今日も、明日も、オットは、休日出勤で居ませんです~(;;)
なんだか、せっかくのお天気の良い、しかも、休日に、一人ですることもない・・・・って、ちょっとロンリネスだわと思って、食器戸棚の整理なんかを始めたら、あっと言う間に時間が過ぎ去ってしまいましたですA^^;;
収納がいい加減だったり、要らない物を取っていたりで、ゴチャゴチャ感があって。せっかくの新しい食器類も並べられず、買ったまま箱に入って仕舞われていたのですが。整理してスペースも作ったので、並べられるようになりまして。で、ちゃんと洗って、すぐにでも使えるようにしましたです。
けっこう、スッキリしたし、使い勝手も良くなったかな~と満足です。
・・・って(@A@:
そんな暇があったら、ハリー読めば良かったですよ。
なぜ、私は時間を持てあますと、掃除とか整理とかを始めちゃうのかしら・・・。貧乏性??
さてさて。
今日は、映画の感想をば。かなり前に見たものですが、「ラストラブ」。
田村正和主演、Yoshi原作の邦画です。
約20年前に、やはり、田村正和主演で放送されたドラマ『ニューヨーク恋物語』のスタッフが再集結して、ニューヨークを舞台に作った映画だそうです。
この映画を観ようと思ったきっかけは、私の母が、20年前の『ニューヨーク恋物語』の大ファンだったからですA^^;;
私自身は、ドラマの『ニューヨーク恋物語』OA当時は、子供でしたし、全然見たこともなく、知らないといえばしらないのですが、とにかく、母がハマっておりまして。当時、微に入り細に入り、ドラマのストーリーを熱く聞かされていたので、見たことはなくても、なんだか、自分まで見たような気になってしまっていた・・・という経緯があります・笑 という訳で、当時の『ニューヨーク恋物語』のスタッフが集結して作ったというこの映画。私の母も、とても気になっていたようでして(とはいえ、母って出不精なので、「見たい見たい」と言いながらも、絶対に映画館に行かないのですよね・笑)。で、代わりに(?)私が観に行ってきました。劇場は、意外とお客さんが多くって。やはり、私の母と同じくらいの世代の女性客が多かったようです。
さて。物語はといいますと。
主人公の阿川明(田村正和)はニューヨークを拠点に活躍しているサックス奏者。けれども、演奏にばかり夢中な彼は、妻が末期ガンだったことにも気が付かず、妻を失ってしまいます。そのことに責任を感じた彼は、サックスを辞め、日本に戻り、旅行会社に勤めながら、幼い娘を育てる毎日を過ごしていました。そうして、妻が亡くなってから5年が経過し。
ふとしたことから、県庁の環境科に勤務する、美人だけれども、真面目すぎて融通の利かない結(伊東美咲)という女性と出会います。結婚を控えた結でしたが、その真面目すぎる性格から、婚約者にフラれ、失意の所を、阿川が励ましてあげたりしたことをきっかけに急接近。年は離れていますが、二人は恋人同士になり、阿川の娘も、結にとても懐き、幸せな日々が訪れます。また、一度はサックスを辞めた阿川でしたが、結の励ましもあって、再び、サックス奏者としての人生を歩み始めます。
結や娘との関係も良好で、そして、演奏者としても、どんどん仕事が入ってくる。
順風満帆に見えた阿川の第二の人生でしたが、ある日、彼は体調不良から倒れます。そして、病院に運ばれ、精密検査を受けた彼を待っていたのは、「余命三ヶ月」という過酷な運命でした。
しかも、皮肉なことに、5年前に妻が亡くなったのと、全く同じ病名だったのです。
感想はと言いますと。
ちょっと、辛口な感想になってしまいますが・・・。
テンポ良く進んでいくのは良いのですが、登場人物を取り巻く環境などがドンドン変わっていくことばかりを描きすぎていて、当事者である登場人物達の心の動きが、あまり伝わってこなかったです。
例えば。
主人公の阿川にしても、小学生の子供がいながら、親子ほども年の違う若い女性とお付き合いするには、そう決心するのに至るまで、いろいろな葛藤とか悩みとか・・・考えることはたくさんあったと思うのですよね。また、妻の死に責任を感じて、一生吹かないと決めたサックスを再度、仕事にすると決意することも。かなり、色々なことを考えたはずです。それなのに、なぜ、もう一度、サックスをやろうと思ったのか、という心の動き、また、若い結と親しくなっていく過程の気持ちが、全然描かれないまま、淡々と物語が進んでいって・・・。展開にかなり違和感を感じました。
