先日東京フォーラムへ綾戸智恵のコンサートを聴きに行って来た、50代になってからか、夫婦で年に何回か色んなジャンルの公演を見に行く、私は何でも聴くのだが特にジャズが好きだが今迄殆ど行った事は無かった、20代の頃行きつけの喫茶店のマスターに誘われて横浜球場に聴きに行った事が有るが誰だったか覚えていない、ブルーノート時代の名の知れたバンドだったが、
今回の綾戸智恵に関してはアメリカで絶賛されている女性ボーカリストと言う評判とラジオかテレビで聞いて確かに日本人的でない声に興味を持っていた、女房もそれを知って居て新聞の広告を見て「行ってみょうか」と言う事になった、最近の綾戸智恵は大人用おむつの宣伝でお目に掛る事が多く「顔を見たらおむつを思い出しそうだな」と女房と話していたが当然だが顔がはっきりわかる程舞台が近い訳は無くその心配は杞憂だった、
「ルート66」から入りエンディングのテネシーワルツまで、綾戸智恵シングと言う印象で女房には(私も少々)趣味が合わない感じだったがそれなりに楽しめた、セッションがベースとギターだけだったがどちらも素晴らしい音を聞かせて貰ったので十分楽しめた、まあ印象はやっぱり「大阪のおばん」だったが。
大田区の主催する公演があり、年に何回かプログラムを送って来る、落語から歌舞伎、浄瑠璃狂言から少し前の歌手やビッグバンド、クラシックの演奏などを一年を通して主催して居て此処を結構利用させて貰っている、
先週その本が届いた、女房がパラパラとみて居たら「綾小路きみまろ」のショーが有った、「どうする?」と渡して来たので手に取ったらその反対側に「ペレスブラード」が乗って居た、「闘牛士のマンボ」はもう何年まえになるのか、私が未だ日立に居る頃だから10代後半だ、と言う事は50年も前になる訳だ、「セレサローサ」も流行った、御大の「ア~~、ウゥッ」と言う声が人気で今でも覚えている、「ペレブラ」と縮めて呼んでいたが同じ御大では有るまい、90代になって仕舞う。行ってみたい気がして時間を見たら金曜日の昼間だ、仕事を休んでまでと言う気も無く念の為チケットを見たらS席が8500円でA席が5500円だった、そのまま「きみまろ」を見たらS席で5500円、こんなものかと女房に「きみまろを買うか?」と戻したら「お父さん、きみまろのショーは1時間だって」と言う、此れは驚いた、いまで幾つかこう言う舞台を見て来たが1時間と言うのは初めてだ、綾戸智恵は「ぶっとうしの2時間」だったがその前に行った大田区民寄席と言う落語会は「歌丸」や「小朝」と言う様な看板でも中入りを挟んでだが2時間で有る、歌舞伎、浄瑠璃も簡易舞台だがそれぞれ2時間~2時間半である、大体5000円から7000円だが「きみまろ」の公演は時間計算をすると倍近い、金額もさることながら1時間公演と言うのは驚いた、ペレブラの倍も十分驚いたがもう過去のバンドと言う事か、
話は変わる、前々回書いた浅田次郎の「シェラザード」だが最後まで読んで言ったらやはり千一夜物語の語り手の名前だった、しかし私の記憶とは内容はかなり違う、王妃の不貞に激怒した有る王様が後宮の女性を全員処刑すると言いだしその中にいたシェラザードが「殺す前に私の話を聞いて下さい」と物語を話しそれが千と1夜に及び王様はその間にこの残虐な復讐を思いとどまったと言う話だと言う、
小説の中で効果的に使われていた「シェラザード」と言うシンフォニーを聞いてみたいと思うが「交響楽」を聴くには今の住まいは壁が薄すぎる、ヘッドフォンでも買ったら聞いてみようか。