行かないべきか、とても迷っていました。ストーリーは、もう、とってもとっても、気になって仕方がなかったのですが(*><*)
で。
先日、サイトで仲良くしてくださっているナナ様が、一足先に『ゾディアック』をご鑑賞になられて、その時の感想や気になるPG12のシーンについても、お聞きし、「私でも、大丈夫だわvv」と思いまして、昨日、見に行ったという訳でした。
もう、とても面白くって。
見て良かったです~っっ。
ナナ様、ありがとうございました(*^^*)v
さてさて。
この映画は、1960~70年代にかけてアメリカ・サンフランシスコ近辺で実際に起こった、連続猟奇殺人事件を元にした映画です。
その殺人鬼は、自らを「ゾディアック」と名乗り、デート中のカップルやタクシー運転手などを、次々と襲い、しかも、それらの殺人をゲームのように、芝居のように演出するのです。そして、その犯行声明文と謎の暗号文を大手新聞社に送りつけます。そして、署名代わりに手紙の最後に必ず書かれるのは、円に十字を書いた不気味なマーク。
彼に襲われ重体になったものの、生還した人間もおり、素顔を見た者、声を聞いた者など、目撃証言も多々あるのに、絶対に捕まえられない、闇の中の殺戮者。
主人公は、クロニクル紙で政治風刺漫画を書くことを職業としていたロバート。彼は新聞社にゾディアックからの犯行声明文と暗号が届いた瞬間に居合わせたことにより、この、未知なる犯罪者とその暗号の解読に取り憑かれてしまいます。
また、同じくクロニクル紙の記者ポールもゾディアックを取材することに執念を燃やします。
もちろん、ゾディアックを追跡するのは何もマスコミだけではありません。
刑事のデイヴもゾディアック逮捕に向けて、懸命にその犯行の足跡を辿ろうとします。
けれども、そんな彼らの執念をあざ笑うかのように、繰り返される犯行。送りつけられる暗号や犯行声明。
執念で殺人鬼を追いながらも、姿見えぬ殺人鬼に翻弄され続け、人生も精神もボロボロになっていく、記者ポールや刑事デイヴ。けれども、ロバートだけは、ゾディアックの、ちょっとした情報をも掻き集め続け、意地でもゾディアックに辿り着こうとする恐るべき執念を見せる人間ドラマが展開されます。
劇場予告で、この物語が、実際にあった未解決の猟奇事件というのは知っていたのですが、私はこの『ゾディアック事件』自体は全然知らなかったのです。なので、映画を観る前に、ネットなどで検索して、実在の事件についても、ザッと頭に入れておきました。
劇場予告を見たときは、サスペンスや推理ミステリなのかなぁという印象を抱いたんですよね~。連続殺人や暗号が出てくると言うことで、主人公が、ひとつひとつ暗号を解いていき、犯人に辿り着くまでの過程かなぁ・・・と。
けれども、全然違っていて。
これは、サスペンスと言うよりは、ゾディアック事件に取り憑かれてしまった人たちの生き様、執念の追跡劇などなど、人間ドラマっぽい感じでしたね。
事件発生も物語前半で描かれますし、暗号も映画開始直後に解けてしまいます。
後半は、社会を翻弄するゾディアックと、それを追跡しようとする漫画家、記者、刑事たちのいたちごっこのような感じでした。
でも、人間ドラマとはいえ、もちろん、サスペンス色はとても強いですし、怖いです(><;
そして、なんて言っても、ゾディアック追跡に取り憑かれていく人間達の執念と挫折が、とても重厚に描かれていて、見応えバッチリでした。
実在の事件と言うことで、犯行の手口は、とても残忍で、映画で見ていても、とても怖いです。
夜、人気のない空き地で、車を止め、お喋りしているカップル。
暖かい湖のほとりで、仲良く日光浴をしているカップル。
また、ラジオを聞きながら、客を乗せて運転しているタクシー運転手。
ごく普通の日常を生きていた人たちのそばに、突如として忍び寄る、殺人鬼の影はとてもおどろおどろしくて、映画を観ながら、
「うわ><; 絶対に、何か起こるっっっ」
という気配があって、とてもドキドキしました。
冒頭のカップルの事件の時の、独立記念日のお祭り騒ぎや次々に上がる花火と言った、とても賑やかな喧騒。また、湖畔で襲われたカップルの時の、温かな日射しの自然の風景。一見、楽しく平和なものであるかのような、その風景が、殺人事件と対比していて、余計に怖かったです。
そして、パズルのようにバラバラに散らばった手がかりや、浮かび上がる重要な容疑者。手が届きそうなのに、絶対に届かないもどかしさ。それが、まるで、ゾディアックとそれを追う者達の、頭脳プレーのようで、面白かったです。
現代のように、DNA鑑定なども無かった時代です。
頼りになるのは、物的な証拠や、筆跡鑑定のみ。
目撃情報などもたくさんあるにも関わらず、姿見えぬ殺人鬼。
冒頭の被害者の女性は、唯一、ゾディアックの正体を知っていて怯えていそうだったのですが、死んでしまったので、残された者には、何も分かりません。彼女は、一体、何を知って、何を怯えていたのか。解明されないままなだけに、見ている者の恐怖心をあおりました。
3時間近くある長い映画でしたが、見ている私自身も、ゾディアックを追う者の気持ちになったかのように、「次はどうなるの???」と先が気になって気になって、集中して見ちゃったので、なんだか、約3時間も一瞬に感じられました。
ただ、実際にも未解決なままの事件ですので、映画をすべて見終わっても、スッキリとした終わり方はしていません。
さんざん謎に惹きつけられたわりには、ちょっと消化不良というか、真実を知りたかったのに~~っっっと悔しい想いをしてしまいましたが、まあ、実際にも未解決な事件なので、「答え」というものは無いのですものね。仕方ないでしょう・・・。
・・・どうでも良いですが、この映画を観て・・・夜道の一人歩きが、とても怖くなりました・・・orz 暗い道に車がポツンと止まっていると・・・ゾッとしたりします。
謎の散りばめられたミステリが大好きな私には、かなり、満足な作品でした。
謎解きミステリが大好きな私にとっては、かなり刺激的な映画でして。
私も、もし、犯行声明文が送られてきた瞬間に居合わせたら・・・。主人公のように、暗号解読に取り憑かれたり、ゾディアックを追っていたかも知れない・・・・と思いつつ、そういえば、私には、そんなことが出来るほどの、IQも、体力も、精神力も、度胸も、ナッシングだわ・・・と思い直しました。
やはり、私は、机上のパズルで充分ですA^^;;
そうそう。
この映画の主人公になっている、ロバート・グレイスミスさん。
もちろん、実在の人で、映画で描かれているとおり、ゾディアックからの犯行声明文が届いた新聞社に居合わせて以来、その人生の大半をゾディアックを追うことに費やした方です。
そして、ゾディアックに関する多数の証言や証拠、手がかりなどをまとめ、自らも考察を施した、ノンフィクションの本を出版されています。
映画を観て、『ゾディアック』について、とても気になっちゃって。ノンフィンション本を買って帰えっちゃいました。現在、読んでいます~。
そういえば。
この映画のキャッチフレーズ。
「その男を追ってはいけない。絶対に嵌る」
と。
・・・・。
もしかして、私、嵌った???