また、ヒロインの結にしても、結婚間近で婚約者にフラれたのに、いつの間にか、阿川と仲良くなっている感じでA^^;; どうやって、婚約者との失恋を吹っ切ったのか、そして、阿川に恋をしたのか・・・。そういう心の動きが無くって。
起こった事柄だけをパン、パン、パンと繋いで言っている印象が強かったです。別に、すごく丁寧な心理描写が無くても良いんです。でも、心の動きを感じさせる台詞のひと言や、エピソードの一つでもあったら、もっと、良い作品になったのでは・・・と、少し残念ではあります。
その代わり・・・というか、主人公が余命三ヶ月と分かってからの葛藤は、しっかり描かれていたと思います。
結とのことはどうするのか、残されてしまう娘はどうするのか、せっかくプロデュースして貰ったニューヨークの演奏ツアーはどうするのか・・・。そして、死への覚悟は。
見ていて圧巻だったのは、結の職場の同僚の若い男性が、
「いい年して、娘ほど年の離れた若い女性を振り回すのは、やめてください」
と、食って掛かってきた時の阿川の対応でした。相手の男性を、お子ちゃまのように扱う落ち着いた態度。「人生を長く生きてきた分、君のような若者に対しては、優越感しか存在しない」という台詞は、単に人生を長く生き、酸いも甘いも経験したからの言葉ではなく、「死」を覚悟しているからこそ出た言葉であると思いました。
とはいえ、ラストは、ちょっと消化不良かな~。
というか、あまり、リアリティがないというか。
阿川は、ニューヨークへの演奏ツアーの途中で倒れること覚悟で日本を発ちます。結も娘も、今生の別れと覚悟して、日本に留まるのですが。結局、娘が、結に、
「自分は良いから、お姉ちゃんがパパの所に行ってあげて。会ってきて」
と言って、で、最終的に、結は阿川と最期の時を過ごせるようになるのですが・・・。どうして、そんな幼い娘がそんなこと言えるのかなぁ~と疑問に思ってしまいました。結と父親が恋愛関係にあることを知って・・・というのでも、普通、そこまで、気を使うかしら・・・。母親もなく、父とも別れなければならないのだったら、最期の時は、自分こそが父と一緒にいたいものなのではないかしら? なぜ、それを父の恋人に譲るのか。まだ、小学校の低学年という年齢なのに・・・。ちょっと疑問が残りました。健気過ぎというよりは、リアリティが感じられませんでした。
ただ、映画を観終わって思ったのは。
タイトルは「ラストラブ」となっていますが、阿川にとっての「ラストラブ」は、結ではなかったのではないか・・・と思えてならなかったです。
阿川にとって、最も愛すべき者は、結でも娘でもサックスでもなくって。亡くなった妻だったのかも知れないなぁと。自分が途中で死んでしまうことが分かっていても、ニューヨークの演奏ツアーを決行したのは、ニューヨークで、自分の演奏会中に倒れた妻へ殉じたかったのかもしれないなぁと思いました。そして、妻が亡くなったのと同じ、ニューヨークの街で、自分も死ぬことによって、亡き妻と同じ所へ行ける・・・と思ったのかなぁと。
ニューヨークの街並など、風景はとても綺麗に描かれていた映画でしたが、感情の面が少し物足りなさを感じてしまい・・・。あまり、心には残らないなぁと思いましたです。
なんだか、せっかくのお天気の良い、しかも、休日に、一人ですることもない・・・・って、ちょっとロンリネスだわと思って、食器戸棚の整理なんかを始めたら、あっと言う間に時間が過ぎ去ってしまいましたですA^^;;
収納がいい加減だったり、要らない物を取っていたりで、ゴチャゴチャ感があって。せっかくの新しい食器類も並べられず、買ったまま箱に入って仕舞われていたのですが。整理してスペースも作ったので、並べられるようになりまして。で、ちゃんと洗って、すぐにでも使えるようにしましたです。
けっこう、スッキリしたし、使い勝手も良くなったかな~と満足です。
・・・って(@A@:
そんな暇があったら、ハリー読めば良かったですよ。
なぜ、私は時間を持てあますと、掃除とか整理とかを始めちゃうのかしら・・・。貧乏性??
