★ベルの徒然なるままに★

映画、ゲーム、アニメ、小説、漫画・・・管理人ベルの、大好きな物をいっぱい集めた徒然日記です。

映画『舞妓Haaan!!!』

2007年07月17日 | 映画鑑賞記
まだ、ハリーの興奮が冷めやらない私です~。
公開初日の20日に、また、観に行っちゃおうかなぁと考えている自分が怖いですA^^;;
本当は、オットも楽しみにしているので、オットと一緒に早く行きたいのですが、7月いっぱいは、休日ゼロですし、帰宅も遅いので、行けませんですし・・・orz
オットと行くのは、8月に入ってからになりそうだしなぁ~。
21日の土曜日は、アマゾンから、7巻が届くので、なるべくお家に居たいですしね。

さてさて、ハリーの興奮冷めやらぬまま、こんなイラストを描いてみましたです↓↓↓

かなり、圧縮しちゃっているので、原寸大は、また後ほど、サイトにアップしたいです~。もう少し、イジりたかったのですが、イジればイジるほど、だんだん変になって行くことが往々にしてあるので、この辺で止めておきましたです。

さてさてさてさて。
今日は、少し(かなり?)前に見た、映画の感想です。

映画『舞妓Haaan!!!』。
京都が舞台、しかも、超京都らしい(?)舞妓さんをテーマにした作品。
京都に住んでいる私としては、とても気になっている作品でして、先々週見に行ってきました。

主人公の鬼塚公彦は、舞妓しか愛せない男。
そのきっかけは、高校時代、修学旅行で訪れた京都。迷子になった彼を、優しく助けてくれた舞妓さん達に、魅了されてしまったのです。そして、それ以降、30歳になった現在に至るまで、舞妓の追っかけをしたり、舞妓のファンサイトを作ったり、舞妓に夢を馳せることに人生を費やしている、かなり重度の舞妓オタク。
そんな彼は、念願叶って、仕事で京都支社に転勤!
これで、夢のお座敷遊びが出来ると意気込んだものの・・・。
舞妓さんの世界は、「一見さんお断り」。
門前払いされてしまいます。
そんな時、祇園の常連である、彼の勤める会社の社長が、
「仕事で成果を見せたら、お座敷に連れて行ってやる」
と言います。
すべては、お座敷遊びのため、舞妓さんと野球拳をするため・・・。
公彦は、仕事に打ち込み、新商品を開発。そして、それが大ヒット!!!
ついに、社長から、約束のお座敷に連れて行って貰うのです。
がしかし。いざ、舞妓さんとお座敷遊びを・・・・と思っていた、せっかくのチャンスに、隣の座敷で遊んでいた不作法な客に邪魔されてしまい、水を差された感じになってしまいます。その不作法な客とは、年俸8億のプロ野球選手・内藤貴一郎。カネに物を言わせて、お座敷で好き放題する貴一郎に敵対心を抱いた公彦は、彼に仕返しをするために、なんと、プロ野球選手を目指すのです。
以降、お座敷荒らしをかけた、公彦vs貴一郎のバトルが始まるのでした。
貴一郎が野球を引退し、映画に出演したら、公彦も俳優になり、貴一郎がラーメン店を出したら公彦も出し。ついには、貴一郎は、京都市長選に出馬。公彦も、その対立候補として出馬するのです。
こうして、どんどんヒートアップする公彦vs貴一郎のバトルは、色々な舞妓さんをも巻き込んでいき、花街は大混乱に大騒動!!!

