懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺き民家 新見市の煙草農家

2012年06月17日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県新見市法曹

新見市のカルスト台地では稲作が出来ないので煙草の生産が盛んであった。
しかし、禁煙者の増加で煙草の生産農家は二割にまで減少し果樹栽培などに転作する農家が増えている。
カルスト台地は石ころだらけ石灰岩が地表に露頭したカレンフェルトがあちこちでみられる。
茅葺き農家の裏の畑にも石灰岩が露頭している。
家のまわりには煙草を植えている。夏場だったのでそろそろ収穫の時期である。
茅葺きが小屋を入れて二棟その横には煙草の乾燥小屋がある。
この乾燥小屋も沢山残っていたがこれも取り壊されたところが多い。

四月に煙草を植え付けた後は三角帽子で霜除けをする。
その写真は撮影する人は多いが成長から収穫、乾燥の工程まで撮影した写真はすくない。
私も茅葺き民家が撮れればよい程度の感覚で撮影している。煙草の栽培や収穫まで撮る気はなかった。
その点、民俗学の写真を撮っている人は農作業、農家の暮らしを記録するのに主眼を置いているので写真に説得力がある。
写真だけを撮影する人はコンテストに合格する写真だけを撮るので記録性に乏しいと思う。


石灰岩の露頭したカレンフェルト



煙草栽培