梟の独り言

色々考える、しかし直ぐ忘れてしまう、書き留めておくには重過ぎる、徒然に思い付きを書いて置こうとはじめる

徒然に

2010-12-05 08:16:42 | 雑記
昨日の雨で会社から見える公園の桜がすっかり裸になった、小さな丘の上に有るので葉が無くなると少しおかの高さが低くなった感じがする、公園の庭は降り敷かれた落ち葉で歩き難い。入口付近の植え込みに石蕗が花を咲かせている、厚くて艶のある濃い緑色の葉に葉脈がくっきり描かれてそれだけで様になるが花の方も地味だが暖かな黄色が良い、石蕗の幼葉はてんぷらやおしたしになるのは知らなかった、蕗と言えば田舎に居る頃良く山に行って採って来た、山と言っても草取りの為に木は生えて居ない日当たりの良い傾斜地で、その一番下側や廻りの雑木林との境付近に密生していた、今店頭に有る物とは違い大きさは30cmにも満たないのでその茎も細い。竹で編んだ背負籠(しょいかごと言っていた)に一杯採ってくると葉を取って藁灰の水に漬けて灰汁を抜くのも筋を取るのも当然取ってくるのも子供の仕事だった、灰汁抜きを済ませても筋を取って居ると爪は真っ黒になった、筍も裏の竹藪から取ってきて一緒に甘辛く煮付ける、むろんこれはお袋の仕事だが。あの頃の我が家は山里から取って来た物が良く食卓に上った、無論味を楽しむ以前に貧乏だった事も大いに関係が有る
今頃のものだと山芋が有る、未だ蔓に葉が残っている頃太く元気そうな蔓を見つけると根元を探し割り竹でしるしをつけておく、山芋は越冬の為に冬になると蔓を落とす、その為澱粉が多く貯えられているので霜が降りる頃まで待って取ってくる、傾斜のきつい岩地の物は掘るのが楽なのと自然薯特有の曲がり部分の土が少ないので上物として喜ばれた、精も強く真っ黒で皮膚の弱い女性や子供は着いた所が痒くなった、今売られている大和芋は粘りは強いがあの香りは少ない、地方に行くと自然薯が売られて居るので見つけると買って来るが今年はまだ手に入れて居ない、下ろしただけの物にワサビ醤油を付けて啜りこみ日本酒をすすると子供の頃の親父を思い出す

此れは石蕗の花



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