★ベルの徒然なるままに★

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映画『ハリーポッターと不死鳥の騎士団』先行上映

2007年07月16日 | 映画鑑賞記

一昨日、7月14日の土曜日、『ハリーポッターと不死鳥騎士団』の先行上映を初日で観に行ったポッタリアンのベルです(*^^*)v

今回の映画は、シリーズ5作、ハリーがホグワーツの5年生になった時の物語の映画化です。

ストーリーはと言いますと。

夏休みを、大嫌いな親戚、ダーズリー家の元で過ごしていたハリー。そんなハリーを、相変わらずイジメまくるダドリー。公園でダドリーと一緒にいたハリーですが、彼らは、いきなり、吸魂鬼(ディメンター)に襲われます。なぜ、マグルの世界にディメンターが!? 危機一髪の所で、自らもディメンターの手から逃れ、殺されかけていたダドリーも助けてあげたハリー。けれども、マグルの目にはディメンターは見えません。ダドリーは、ハリーに襲われたものと思いこみ、両親に言いつけるのでした。
そんなハリーの元に、魔法省から警告の手紙が来ます。
その驚くべき内容とは、マグル界で魔法を使ってはいけないという法律を破ったために、ホグワーツを退学処分にする・・・というものでした。
けれども、その夜、ハリーの元に、「不死鳥騎士団」を名乗る魔法使い達が、ハリーを迎えになってきます。「不死鳥騎士団」とは、ヴォルデモートや闇の魔法使いにに対抗する、秘密組織。そして、彼らは、ハリーを不死鳥騎士団の本部に連れて行ってくれるよう、迎えに来たのでした。それから、ホグワーツ退学処分は、ダンブルドア校長が掛け合ってくれたお陰で、なんとか免れた、と言う伝言もハリーに伝えます。不死鳥騎士団の本部に行ったハリーは、そこに、ロンやハーマイオニーを始め、ロンの両親であるウィーズリー夫妻や、懐かしいルーピン先生、そして、名付け親シリウス・ブラックと再会するのでした。

こんな慌ただしい夏休みが空け、ハリーのホグワーツでの新学期が始まります。
けれども、新学期を迎えたホグワーツは、どこか、おかしな感じです。
先学期、「ヴォルデモートが復活した」と言ったハリーやダンブルドアは「嘘つきである」と報道されており、生徒達も、ちょっとハリーにはよそよそしいのです。
そして、ハグリットの不在。なぜか、ハリーを無視するダンブルドア校長。
新しい「闇の魔術に対する防衛術」の先生は、魔法省から派遣された、ドローレス・アンブリッジという女性教師。
この、ドローレス・アンブリッジ先生というのが、大変なクセモノ。
これまでの実践重視だった授業から、単に教科書の内容を読むだけの授業に変更。また、授業だけでなくあらゆる校則や罰則を作り、ホグワーツを完全に魔法省管理下に置こうとするのです。そして、ハリーのように、それに逆らった生徒には、厳しい体罰を下します。

ヴォルデモートが復活している現在、このままでは、闇の魔術から自分の身を守れなくなる・・・。そう危機感を感じたハーマイオニーの提案で、ハリーを先生として「闇の魔術に対する防衛術」を習う秘密の授業を提案します。そして、彼女の意見に賛同した生徒達は、ひっそりと集会を開き、ハリーから「闇の魔術に対する防衛術」を教えて貰うという「ダンブルドア軍団(DA軍団)」を結成するのでした・・・・・。

さてさて。
ここからは、感想です。私は、原作も既読ですので、ネタバレ感想になってしまうと思います。
なので、これから楽しみにしていらっしゃる方は、お気をつけ下さいませ。
一応、見えにくい文字色で書いておりますので、読まれる方は、反転でどうぞです。でもでも、ネタバレ要注意です。
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第5巻目の原作と言えば、邦訳版でも900ページくらいある、物凄く長い話だったですよね~。本編とは、あまり関係のないエピソードも多く盛り込まれ、正直に言うと、原作小説自体は、少し、テンポが悪いというか、冒頭で提示される謎が分かるまでに、あまりにもひっぱり過ぎ・・・という印象が否めませんでしたよね。その部分が映画ではどうなっているのか、とても気になっていましたが、映画では、余分なエピソードは全部カットし、要点だけをドラマティックに繋いだ・・・という感じで、原作のような退屈感は全然ありませんでした。

ただ、まあ、これは、いつものことなのかも知れないですが、やはり、原作小説を読んでいない人には、説明不足で分かりにくいことも多いのではないかなぁと思いましたですね。