とりあえず、もう、何も考えずに笑って楽しめる作品です!!!
冒頭から、テンションが上がりっぱなしの作風で、とにかく、可笑しすぎる世界観に、一気に引き込まれてしまいました。
なんと言っても、主人公の舞妓オタクっぷりが尋常ではありません!!! もう、かなり、イッちゃってます。でも、そのオタクっぷりを笑いながらも、でもでも、こういうのって、主人公の公彦だけに限ったことではないのかも知れないなぁと、ちょっぴり、我が身を振り返ってみちゃったりしました・笑 舞妓に限らず、この世には、色々なオタク・ジャンルがある訳ですし。ある人はゲーム、ある人はアニメ、また鉄道や切手収集などなど。没頭してしまうくらい好きで好きでたまらないものを持っている人って、けっこう居ますよね。かくいう私も、ゲーム・アニメオタクですからA^^;; そういう好きな物って、自分や自分と趣味を同じくする人の間では、すごく理解や共感が得られても、それに全然興味のない人の目から見たら・・・もしかしたら、私も、この映画の公彦のような映っているのかも知れない・・・と思うと、ちょっとむず痒いような、気恥ずかしい気もしましたです・笑
でもでも、オタク文化とも言われる日本人、その代表(?)の公彦を面白可笑しく描いていて、でも、決して、それをバカにするのではなく、なぜか「愛すべき存在」として見る側の目に映ってしまう。そんな温かさが、作品から感じられました。

そして、古都・京都の独特さも、とても雰囲気が出ていました。
私も、京都に住んで長いですし、祇園近辺を歩くことは多々あります。
がしかし、当たり前かも知れませんが、「お座敷」を経験したことはありませんね~。京都に住んでいる人のほとんどがそうなのではないでしょうか?
そんな風に、京都に居ながらにして、けれども、その全貌が決して見えない神秘の世界。秘密のベールを纏った舞妓の世界。白塗りに着物に、舞妓言葉。
日本であって、でも、あたかも、外国のような異文化すら感じる、その独特な雰囲気が、作品中から滲み出ていていました。主人公達が、その舞妓世界に魅せられ、そして、ハマって行き、人生を振り回されていくのも、納得がいく!そんな風に感じられましたね。

全編通して、「有り得ない~~~!!!!」というオバカっぷりのフルスロットルです。でも、そんな中に、人情劇もあれば、切ない恋の物語も、ミックスされていました。途中、しんみりしてしまう「見せ場」のシーンもあるのですが、でもでも、また、行き着く先は、オバカ全開モードな結末!!! 泣いても、その後には必ず、爆笑できる。その底抜けの明るさが、好きですね☆

また、ミュージカルシーンも、面白かったです。
一見、外国のミュージカル舞台のようなメロディや舞台セットなのに・・・。バックで踊っているのは、着物を着た舞妓さん達。
着物の裾をまくり上げてのロケットダンス・笑
元・宝塚の真矢みきさんの歌唱力とダンスが、素晴らしかったです。
ブロードウェイ・ミュージカル風なステージなのに、ならせか和風。このミスマッチさが、またまた、笑いを誘ってくれました。

俳優さん達も、物凄く高いテンションで演じきっていらっしゃいます。何と言っても、主人公・公彦役の阿部サダヲさんの熱演に拍手!!!! そして公彦の元カノで、どうしても公彦を忘れられないために自らも舞妓になろうとする、ちょっとヘンで、でも、健気な女の子・大沢富士子役の柴咲コウさん。お座敷荒らしが好きな、傲慢な野球選手・内藤貴一郎役の堤真一さん。はっきり言って、変な人ばかりの出てくる作品ですのに、見事に変人ッぷりを、愛すべきキャラクターとして演じきっていらっしゃるのは、凄いと思いましたです。
そうそう。
変人と言えば・・・。
チョイ役ですが、北村一輝さんも、お医者さん役で出演されています。
この医者も、かな~り、変人。
手術大好きで、公彦と富士子は、彼によって手術をされてしまいます。
なんだか、人を手術することに快感を覚えちっゃてる、変人医師っぽい感じで、目がヤヴァイんですけど・・・。北村一輝さんも、お見事の演技でした。

深いことは考えずに、100%楽しむつもりで見て、思いっきり笑って、そしたら、物凄くスッキリ出来る。そんな映画だと思いました。