★ベルの徒然なるままに★

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映画『聖☆おにいさん』

2013年06月03日 | 映画鑑賞記
なんだか、また、久々にPCからの投稿になってしまいました、こんにちは。

先日よりずっと、映画感想UP強化週間♪とか言いつつ、全然、実行できていないので(^^;;

今日は、映画感想、行っちゃいますっ。


という訳で。

映画『聖☆おにいさん』の感想を。

実は、この原作漫画、つい最近ハマっちゃいまして。
なんか、物凄い短期間に、既刊全部揃えちゃった、ご新規ファンな私です。

で、映画公開直前に、ドボンとハマっちゃったので、映画もとっても気になり始め。
公開直前に、慌てて前売り券を購入。

なんか楽しみ過ぎて、公開初日の前夜、この映画を見に行く夢まで見て(爆笑)。

これはもう、ブッダとイエッサの・・・仏と神のお告げだ~と確信し、公開初日で見に行った・・・という訳でした(*^^*)♪



■『聖☆おにいさん』予告編




聖人であるイエスとブッダが、なぜか、東京・立川で過ごしている。
・・・・という、イエス&ブッダの日常を描いた中村光さん原作の人気ギャグ漫画の映画化です。



世紀末も無事に超えることができたブッダとイエスは、バカンスとして下界に降臨。

東京・立川のアパートで共同生活中。

もちろん、二人が「聖人」であることは極秘事項。

素性がばれないようにと注意しながらも、事あるごとに小さな奇跡を起こしてしまう日々。


そんな二人を「なんか怪しい???」と思いながら見つめるご近所の人たちと、ブッダとイエスの心温まる、そして爆笑な人間ドラマです。






目覚めた人ブッダ。
神の子イエス。

言わずと知れた、仏教とキリスト教の祖である彼らは、天界で、人間たちを見守って過ごしていた訳ですが。

無事、世紀末を乗り越えた今、ちょっと一休み~~~と、有給休暇を取って、人間たちの暮らす下界でバカンス。
そして、そのバカンスを過ごす地は、日本の東京の立川。

・・・・という設定のお話です。

立川の下町を舞台に繰り広げられる、ブッダとイエスの人間味(?)溢れる、人間(?)ドラマが、時に大爆笑で、時に心温まり、時にシュールで~~~というのが原作の魅力です。


映画では、結構、原作初期・・・3巻くらいまでのエピソードが中心だったような気がしました。

既刊は、もう8巻まで出ていますし・・・映画化で3巻までしか使わなかった~~ということは、もしかして、今後も何か、アニメなどの展開があるのかな、かな、とファンとしては、ついつい期待しちゃってます。



で。


原作のエピソードを、春夏秋冬に分けて、ブッダとイエスが、四季折々の日本の文化を経験したり、人と触れ合ったり~~という感じで。

彼らが繰り広げる笑いの人間ドラマの背景には、美しい日本の四季が描かれていて、とても綺麗な作りになっていたと思います。


うん。

とても綺麗にまとまった、素敵な作品だったのですが、欲を言うと、もっと原作に見られるような、シュールというかブラックな笑いも欲しかったかな(^m^)

っていうか、個人的には、私自身がオタクだからでしょうか、イエッサのオタクネタを大変期待していたのですが・・・映画では無かったですね~。

アキバに買い物に行く話とか、ちょっと楽しみにしていたのですが。

まあ、イエッサのブログの話は、コミックス8巻に同梱のアニメDVDで描かれていたので・・・それで、映画本編では描かれなかったのかもしれないですね。




でもでも、原作で大爆笑したエピソードが盛り沢山で、終始爆笑の映画でしたよ~。


私のお気に入りは、やっぱり、ジェットコースターでの読経エピソードと、サウナでの極道さんとのエピソードかな(^m^)

あれは、原作を読んだ時も、声出して転げまわって笑っちゃったけど・・・映画でも、超爆笑でした。


そして。

爆笑エピソードだけでなく、映画オリジナルのストーリーもありましたね。

近所のイタズラ小僧達とのエピソード。
そして、そのイタズラ小僧達同士の友情のお話も。

ここら辺りは、実に映画らしいエピソードというか、映画用エピソードというかで、「おっ、感動を誘ってるな」と感じましたが、でもでも、良かったですよ~。

ちょっと原作とは離れてしまう感じがしたので、賛否両論かもしれませんが。
私は、嫌いじゃなかったです。
爆笑だけでなく、こういう感動エピソードを盛り込むのも、また、映画化の魅力ではないでしょうか(*^^*)

でも、やっぱり、主役は、イエッサとブッダですし。

ちょっと、イタズラ小僧エピソードは長過ぎた感は否めなかったかな(^^;; もうチョイ、短めでも良かったのかも!?




そうそう。

宗教ネタは、あまりなかったですね。

特に、ブッダ側・・・仏教ネタは少なかった気がします。

日本人って、意外と仏教に纏わる話って、知らなかったりするのですよね。でも、逆になぜか、キリストに纏わる話は有名だったりするからでしょうかね?




まあ、とにかく、普通の人とはちょっとズレてる(人じゃないし?笑)、ブッダとイエスの天然な発言と行動が、凄く面白いです。最高に可笑しいです。

原作で読んだ爆笑エピソードを映像化することで、より、可笑しかったです。


そして、そんな、ブッダとイエスを、「この人たち、なんか変???」と思いつつも、温かく接している、町の皆様も良いですね!!!


なんていうか、下町情緒がとても温かくって。

例えば、大型スーパーやショッピングセンターではなくて、商店街の個人商店の八百屋さんで野菜を買う~とか、最近ではなかなか見られなくなった光景が、どことなく懐かしいというか。

ブッダとイエスも、狭いワンルームなアパートで質素に共同生活してますし。

そこらあたりが、ちょっと、古き良き昭和を思い起こさせるのですよね。

ご近所さんとかに無関心になってしまっている、現在の風潮の中、この作品の中では、ブッダとイエスがご近所さんと仲良くしたり、また、ご近所さんも二人を気にかけていたり。

秋のシーンで、原作でのブッダとイエスが温泉旅行に行く~というエピソードが描かれているのですが。

映画では、敢えて、ブッダとイエスの温泉エピソードは入れずに。

逆に、彼らが旅行で居なくなってしまった「町」の方を描いているのですよね。

ここ、なんか好きです。

いつも見かける二人を見かけない。

それで、町の人たちは、「どうしたんだろう?」って心配する。


それって、もう、彼ら二人が、ちゃんと町の人たちに受け入れられている証って感じで。

「聖人」としてではなく、「人間」として皆に慕われてるブッダとイエス、良かったね(^^)って気持ちになりました。


それに。

ご近所とかに無関心になってる現代では、

「あの人、最近、見ないわね~。どうしたのかしら??」

なんて気に留めること自体、無くなっているのではないでしょうか?

だって、最初から関心がなかったのだもん・・・居なくなったりしても気が付きようがないですよね。


そう思うと、本来の人の繋がりのぬくもりというのを感じましたです。



このお話の舞台は、東京の立川で、私自身は、縁もゆかりもない土地なのですが、でも、映画を見てると、なんだか、故郷に帰ったような懐かしさを覚えちゃう・・・というか。

そんな不思議な暖かさと魅力があって。そこも凄く良かったと思います。


シュールに笑って、そして、ホロリとして。

なんとなく懐かしさを感じる街や、美しい四季の移ろいがあって。


色々と楽しめる映画だったと思います!!


恐れ多いことかもしれませんが、ブッダとイエス・・・この二人とお友達になりたいです!!!!(笑)