懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

昭和の古い町並み写真展 その40 「働く 魚行商」 倉敷市玉島

2012年06月29日 | 昭和の古い町並み写真展
昭和の古い町並み写真展 その40 「働く 魚行商」 倉敷市玉島仲買町(今は玉島阿賀崎)

魚の行商の後を付いていって撮影させてもらう。

写真展をした時に県庁に勤めている人がすぐ近くなので昼休みに写真展を見に来てくれた。
「私この行商していているお婆さんを知っている。横で立ち話をしている人は○○さんでこの人も知っている」というのです。県庁勤めの男性は家は玉島で昔からの古い民家に住んでいるそうだ。
県庁に勤めて人は40代で若く見えた。四十年近く前だし幼い頃の事を何で知っているのだろうと思った。行商している女性の息子さんも知っていると言っていた。

写真展の最終日に行商をしている女性の息子さん夫婦が写真展を見に来てくれた。
県庁に勤めている男性が息子さんに電話をしてくれたのだ。
お母さんは82歳まで行商をしていて85歳で亡くなった、この写真は74歳頃だと思う。
家族の了解も得ず写真展にだして後ろめたい気持ちもあったが大変喜んでもらい良かったと思った瞬間である。県庁に勤めていた人は10歳くらいまで行商をしていた姿をみたのかもしれない。

写真展をすれば何かの出合いがある。出会いと共に何か得るものが多くある。
私は日頃人々と付き合いや会話の機会がほとんどない。写真展を開催し人にきてもらい刺激を受ける格好の機会でもある。