さてさて。
今日は、映画の感想をば。かなり前に見たものですが、「ラストラブ」。
田村正和主演、Yoshi原作の邦画です。
約20年前に、やはり、田村正和主演で放送されたドラマ『ニューヨーク恋物語』のスタッフが再集結して、ニューヨークを舞台に作った映画だそうです。
この映画を観ようと思ったきっかけは、私の母が、20年前の『ニューヨーク恋物語』の大ファンだったからですA^^;;
私自身は、ドラマの『ニューヨーク恋物語』OA当時は、子供でしたし、全然見たこともなく、知らないといえばしらないのですが、とにかく、母がハマっておりまして。当時、微に入り細に入り、ドラマのストーリーを熱く聞かされていたので、見たことはなくても、なんだか、自分まで見たような気になってしまっていた・・・という経緯があります・笑 という訳で、当時の『ニューヨーク恋物語』のスタッフが集結して作ったというこの映画。私の母も、とても気になっていたようでして(とはいえ、母って出不精なので、「見たい見たい」と言いながらも、絶対に映画館に行かないのですよね・笑)。で、代わりに(?)私が観に行ってきました。劇場は、意外とお客さんが多くって。やはり、私の母と同じくらいの世代の女性客が多かったようです。
さて。物語はといいますと。
主人公の阿川明(田村正和)はニューヨークを拠点に活躍しているサックス奏者。けれども、演奏にばかり夢中な彼は、妻が末期ガンだったことにも気が付かず、妻を失ってしまいます。そのことに責任を感じた彼は、サックスを辞め、日本に戻り、旅行会社に勤めながら、幼い娘を育てる毎日を過ごしていました。そうして、妻が亡くなってから5年が経過し。
ふとしたことから、県庁の環境科に勤務する、美人だけれども、真面目すぎて融通の利かない結(伊東美咲)という女性と出会います。結婚を控えた結でしたが、その真面目すぎる性格から、婚約者にフラれ、失意の所を、阿川が励ましてあげたりしたことをきっかけに急接近。年は離れていますが、二人は恋人同士になり、阿川の娘も、結にとても懐き、幸せな日々が訪れます。また、一度はサックスを辞めた阿川でしたが、結の励ましもあって、再び、サックス奏者としての人生を歩み始めます。
結や娘との関係も良好で、そして、演奏者としても、どんどん仕事が入ってくる。
順風満帆に見えた阿川の第二の人生でしたが、ある日、彼は体調不良から倒れます。そして、病院に運ばれ、精密検査を受けた彼を待っていたのは、「余命三ヶ月」という過酷な運命でした。
しかも、皮肉なことに、5年前に妻が亡くなったのと、全く同じ病名だったのです。
感想はと言いますと。
ちょっと、辛口な感想になってしまいますが・・・。
テンポ良く進んでいくのは良いのですが、登場人物を取り巻く環境などがドンドン変わっていくことばかりを描きすぎていて、当事者である登場人物達の心の動きが、あまり伝わってこなかったです。
例えば。
主人公の阿川にしても、小学生の子供がいながら、親子ほども年の違う若い女性とお付き合いするには、そう決心するのに至るまで、いろいろな葛藤とか悩みとか・・・考えることはたくさんあったと思うのですよね。また、妻の死に責任を感じて、一生吹かないと決めたサックスを再度、仕事にすると決意することも。かなり、色々なことを考えたはずです。それなのに、なぜ、もう一度、サックスをやろうと思ったのか、という心の動き、また、若い結と親しくなっていく過程の気持ちが、全然描かれないまま、淡々と物語が進んでいって・・・。展開にかなり違和感を感じました。
