梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

痩せ我慢

2015-02-11 14:11:00 | 雑記

先月67歳になった、歳を聞かれると「ダブルシックス」と答えていたがそれも出来なくなったのが残念だ、この歳になると一年はだんだん短くなる、だからと言って体の衰えが進まなくなったかと言うとそんな事は無くやはり彼方此方ガタが着始めている事は間違い無い様だ、まわりは歳より若く見えると言ってくれる、

先月息子が孫を連れて顔を見せた、その時に嫁さんが「お父さんは結婚したときと殆ど変わらない」とリップサービスをしてくれた(因みに結婚したのは10年前である)、会話の流れで「有難う、それは姿勢のせいだろう」と話したがこれは本音である、歳を取るとどうしてもあちこちが痛くなってくる、前屈みになって腰を曲げて歩くと見るからに老人に見える、もっとも今の若者の多くは背中を丸めて首を前に突き出した格好で歩いている連中が多い、しかし10代20代は姿勢の悪い奴ですむが40代を過ぎるとそれはそのまま「くたびれた中年」になり60代にも成ればそのまま老人である、平均寿命は80代、まだまだであるにもかかわらずだ、皺や髪の色、薄くなる髪はどうしようもないが服装の乱れや不潔は同じ老人でも「みっともない」老人になる、そして立ち居振る舞いと姿勢だ、腰を伸ばし背筋を立てて胸をはり軽くあごを引いて真っ直ぐ前を見て歩く、

どうしてもこの歳になると足が上がっていない事がある、つま先をあげていないとほんの少しの段差でも躓いてしまう、意識してつま先をあげていても靴底が地面を擦る、その度に膝を引き上げる事を再確認し、出来るだけ「颯爽」と歩く、常に意識し更に一日少しでも良いから軽い運動をするように心がけている、

実のところを言うと通勤の途中でも足が痛いことがある、「颯爽と」するにはかなり努力が要る、しかし其処は「痩せ我慢」である、江戸時代に「伊達の薄着」と言う言葉があった、江戸っ子の粋だそうだがどこかそれに通じるものがある、けっして「粋がっている」のではなく「かっこよく歳を取る」のは高齢者社会のスタイル、自分の「生き方」だと努力する事にしている。