所帯を持つことになって引っ越した所は何もない、恐らく今では建築不可能な一種住専地域で高度制限が3階までの処だが何しろ一番近いコンビニまで1kmはあると言う処、
当然近辺に呑み屋は無い、
夫婦とも呑み助なので歩いて帰れる所に無いかと探した結果10分から15分以内に寿司屋が一軒と中華料理店が一軒、焼鳥屋と居酒屋風の店が一軒づつあった、
一通り飲んで歩いた結果その居酒屋に落ち着いた、昭和の居酒屋風の店の名前はそのまま「居酒屋」だった、
店のつくりも私の行き付けだった店と基本は同じ、ガラスの引き戸を開けると半分はカウンターで小上がりかテーブル席が有ると言う形である、
此処は入ると右手がカウンターで左壁際が小上がりになっている、折り畳みの座卓が3つ置いていあるが座卓どうしの距離は背中がくっつく程度の距離しかないうえに小上がりの幅は胡坐をかいたら残りは土間に足を出さないと座れないと言う位だ、座布団は12人分だがまあ大人ならその半分がちょうどいいと言った所だろう、
煮込みと焼鳥、と言っても基本はもつ焼きである、私はこっちの方が好きだから具合が良い、店主は商社マンがネクタイを外して白衣を着た感じのにこやかな40代位の人だった、
少し親しくなって聞いてみたら全く想像通り大手商社マンが脱サラしてやっていた、
引っ越すまでの15年弱毎週週末はここに通っていた、
有る時仕事で来ていたエンジニアを二人接待をする事になったが「どこか日本的なところに行きたい」と言うので女房と鎌倉に行った事が有る、(どっかで書いたかもしれない)
鶴岡八幡・大仏・長谷の観音とまわり明月院によって昼を豆腐会席で済ませたが一人は黒人の30代、もう一人は北欧系の30代、彼の身長は2mを超す大男で金髪にひげを生やしている、
どう考えても腹が間に合っているとも思えないので「ディナーを早めにしようか?」と言ったら「お前のいつも行って居る酒場に連れて行け」と言うので「狭くて汚いぞ」と言う事を承諾させてこの居酒屋に連れてきた、
店主の前歴が商社マンだったので通訳は彼にさせる事にして二人を小上がりに押し込んで我々はカウンターで彼らの方を向いて座る、ネド(でかい方)は壁に寄りかかって足を投げ出している、
「いつもの通りにやってくれ、自分たちも同じものをやる」と言うんでビールから日本酒になる、常連たちが面白がって次々とつまみと酒を進めるので彼らも最後の方はホッピーになった、
焼トンと煮込みのコースから刺身、焼き魚と次々片付けて楽しんでくれたようだ、
クレッグと言う黒人は当時ジャイアンツに居たクロマティによく似ているので余計に盛り上がる、刺身につけた山葵を「これはなんだ」と言うので辞書で見たら「ホースラディッシュ」と書いてある、「あんな物が食べられるのか?」と言うので「こいつは辛いから気を付けろ」と言ったら「俺の女房はメキシコ人で辛いのは慣れている」と言うのでそのままくわせたら口を押えて悲鳴を上げホッピーで流し込んで「これはホットではない、シャープだ」と言う、確かに的確な表現だ、「こいつは絶対に女房に食わせる」と言うので「新鮮組」のチューブを何本か贈呈しておいた、
彼らは明くる日早い便で帰国したが会社の通訳が「感謝していたよ、面白い処に連れて行ってもらったと言っていたが“実は口に入れたが喰えそうもない物があったが悪いから飲み込んだよ”と言ってたが何を食わせたんだ?」と言われたが、心当たりは大量にあるので一つだけと言われると特定は難しい、
店主がおごりだと言って出した烏賊腑のホイル焼きだったんじゃないかな?