また、ヒロインの結にしても、結婚間近で婚約者にフラれたのに、いつの間にか、阿川と仲良くなっている感じでA^^;; どうやって、婚約者との失恋を吹っ切ったのか、そして、阿川に恋をしたのか・・・。そういう心の動きが無くって。
起こった事柄だけをパン、パン、パンと繋いで言っている印象が強かったです。別に、すごく丁寧な心理描写が無くても良いんです。でも、心の動きを感じさせる台詞のひと言や、エピソードの一つでもあったら、もっと、良い作品になったのでは・・・と、少し残念ではあります。
その代わり・・・というか、主人公が余命三ヶ月と分かってからの葛藤は、しっかり描かれていたと思います。
結とのことはどうするのか、残されてしまう娘はどうするのか、せっかくプロデュースして貰ったニューヨークの演奏ツアーはどうするのか・・・。そして、死への覚悟は。
見ていて圧巻だったのは、結の職場の同僚の若い男性が、
「いい年して、娘ほど年の離れた若い女性を振り回すのは、やめてください」
と、食って掛かってきた時の阿川の対応でした。相手の男性を、お子ちゃまのように扱う落ち着いた態度。「人生を長く生きてきた分、君のような若者に対しては、優越感しか存在しない」という台詞は、単に人生を長く生き、酸いも甘いも経験したからの言葉ではなく、「死」を覚悟しているからこそ出た言葉であると思いました。
とはいえ、ラストは、ちょっと消化不良かな~。
というか、あまり、リアリティがないというか。
阿川は、ニューヨークへの演奏ツアーの途中で倒れること覚悟で日本を発ちます。結も娘も、今生の別れと覚悟して、日本に留まるのですが。結局、娘が、結に、
「自分は良いから、お姉ちゃんがパパの所に行ってあげて。会ってきて」
と言って、で、最終的に、結は阿川と最期の時を過ごせるようになるのですが・・・。どうして、そんな幼い娘がそんなこと言えるのかなぁ~と疑問に思ってしまいました。結と父親が恋愛関係にあることを知って・・・というのでも、普通、そこまで、気を使うかしら・・・。母親もなく、父とも別れなければならないのだったら、最期の時は、自分こそが父と一緒にいたいものなのではないかしら? なぜ、それを父の恋人に譲るのか。まだ、小学校の低学年という年齢なのに・・・。ちょっと疑問が残りました。健気過ぎというよりは、リアリティが感じられませんでした。
ただ、映画を観終わって思ったのは。
タイトルは「ラストラブ」となっていますが、阿川にとっての「ラストラブ」は、結ではなかったのではないか・・・と思えてならなかったです。
阿川にとって、最も愛すべき者は、結でも娘でもサックスでもなくって。亡くなった妻だったのかも知れないなぁと。自分が途中で死んでしまうことが分かっていても、ニューヨークの演奏ツアーを決行したのは、ニューヨークで、自分の演奏会中に倒れた妻へ殉じたかったのかもしれないなぁと思いました。そして、妻が亡くなったのと同じ、ニューヨークの街で、自分も死ぬことによって、亡き妻と同じ所へ行ける・・・と思ったのかなぁと。
ニューヨークの街並など、風景はとても綺麗に描かれていた映画でしたが、感情の面が少し物足りなさを感じてしまい・・・。あまり、心には残らないなぁと思いましたです。