例えば、冒頭。ディメンターに襲われたハリーに声を掛けてあげた、ダーズリー家のご近所さんであるフィッグ婆さん。ハリーが小さい頃からよく知っていて、変人で有名だった、彼女が、実はハリーを見守るために魔法界からマグルのふりをして近所に住んでいた・・・というのは、原作を読んだときに「おおっっ」とビックリしたポイントだったのですが、映画では、突然、登場して、「どうしてディメンターを知っているの??」とハリーが質問するところとか、ちょっと唐突な感じが致しましたですねA^^;;
また、ペチュニア叔母さんがディメンターを知っていて、ハリーに「部屋に戻りなさい!!」と警告するシーンも、原作では、「えっっ??」と思った謎の一つなのですが、映画ではカットされていましたね。そこは、ちょっと映画で見たかったかなぁ~。

ホグワーツを舞台にしてからのシーンは、面白かったと思います。
今作の目玉でもある、ドローレス・アンブリッジ先生の、嫌な人っぷりが最高でした・笑。あの、痛そうな罰則も、リアルでA^^;; 非道っぷりがよく分かります~。
ただ、映画版では、どうしても、原作と少し設定を変えてあることが多く、それはそれで仕方ないなぁと思うのですが、ハリーとチョウ・チャンの恋愛模様が、もう少しあったら良かったのになぁと、ちと残念。なんか、唐突にくっついて、唐突に自然消滅した感じだったなぁA^^;;
でも、チョウ・チャンの所為で、DA軍団が、バレてしまう経緯なんかは、小説よりもドラマティックに作ってあったと思います。

そして、魔法学校の生活は、相変わらず、魅力的に描かれていました。不思議なイタヅラ道具や、ホールでの美味しそうな食事。お城のような学校内。温かそうな暖炉。学校内のシーンは、大好きですp(^^)q
また、今作で新しく登場した生徒と言えば、ルーナ・ラブグッド。原作のイメージより、とても可愛くって、あまり変人ぶりは感じませんでしたが、とても良い雰囲気を出していたと思います。もっともっと、物語に絡んできて欲しかったな。
そうそう、『アズカバンの囚人』の時の、トレローニー先生や、ルーピン先生など、懐かしいキャラも登場してます。『アズカバンの囚人』公開時からは、大分、時間が経っていますが、そういう所は、ホグワーツや魔法界の時間が、止まっている・・・というか、あれからまだ2年しか経過していないんだなぁと感じされてくれました。

そして、ドローレス・アンブリッジとならび、今回の女性新キャラのベアトリックス・レストレンジ。ヘレナ・ボトム・カーターさんが演じていますが、その狂気っぷりが怖くて。良い感じでしたよ~。ここも、注目です。

全体的に判断すると、どうしても、原作が長くてエピソードも多いので、映画化になっちゃうと、いろいろなエピソードに唐突感があったり、詰め込みすぎ感があったりで、展開に不自然さを感じてしまうシーンもあるにはあったのですが、でもでも、原作を読んでいる私にとっては、そこは、ちゃんと頭の中で補えたり、整理出来たりするで、とても楽しく鑑賞することが出来ました(*^^*)

ホグワーツが魔法省管理下におかれようとしているピンチ。
奪われる生徒達の自由。
そして、それに対抗しようとするDA軍団。
組織を結成することも、集会を開くことも、禁止されてしまった学校内で展開される密かな対抗力。先生の目を盗んで、こっそりと抵抗を試みる・・・。もしかしたら、誰にでも、身に覚えがあることかもしれません。だから、それだけに、映画を観ていても、とてもスリリングで、面白かったです。
また、今回は、ハリーだけでなく、色々な登場人物の秘密が分かってくる展開も多いです。そういう部分も面白かったと思います。
学園生活あり、冒険あり、ちょっぴり恋愛ありの、ハリーの魔法学校5年生の物語。原作を読んでいるので、ストーリーは全部知っているのですが、それでも、ドキドキしてしまう展開です。
また、今回の新しい舞台、魔法省。
どのように、存在しているのか、どうやってアクセスするのか?
ダイアゴン横町を思い出して、楽しかったです。
そして、ハリーvsヴォルデモートの対決と、明かされる秘密、バトルも見所です。(でも、「予言」の部分が、ちょっとモヤッとしているようなA^^;; 原作でもそうかもしれませんが)

また、観に行きたい~と思う映画でした。