実のところあれは私でも遠慮したいんだが二人ともニコニコと頷きながら食べていたんで(こんなもんも喰うんだ)と内心感心していたのだが本当は駄目だったのかも知れない
当然近辺に呑み屋は無い、
夫婦とも呑み助なので歩いて帰れる所に無いかと探した結果10分から15分以内に寿司屋が一軒と中華料理店が一軒、焼鳥屋と居酒屋風の店が一軒づつあった、
一通り飲んで歩いた結果その居酒屋に落ち着いた、昭和の居酒屋風の店の名前はそのまま「居酒屋」だった、
店のつくりも私の行き付けだった店と基本は同じ、ガラスの引き戸を開けると半分はカウンターで小上がりかテーブル席が有ると言う形である、
此処は入ると右手がカウンターで左壁際が小上がりになっている、折り畳みの座卓が3つ置いていあるが座卓どうしの距離は背中がくっつく程度の距離しかないうえに小上がりの幅は胡坐をかいたら残りは土間に足を出さないと座れないと言う位だ、座布団は12人分だがまあ大人ならその半分がちょうどいいと言った所だろう、
煮込みと焼鳥、と言っても基本はもつ焼きである、私はこっちの方が好きだから具合が良い、店主は商社マンがネクタイを外して白衣を着た感じのにこやかな40代位の人だった、
少し親しくなって聞いてみたら全く想像通り大手商社マンが脱サラしてやっていた、
引っ越すまでの15年弱毎週週末はここに通っていた、
有る時仕事で来ていたエンジニアを二人接待をする事になったが「どこか日本的なところに行きたい」と言うので女房と鎌倉に行った事が有る、(どっかで書いたかもしれない)
鶴岡八幡・大仏・長谷の観音とまわり明月院によって昼を豆腐会席で済ませたが一人は黒人の30代、もう一人は北欧系の30代、彼の身長は2mを超す大男で金髪にひげを生やしている、
どう考えても腹が間に合っているとも思えないので「ディナーを早めにしようか?」と言ったら「お前のいつも行って居る酒場に連れて行け」と言うので「狭くて汚いぞ」と言う事を承諾させてこの居酒屋に連れてきた、
店主の前歴が商社マンだったので通訳は彼にさせる事にして二人を小上がりに押し込んで我々はカウンターで彼らの方を向いて座る、ネド(でかい方)は壁に寄りかかって足を投げ出している、
「いつもの通りにやってくれ、自分たちも同じものをやる」と言うんでビールから日本酒になる、常連たちが面白がって次々とつまみと酒を進めるので彼らも最後の方はホッピーになった、
焼トンと煮込みのコースから刺身、焼き魚と次々片付けて楽しんでくれたようだ、
クレッグと言う黒人は当時ジャイアンツに居たクロマティによく似ているので余計に盛り上がる、刺身につけた山葵を「これはなんだ」と言うので辞書で見たら「ホースラディッシュ」と書いてある、「あんな物が食べられるのか?」と言うので「こいつは辛いから気を付けろ」と言ったら「俺の女房はメキシコ人で辛いのは慣れている」と言うのでそのままくわせたら口を押えて悲鳴を上げホッピーで流し込んで「これはホットではない、シャープだ」と言う、確かに的確な表現だ、「こいつは絶対に女房に食わせる」と言うので「新鮮組」のチューブを何本か贈呈しておいた、
彼らは明くる日早い便で帰国したが会社の通訳が「感謝していたよ、面白い処に連れて行ってもらったと言っていたが“実は口に入れたが喰えそうもない物があったが悪いから飲み込んだよ”と言ってたが何を食わせたんだ?」と言われたが、心当たりは大量にあるので一つだけと言われると特定は難しい、
店主がおごりだと言って出した烏賊腑のホイル焼きだったんじゃないかな?
実のところあれは私でも遠慮したいんだが二人ともニコニコと頷きながら食べていたんで(こんなもんも喰うんだ)と内心感心していたのだが本当は駄目だったのかも知れない