梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

御岳山噴火とフニフリフニクラと原発

2014-10-06 18:27:14 | 雑記

御岳山が噴火した、戦後最悪の被害者を出した訳だがこの噴火のニュースを知って直ぐに思い浮かんだのは「フニクリ・フリクラ」だった、
「さ~さ皆で火の山に、登ろう、登ろう、登山電車が出来てから誰でも登れる、行こう行こう火の山へ・・・」」と言う歌詞だった、勝手に学校で習う唱歌の様に思っていたが此れはコマーシャルソングだそうだ、
火の山に行ける登山電車と言う物が一体どういう電車なんだろうと随分興味を持っていたのだが今回の噴火で気になって調べてみたら登山電車を作った会社が人気が出ないので作った曲だったらしい、此れを聞いたリヒャルトストラウスと言う作曲家も民謡だと思って自ら作曲した曲の中に挿入してしまい訴えられて敗訴したと言うエピソードが書いてあった、この火山はイタリア半島の中央にあるヴェスビオ山だと言う、我々が歴史で習った「ヴェスヴィオス火山」である、一夜でボンペイを地下に眠らせた大火山だが今は噴火して居ない、しかし1944年3月に噴火しふもとの村を埋没させている、
1880年に麓から噴火口まで登山電車が出来た時のCMソングと言う訳だが活火山の火口まで線路を敷いて極普通に観光客を運んでいると言うのが実に凄い、歌詞を聞いた当時に(本当にそんな電車が有るのだろうか?)と思ったのだが実際に運営している訳だし皆訪れている訳だ、しかし何時か御岳山の様な状況に合わないと言う保証は無い。
火山列島と言われる日本の活火山も幾つもの観光地が有る、伊豆大島の三原山も火口覗きと言う観光もあるし、数十年前に今回に次ぐ被害を出した雲仙も直ぐ近くまで観光道路がある、白根山も火山性亜硫酸ガスが常に出ている場所に自動車道路が通っていて「止まらないでください」と書かれていたりする、
鹿児島市は桜島の噴煙はシンボルだと言う位日本人は火山に慣れてしまっているのだが何時大きく活動するか分からない事を理解して付き合わなければなるまいと思う、地球規模で言えば人間の歴史などはほんの一瞬で大地にすれば一呼吸の様な物だろう、東日本震災にしても長いと言っても数百年のスパンだが地球の年齢は二十万年と言う,
数百年など人間でいえば心臓の鼓動程度の時間だろう、自然の営みに対して人間はもっと謙虚になるべきではないのだろうか、昔から日本人は自然を恐れ敬って共生してきた、八百万の神々はその畏敬の念の表現だろう、行くなと言うのではなく行くからには大地の身動ぎに合う覚悟をして臨む事が必要だ、しかし思い上りから手をつけた物質の根源は神の領域だ、大地の身動きに合えば取り返しのつかない膿を放出する、火山列島に長いスパンで身動ぎもしない大地はないだろう、やはり原発は止めるべきではないだろうか